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恋は愛より重い!?  作者: 秋元智也
付き合い初めて
13/20

第十三話 

ただ唇が重なって、息をするのも苦しくなるほど

長く重ねていた気がする。


荒い呼吸が鼻から漏れる。


「息は鼻でするんだよ…それなら苦しくないよ?」

「り……く…?」

「うん…好きだよ」


どうして?

どうしてこなってるんだっけ?


思考がついていかず取り残されている状態だった。

それでも、陸からされるキスは気持ちよくて頭が

ふわふわしてくる。


「放課後モデルを頼まれてたんだ。今度壱夜も

 一緒にくる?」

「俺も行っていいのか?邪魔じゃ…」

「だから、付き合ってないし、それに俺が好き

 な子は壱夜だって言ってるだろ?」

「それは……でも俺は…」

「男とか女とか、関係ある?恋愛に性別って必要

 なのか?」


そんな事……もちろん必要だろ?

と言いかけて、言葉が出ない。


なぜなら、知らず知らずのうちに、陸の告白に喜

んでいる自分がいるからだった。


なんで…なんでこんなにホッとしてるんだろう。

あんなにモヤモヤしていたものが、今では綺麗に

消えてしまった。


「壱夜……俺を受け入れて……俺と付き合って」

「……陸っ……」

「ダメ?」


じっと見つめられると、ダメとは言えない。


「ダメならはっきり言って。壱夜は俺が嫌?」

「嫌じゃ……ない」

「だったら付き合って?俺の恋人になってよ」

「……」


これにはなんと返事をしていいのか迷った。

だって、そもそも男同士じゃ付き合うと言っても

わからない。


どう見ても、壱夜の身体には柔らかい膨らみも、

女性らしさもない。


でも、うんと言うまで何度でもキスされて、全

く頭が働かなくなっていく。

そして、とうとう頷いてしまったのだった。




どうやって眠ったのか、覚えていない。

朝起きた時に、一緒のベッドで抱えられる様に眠

っていたと言う事だけだった。


「おい、起きろって」

「壱夜、恋人に対して酷くない?もっと優しく起

 こしてよ?」


バシバシと叩いて起こすと、やっと陸の腕から抜

け出せたのだった。


「どうやって起こせって?」

「そうだな〜、朝のキス……壱夜からしてくれた

 らすぐに起きるかな」

「ばっ……ばっかじゃねーの!」


怒ると壱夜はすぐに着替えて食堂に向かった。


恥ずかしくて、たまらなかった。

昨日は何度もキスしているうちに眠ってしまった

のだ。


そう、完全に思い出した。

陸に告白されて、了承してしまった。


あまりにキスを何度もされて、頭がぼうっとして

つい返事をしてしまった。


もっとよく考えるべきだったか?


少し悩んだが、もう遅いだろう。

朝から嬉しそうな陸の顔を見ると、やっぱり無理

とは言いずらかった。


多分、そのうち飽きるだろう。

そう思うと、陸との恋愛ごっこもいいかもしれな

いと思えて来たのだった。

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