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なろラジ大賞3 応募作品

オーパーツ

作者: 海堂直也

調査員は頭を抱えていた。


「どうして、こんな所に……」


out-of-place artifacts 

場違いな加工品

OOPARTS とはよく言ったたものだ。


「ん?なんだ君は、初めて見る訳でも無いだろう?」

「あ、いや、実際に遭遇するのは初めてですので……」

「不謹慎な奴等が多いのさ、今も昔も変わらんよ。」


世界遺産・指定文化財・国定公園、それらにされる、イタズラ書き・ポイ捨て。


それと同じく現代に残されている謎の壁画や建造物に始まり、水晶の髑髏 黄金シャトル デリーの鉄柱 アンティキティラ島の機械 トルコの古代ロケット 南アフリカの金属球 古代の鉄製ハンマー カンブリア紀の金属ボルト パレンケ王の石棺の浮き彫り 聖徳太子の地球儀etc どれもこれも古代文明人の落書き、ポイ捨て……



20万年前に人類は現れ、6600万年前から哺乳類が存在していたとされる。しかし、高度な文明を持つ知的生命体は数億年前に突如現れた。ありとあらゆる生命と共に方舟に乗って。人類の信じる歴史にそぐわないのは、人類そのものなのである。


広大な宇宙の知識を得て、森羅万象を我が手にした筈の人類は、美しい星の管理者と成り得ず、その役目を剥奪された。


現在、調査員は何度言っても緑の星を汚す、愚かな人類に頭を抱えている。


「どうなんですかねぇ〜 機械文明に発展するなら地球で育てる必要ないんじゃないですか?」

「ああ、ある程度の文明を持たせたら生命の育たない星でもやっていけるだろう。」

「じゃぁ、ノアの座標は」

「あれの出番は無くていい、この種は勝手に火星を目指してるさ。」


方舟は役目を果たし岩と化し、地球のヘソと呼ばれている。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ふふふ、大きな視点で見たとき、人類の立ち位置ってどこにあるんでしょうねぇ。 考えてみれば「生命」自体が奇跡ですものね、う~ん、そういう視点はなかった!
[良い点] まさにそうかもしれませんね〜! ネタバレしそうなのでここでは言えませんが( *´艸`) 短いながらもSFロマンに溢れていて素敵でした♪
2021/12/13 19:03 退会済み
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