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彼女たちに課せられた罪は多岐にわたる。公爵家に対する反逆罪、横領罪、租税不正罪など、挙げれば枚挙に暇がない。
しかし最も重いとされたのが、男爵令嬢ルイーズに対する暴行だった。
イネス、サンドラ、並びにテームは裁判によって火あぶりの刑が宣告された。その時の彼女たちの顔は絶望に満ちていたという。
しかしこれは後に減刑されることとなる。ルイーズが極刑を望まなかったからだ。あれだけのことをされておきながら、ルイーズはまだ彼女たちに情を賭けようとした。
そのため三人とも「表向きは」島流しとなった。最果ての島で、殆ど農民と漁民しか居ない場所。そこに奴隷として送られることとなった。
しかし実際に送られたのは二人のみ。義母のイネスはだけは秘密裏に処刑された。
調査の結果、イネスは元夫でらるヨークを殺害していたことが分かったのだ。これほどの重罪人、幾らルイーズが減刑を求めていても、死刑は免れなかった。
しかしもし義母が父を殺していたことを知れば、ルイーズはショックを受ける。そのため罪状も、処刑したことも伏せたのだった。
男爵家の領地は公爵領に戻り、今はジュリアンの従妹が管理している。ヨーク氏の会社の権利はルイーズに戻され、ヨーク氏が毎月指定していた金額が、再び彼女に渡ることとなった。
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久しぶりの快晴となり、ルイーズはジュリアンと一緒に中庭を歩いた。
花が咲き乱れ、鮮やかな蝶が舞っている。
不意にジュリアンと目が合った。優しく慈しみに満ちた目。
言葉を交わすでもなく、二人は互いに手を取った。
手を繋ぎ、二人で中庭を歩いて行く。
ずっと、こんな時間が続けば良いとルイーズは思った。
雫が一粒、濡れた花のつぼみを滑り落ちた。
おわり
最後までお読みいただきありがとうございました。
以下、物語の中で回収しきれなかった伏線です。
補足1
ジュリアンの料理だけ他の二人と違うことがあるのは、誰も食べたがらない彼の失敗作を、自分で処理するため。
補足2
アナベルがルイーズの専属メイドをしていたのは、男爵家での仕打ちを聞き出し、義母たちの罪状を固めるという目的もあった。




