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完・結


デデーン!


流奈は悩んでいた。




どれだけ探せど、魔王の場所が一向に分からないままだ。


流奈は腕を組み顔に手を当てて考えていた。


「うぅーん……」


(ホントに魔王何処に居るんだろう……

地上探してもそれらしい物も見当たらないし……

てゆうかホントに魔王いるの〜?


それすらも怪しいんだけど〜………


……あのじじい嘘付いているんじゃない?


魔王なんて居なくて実はほんとの理由があるとか……


………ありえるー!

あいつチョー怪しかったし!)


流奈は色々考えるが一向に今後の方向性が決まらない。


それどころか、自分を此処につれてきた神に不信感がわいてくる。


流奈は歩き回りながら、少ない情報で推理しようとする。


流奈が歩き回ることで、幾多の村や街が地底深くに沈められ、幾多の人々が押し潰され、幾多の動植物が絶滅していく。


そんな事など全く気が付かない流奈は、腕を組ながら歩き回る。




流奈の足元の人々は絶望の中にいた。


ある者はひたすらに街から離れようと走り、ある夫婦は手をつなぎ祈りの言葉を唱えながら目を閉じてこの世界の終わりを悲しみ、ある子供は母に抱きついて悲しみに暮れていた。


空に大きな影ができ、全員が空を見た所で全員が形亡き者になった。



ある王国では王が神に祈り。


ある村では世界の終焉に酒で悲しみを紛らわせ。


ある町では混乱で街は略奪や喧騒でうるさく。


そんな人々をみんな平等だと言わんばかりに全員に死が訪れる。


王国も


街も


村も


関係無く地中に埋められる。



「うーん…わかんない!」


流奈は考えるのを止め、その場に座り込んだ。


「ほんとにいんのかなぁ、魔王」


流奈はぶつぶつと文句を言いながら、どうしたものかと考える。








その時、流奈の体が光り出した。


「あれ?あれー!?」


声を上げて驚く流奈は、光に包まれその世界から姿を消した…








流奈は気が付くと、いつぞやの白い空間にいた。


「はれ?ここは……」


流奈は混乱するが、聞こえた声に意識を戻す。


「久しぶりだなぁ流奈」


聞こえた声は、流奈送り込んだ張本人だったが、何処にもその張本人が見当たらない。


「あんたか~で?魔王は倒せたの?」


「あ、ああ……魔王どころか何も居なくなったよ……」


「?」


「いや、気にすることは無い。」


「そう?よくわかんないけど…」


流奈は、神のいったことがよく分からなかっが考える事を止めた。


「じゃあ、魔王も倒したんだし、帰っても良いよね?」


神はルナの言葉にOKを出し、帰る呪文を発動する。


「あと一分で元の世界に帰れるよ」


「ヤッター!終わった!…」


流奈は神の言葉を聞き、その場に座り込んだ。


「まて、座るんじゃない!」

流奈は気が付かなかったが、神は流奈の下に居たのだ。


流奈の巨大な尻が神に迫る。


「う、ウワー!」







ズシーン……








流奈は自分の世界に帰り、残ったのは全生命体が死滅し、巨大な尻の跡と巨大な足跡が残ったボロボロのファンタジーな世界と、その世界を管理するぺちゃんこになって息絶えた神の姿だった……







終わったー!

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