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ようこそ。
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ではではまたあとがきで~
プロファイリングって…… かっくいい~~~~~!!
電波探信儀に反応が見られ、駆け付けてみるとそこには灰と赤を基調としたマントが砂を被りながら落ちていた。
――マント?? なんでこんなものに反応するんだろう?
どこからどうみても普通のマントであり、取り立てて変わったところのないその代物になぜ探信儀が反応したのか全くもって疑問であった。
訝しげに思いながら初目は探信儀を地面に置き、そのマントを少し黒く煤けた右手でそっと取り上げた。すると……。
その瞬間細く、淡い光がマス状に広がり、マントの隅まで行き渡ると被っていた砂がまるで拒否反応を起こしたかのようにちりぢりに舞い、あっという間にマントは新品同然の肌触りを取り戻した。
――な、なんじゃこれは!!? というか砂をまき散らされると、ゴホッ! ゴホッ!
初目は自分の顔の周りに巻き散らされた砂埃を左手で振り払った。
それにしてもこれは一体どういう代物なのだ? 材質も全く分からない。高度かつ繊細なマテリアルを緻密な技術で編み込んだマントに違いないのは確定的ではあるが、如何せんこの布きれの用途が判然としないのである。
――手に持つだけで汚れが取れる機能を持ったマント…… なるほどこれで洗濯という行為そのものがお役御免というわけか! なるほどな! ……だけ、なの? えッ、もっとあるでしょ?? まさかこの状態が終点?? こっから先はないの? 詳しくない私でもテクノロジーの無駄だって事くらいわかっちゃうわよ!?
とりあえず持って帰りはするが、果たしてこれは修理の役に立つだろうか? そう思った初目はマントを己の肩にかけてみた。
「なんかエラそうになった気分……。あッ、そうだ! これ切り刻んで雑巾にしよう!! なんたって絞る必要がないんだもの! これは良いモノ拾ったわぁ 」
そういってまた探索を始めようと思った初目は地面に置いておいた探信儀を拾おうと思った、その時だった……。
『推奨しかねます』
「……」
どこからか声が聞こえてきた。はずだ……。いや、気のせいか? でも周りには誰もいないし、というかまるで聞いたことのない声。
空耳だろうか?
しかし「スイショウしかねます」なんて空耳が果たしてあり得るのかどうか?
初目は怖くなり探信儀を急いで拾い上げ、マントを身に着けたまま足早にその場を去った。
「準備完了だ。いつでも降りられ……? 何だよ、その恰好は?」
林寺は初目の恰好を見て目を丸くした。
「似合う?? ねぇねぇ似合う?? これすッごいのよ! ぶわッてなるの!」
ニマリと口を開けた笑顔の中に八重歯がチラリと見える上にマントをムササビのように扇状に広げる初目は日差しの中には場違いな吸血鬼に姿が重なる。
「おいおい! 駆動してる機械の近くには近づくなよ!? マントが巻き込まれたらそのまま首ごとチョッキリいかれるぞ…… っておいッッ!! 聞いてんのか!?」
確かに初目のすぐそばには何やら大仰な機械がグルグルと何かを巻き取る動きを見せている。おそらくこの機械で大穴にを下降するのであろうと考えられるのだが、初目はというとあまり忠告に耳を貸していないようだ。
「キーテル、キーテル、キーテマスヨ。それよりもこれを持って帰ったら食堂の人たち喜ぶわよぉー」
「なんだ? そのマントは使えそうな代物なのか?」
「うん!! ぶわってなるからね!!」
「……? まあとにかく準備できたから」
あまり理解の及んでいない林寺はとにかく下降の準備ができた事を再度初目に言い渡した。
最後までありがとう!
また来てください。see you again!(*^-')/~☆Bye-Bye♪
では感想の一つでも書いてやってください。
バイピチってどういう意味? 教えてだれか……