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オラの番外編 邂逅

 さて、金持ちクレーマーのもとへ向かおう!


 ん? ニンニクちゃんを見てなくていいのかって? いいよ! これ前回の話の次の日だから! ニンニクちゃん今日休みだから! さすがに家までは行ったりしないからね、オラは。だって犯罪じゃん。お風呂とか覗いたら裸見ちゃうかもしれないし。犯罪じゃん。ね?


 読者のキミ、今「ニンニクちゃん、会社では全裸だと思ってた」って思ったよね? 違うんだな、それが。ニンニクちゃんは会社でも外でもちゃんと服着てるよ。勝手に人の事を全裸で歩き回る変態だって決めつけるのやめた方がいいよ。


 金持ちのクレーマーの家に着いた。表札には「三本線の1番右」と書いてある。長い苗字だ。


 ピンピンポーン


 インターホンの音がちょっとキモい。今日は文句を言いに来たので、透明人間化は解除している。


「はーい⋯⋯ん?」


 中からペットボトルみたいな見た目のイケメンが出てきた。推定2歳といったところか。


 ん? ってなんだ?


 あ、そういえば今全裸だった! いつも透明人間だから服着なくていいと思ってて、今日もつい忘れて来ちゃったよ! どうしよう、通報されるかな。


「チッ」


 2歳のイケメンは舌打ちをして家の中に戻っていった。


 なんで? 透明化解除してるから見えてるはずなのに、なんで見えてないことになってんの? ちょっと家入らせてもらうね? いいよね?


「あもしもしー?」


 どこかに電話をかけているようだ。


「家に届いたメホメホ思ってたのと違うんだけど! なんかデカすぎるんだけど!」


『今朝発送したばかりなので、お届けは明日以降になるはずなのですが⋯⋯』


 あれ、ニンニクちゃんの声だ。今日休みじゃないの? もしかしてサービス出勤?


「なわけねーだろ! 実際家に届いてんだよ! 裸のおっさん型のメホメホがよぉ!」


『うちのメホメホはタコ型とえんぴつ型しかございませんが。お前が何かと勘違いしているということはありませんか?』


 裸のおっさん型のメホメホって、もしかしてオラのこと? オラと勘違いしてんの?


「ねぇ、それってオラのこと?」


 ニンニクちゃんがかわいそうなので、こっちで誤解を解決することにした。


「すごい被害妄想」


 こっちを向いてそう言うと男は電話に戻った。違うの? オラのことじゃないの? タイミング的に絶対そうだと思ったんだけど⋯⋯


「ご無礼!」


 部屋の入口の方からおっさんらしき声が聞こえた。勝手にひとり暮らしだと思ってたけど、違うのか。お父さんかな?


 入口を見てみると、裸のおっさんが立っていた。風呂上がりだろうか。いや、でもタオルも持ってないし違うか。じゃあなんで裸なんだ?


 よく見てみると、胸のところに「しょうもないもの株式会社」と書いてある。


 もしかして裸のおっさん型のメホメホってこいつのこと?


 でもニンニクちゃんはまだ届くはずがないって言ってるし、どういうことだ? このおっさん何者なんだ?


 もう1度胸の文字をよく見てみると、しょうもないもの株式会社ではなく、しょうもないもの株式会「杜」と書いてあることに気がついた。そんなことがあるのかよ。なんて読むんだよ。かぶしきがいと? 何屋なんだ。とりあえずニンニクちゃんの会社じゃないって伝えないと!


「なぁ、キミ」


「あ?」


 こわっ。こいつ怖。


「なんだよ早く話せよ! 電話中なんだよ!」


 電話中だからってそんな怒らなくても⋯⋯


「おっさんの胸見てみて。ほらここ、『社』じゃなくて『杜』になってる」


「だからなんだ」


 え?


「いや、だからこのおっさんはしょうもないもの株式会社じゃなくて、よく似た会社の商品だよって」


「何言ってんだ、ていうかそもそもお前ら誰だよ」


 お前「ら」? このメホメホのことも知らないのか? じゃあこいつ何者なんだよ。


「あの、あなたメホメホじゃないんですか? しょうもないもの株式会杜ってなんですか?」


「私はメホメホではありませんよ。しょうもないもの株式会社ファンのしがないおっさんです」


 メホメホじゃないの!? じゃあなんでここにいるの!?


