はじめに(1)登場人物
本編をお読みくださる前にこのページをお読みいただくと、登場人物の人間関係等がわかりやすいかと思います。(今後、用語の捕捉や人物の書き足しの予定あります)
<登場人物>
*西 琳
「朱夏、こないだのお見合いもまた駄目だったんでしょ!? もう、諦めちゃえば? 大丈夫、吾が老後の面倒みてあげるから!」
本編の主人公。
西家の末姫。
十六歳(もうすぐ十七歳)。
西家先代当主と妾の間に出来た娘。
兄の西 白煌が「御初代様(白凛)の御加護があるように……」と、琳と名付けた。
両親が相次いで亡くなり、異常なまでに過保護な兄達(異母兄)に溺愛されて育つ。
とある事情により十五歳まで西家の屋敷から出たことがなかったため、かなり世間知らず。
次代皇帝となる皇子『李迦』の最有力后候補。
武術の師匠である朱夏に片想い中だが、男女のことに極端に疎く鈍いため本人にその自覚無し。
*南 朱夏
「なんでお前が知ってんだよ!? ってか、お師匠様と呼べっ!」
南家の次男坊。
二十三歳。
父・紅侶に代わり、南軍将軍位に就いている。
純粋な寧国人には有り得ない赤髪に明るい鳶色の眼で産まれたため、母親は周囲に異国人との不義密通を疑われた。
基本的に女性には優しく端正な顔立ちでもてるが、貴族の姫君達との縁談はなぜか破談続きで現在12連敗中。
諸事情あって、不本意ながら琳の武術の師匠となる。
父・紅侶は彼の秘密を知っていて、幼い頃より良き理解者となり支えてくれている。
周囲には隠しているが、実は甘い物が大好き。
*李迦
「もし琳が妃になってくれたら、毎日賑やかで楽しいだろうな……」
歳不相応に賢く大人びた性格の八歳児。
権力に固執し、元許嫁の朱夏に執着する母を軽蔑している。
他の姫君達とは違う天衣無縫な琳に、興味と好意を持つ。
*西 白煌
「能ある鷹は爪を隠す、か……朱夏よ。使わぬ爪なら、吾が折ってやろうか?」
西家当主、琳の兄。三十六歳。
虎牙槍の使い手で寧国最強の武人といわれているが、本人はそう思ってはいない。
アラフォーでありながら、二十代にしか見えない驚異的で詐欺的な美貌の持ち主。
親子ほど歳の離れた異母妹の琳を我が子のように慈しみ、育てた。
弟妹以外に対しては冷徹で冷酷。
潔癖症で、素手で直接触れる人間は弟妹だけ。
朱夏に対し、ある疑念を抱いている。
実は料理上手であり、家事全般をそつなくこなすスーパー主夫。
*西 凱、西 戰
「最近の琳は朱夏のことばかりだ……なぁ、戰。吾は朱夏を殺したい」
「我慢しなよ、凱。兄上まだ駄目だって言ってただろう? 兄上のお許しが出たら、吾と一緒に朱夏を殺ろう」
西家の次男と三男、二十三歳。
琳の異母兄。双子。
一卵性双生児のため、兄妹以外は黒子の位置(泣きぼくろがそれぞれ左右に一つ)で見分けている。
妹の琳を溺愛している。
兄同様、天仙のような美しい容姿だが凶暴で好戦的。
長兄だけには絶対服従。
*南 紅華
「白煌の奴、おっさんのくせに私より美人なんて本当にムカつくっ!」
南家長子、二十八歳。
朱夏の姉。
次代南家当主。
グラマラスな美女。
三人の子持ち。(現在一人はお腹の中)
自分より美しい西 白煌が大嫌いだが、琳のことはとても気に入っている。
今後、随時書き足す予定です。