プロローグ
拙い文章ですので誤字脱字やおかしいところが沢山あります。スミマセン
SIDE:日景
いつもの道場からの帰り道
(はぁ~これで俺の高校生活も終わりを告げたなぁ~)
彼は小学4年生からの8年間を経て空手の免許皆伝をもらったのだ。
「お~い、日向ぁ~」
「おー、日景。おまえ皆伝もらってきたか?」
「当然!おまえは?」
「勿論だ!おまえにもらえて僕に貰えないわけないだろう!」
「こいつぅ、なめやがって!プッ」
「フフフッ」
「「あっはっはっ、はぁ~」」
「日向、おまえどうすんの?」
「決まってるだろ、推薦で大学決定だよ。」
「だよなぁ」
彼らは、生き甲斐が消えてつまらなくなるであろう日常に辟易とした気分を味わっているのだ。
『勇者召喚術式展開成功しました。続いて、勇者召喚を開始します。』
俺にその声が聞こえた瞬間、日向の足下に光る円陣が現れたのを認識した。
"それ"は瞬時に広がり境界を作るように光の柱を掲げた。"それ"は強烈な光を放ち地球から消失した。俺
の半身を柱内に納めたまま・・・・・・
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SIDE:異世界??????の女神
天界のある一画で異世界の女神と地球の神が会話していた。
「うわぁ、これはひどいですね~」
今見てるのは、今回の勇者を召喚する映像だった。その映像には、召喚に巻き込まれて半身を失った少年を写していた。
「そうじゃのぅ、これは・・・」
「さすがに罪悪感沸くからこの人こっちに移してもいいですか?」
「そうした方がええかのぅ、いくつか特典をつけてやりなさい。」
「はい、そうします。何かリクエストありますか?」
「ふむ・・・、特にはないのぅ。とりあえず儂は躰の回収をしてくるわい。」
「はい、先に魂呼んで説明しておきますね。」
「たのんだぞ」
そう言って、地球の神は姿の消した。
「よし!『"小鳥遊日景"よ!我が呼び声に応じ、姿を現せ!』」
彼女が言霊を使う様は、先程とは全く違う威厳ある神そのものであった。
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SIDE:日景
先程と同じ場所に戸惑う魂が現れた。
「・・・・・・ここは、どこ?」
『ここは、神々の住まう場所、天界の一画です。』
いつの間にか目の前にいた女の人は多大なプレッシャーを放っていた。
「あ、あなたは誰ですか?」
『私は、異世界アリスフィアの女神です。あなたは小鳥遊日景さんですね?』
日景は自分の受けるすごいプレッシャーについ心の奥底で納得してしまった。
「は、はい。」
『あなたが死んだことは認識していますか?』
「・・・はい。」
『その事について詳しく説明したいと思いますがいいですね?』
「お、お願いします。」
『今日、アリスフィアのある王国で勇者召喚の儀が行われました。召喚に使用される魔法は異世界に、まぁ地球にですね、勇者に見合う器を持つ者を探し出してアリスフィアに転送するというものです。その際の魔方陣は、召喚者を中心に3メートルの空間を丸ごと転送してしまいます。あなたはそれに巻き込まれました。そしてあなたは右半身ごと消えたため死亡しました。』
「はぁ・・・」
正直、俺の許容容量をかるくオーバーしていて現実味を感じる事が出来なかった。
「なんで俺、いや、私はこちらに呼ばれたのでしょうか?」
『はい、さすがにこれは私の不手際でもありますので、地球の神と相談し私の世界に行ってもらうことにしました。今、地球の神はあなたの躰を取りに行っていますのでそろそろ・・・』
いきなり目の前にじいさんが現れた。
『お~い、アリスちゃ~ん、とってきたぞぃ』
なんか、気が抜ける口調だった。
『もう、アース殿。今、面会中ですよ!』
『ハハッ。そうじゃったの。こちらの御仁か?』
『はい。なかなか強固な魂です。』
2人がこちらを向いた瞬間、ペチャンコになってしまうような圧力が一気にかかってきた。
「グァッッッッッ!?」
やばい、このまま死ぬかもしれない(※一度、死んでいます)
『ほぅ、もう魔力を感じる事ができるのか、優秀じゃの。ちぃと待て、ふぅ~~~~。これで大丈夫かの?』
じいさんが息を整えたあと、重圧が一気に消え去った。
あぁ、生きてるってこういうことか・・・(※重要!この人、一度死んでいます)
「あ、ありがとうございます」
『嬢ちゃんから聞いたかの?そなたを異世界を送るにあたりいくつか特典をつけてやる』
特典については初耳だな。でも、いやでも期待が高まるな。なににしようかな。
『すまんが、そなたに選ばせることはできんのだ。そなたの魂に相性がいいものを7つつけてやることにした。あと、躰はそのままで身体能力を少々あげてある。それも含めてあっちで確認しなさい。』
むぅ、選べないのか・・・。残念だ。まぁでも、相性のいいやつだから悪くはないだろう。
「はい、わかりました。」
『うむ、それでは送るぞぃ。さぁ、アリス。』
『はい。小鳥遊日景さん、さぁ、いきますよ!』
ふぅ、異世界かどんなところだろうか・・・
「はい、おねがいします」
『あ、それと、勇者召喚をした国を恨まないであげて下さいね。あちらもいろいろあるのですから。』
「は、はい。大丈夫です」
『アリスフィアの軽い知識には転送時にあなたの頭にいれてあります。では、楽しんで下さいね』
その笑顔に不覚にもみとれてしまった。
俺の身体が徐々に透けて行くのと同時に意識も遠のいていった・・・
近々、設定をまとめて出したいと思います