「メホメホじゃないんですか! あ、もしかしてここのお父様でいらっしゃいますか?」


「いや、私は侵入者です。不審者と言ってもいいでしょう」


 ⋯⋯え? 勝手に人んち入って裸で歩き回ってるの? 怖すぎるだろこいつ。なんなんだよマジで。


「その胸の文字は?」


「これは二次創作です。全く同じ名前を使うと権利的にやばいかなと思って、マジックで書く時に少し変えました」


 自分で書いてたのかよ。


「んで、なんでここにいるんですか」


 ほんと意味わからんよな。


「昨日透明化してしょうもないもの株式会社に潜伏してたら、私の推しの子に苦情電話がかかってきたんですよ。それで結局新しい商品を着払いで送るってことになりまして、こいつがその子にチップをあげようとしてたんで、彼女を独り占めしたい私がこいつを葬りに来たというわけです」


 双子か? オラと双子か?


 そういえば潜伏してる時たまに肘に何か当たることがあって、その度に確認するんだけど何もないんだよな⋯⋯もしかしてこいつだったのか?


 それにしてもこの家のやつ、いろんな子にチップばらまこうとしてるのか。許せないやつだな。でもこうして同志に出会えてよかった。この人は誰推しなんだろうか。


「ちなみに推しは誰です?」


「ニンニクちゃんです」


 なんだと? じゃあ今殺さねば! オラはおっさんのちんちんを引っこ抜こうと手を伸ばした。その時だった。


「メホメホーッ!」


 トイレの方から元気な声がした。


 タッタッタッタッタッタッタッ


 こちらに向かっている足音がする。


 タッタッタッタッタッタッタッ


「メホーッ!」


 全裸のおっさんが現れた。胸に「おっさん型のメホメホ」と書いてある。こいつがメホメホか!


「あーまた裸で走り回って! 大人しくしてなさい!」


 家の主の男が受話器のマイクを押さえて怒っている。お母さんみたいな怒り方だな。


「んで、お宅のメホメホが走り回ってめちゃくちゃうるさいんだよ! 早く引き取りに来てくれよ!」


『ですから、(わたくし)どもはお前の家にそんなものは送っていません』


 じゃあこのメホメホはなんなんだろう。


「実際に今家で暴れてんだよ! どうにかしろよ!」


 キレ散らかしている。ニンニクちゃん、これいったいどういうことなんだ⋯⋯?


 そうだ、メホメホに直接聞いてみよう。


「あの、あなたしょうもないもの株式会社の商品ですか?」


「とんでもない! ボクちんはただの全裸で走り回ることが大好きな不審者のおっさんですよ! あ、この胸のメホメホですか? これは昨日転んだ時についた砂の汚れですよ!」


 転んだ時についた砂がたまたまその文字をかたどったというのか! ていうか「メホーッ!」って返されるかと思ってたらいきなり日本語でビックリしたよ。


「え、じゃあおっさんメホメホじゃないの!?」


 また電話口を押さえて喋っている。


「じゃあ今全然知らない全裸のおっさんが3人家に不法侵入してるってこと!?」


 ⋯⋯そうなるな。


「通報するからな!」


 それは困る!


 と2人も思ったようで男を拘束し始めた。とりあえず殺しておくか。


 オラ達は3人で男を殴った。スーパーボールくらいの大きさになるまで徹底的に殴った。それを3人で分けて飴玉のようにコロコロと舐めた。


「ねぇ、あなたさっき私を殺そうとしましたよね? ちんちんを引っこ抜いて殺そうとしましたよね?」


 そうだった、こいつを殺さないとニンニクちゃんを独り占め出来ない! 殺意に気付かれたなら仕方がない、真っ向勝負だ!


「そこで提案なのですが、我々って元々敵対していたわけじゃないじゃないですか。たまに歯茎がぶつかるくらいで」


 オラの肘いつも歯茎とぶつかってたのかよ。どうりで日に日に臭くなってくわけだ。


「独り占めなんてせずに、これからは良きライバルとして2人でニンニクちゃんを見守っていきませんか?」


 なるほど、確かに良い提案だな。オラも無意味な殺生はしたくないしなぁ。


「いいよ、でもオラ負けないよ。最後にニンニクちゃんに選んでもらえるのはオラだ!」


「フッ、それはこっちのセリフさ。ニンニクちゃんの将来の旦那さんは私だ!」


 良きライバルに出会えた。今日は良い日だ。


「話を聞いていましたが、お2人ともニンニクちゃんのファンなんですね。実はボクちんも大ファンでして、いつも透明化して見守ってるんですよ」


 3匹いたら300匹はいる。ゴキブリ探しの有名な言葉が頭をよぎった。もしかしたらあの部署には他にも透明人間がいるのではないか。


「なので私も混ぜてください! 3人で仲良くやりましょうよ!」


「うるせぇ、オラ達は敵だ。勝手にしろ」


 こうしてオラ達は3人でニンニクちゃんを見守っていくことに決めたのであった。

 すげぇなあ。すげー小説だなぁ。



 感想ほしーよー!。゜(゜´ω`゜)゜。くれーーーっ!

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