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私って、不幸でしょうか?  作者: 粉巻 まひる
第一章 謎の転校生
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転入生の性格が分からん!

村近さんのキャラクターが、好きな人は、コレを読んで、もう一度考え直すといいかも?

朝の会が終わって、私は少し村近さんと話をした。


「あ、あのー」

「何でしょう?」


こ、言葉遣いがお嬢様!


「わ、私、かしみやって言います」

「あー!あれって、かしみやって呼ぶんですね!」

「は、はい」

「私は、村近です。好きな色は若草色です」


わ、若草色!?そ、それは、黄緑色ではないのか?


「わ、私は、水色が好きですね」

「空色ですね。綺麗ですよね」


そ、空色……。色鉛筆とかにたまに空色って書いてあったりするけど、日常会話で使う人は初めて見た。


「村近さんは、趣味とかありますか?」

「趣味ですか……。犬の散歩でしょうかね」

犬を飼っているのか!

「犬種は何ですか?」

「チワワとトイプードルです」


に、二匹だとぉ!?こ、これはかなりのお金持ちだ。そして、二匹とも女子に大人気の犬種!

そんなことを考えているとチャイムが鳴った。一時間目が始まる。


「あ、それでは、また後で」


村近さんが、前を向く。私もちゃんとしないと。他の人達も自分の席につく。ガラガラ、と扉を開けて入ってきたのは……!な、なんと、校内一恐いと言われている、数学の田村先生じゃないですか!な、中山先生は?私だけででなく、クラスメイト全員が驚いている様子。


「おらぁぁ!ざわめいてんじゃねぇぞ!中山先生は、急用が入った!だから、俺が担当する!」


す、全ての文末にビックリマークがついている。周りを見ると、皆固まっている。そりゃそうなりますよね。村近さんはどうかというと……。

うつ伏せになっている。もしかして、寝てる!?この状況下で!?そりゃ、入ってきたばっかりだから、先生のこと知らないとしてもさ、危機は感じるでしょ!


「村近さん、起きなきゃヤバイよ!」


小声で言うけれど、


「……」


はい、無反応!寝ていること決定!


「おらぁぁ!転入生!」


気付かれたぁ!!絶体絶命だ!村近さんが眠たそうな顔で前を向く。そして、状況を把握。


「はい!何でしょう、先生?」

「俺の話の時に寝てただろ?」

「ね、寝てません!」


ひ、否定しちゃったよ!いや、アレは寝てたよ!起きた時の顔が何よりの証拠だよ!


「じゃあ、何してたんだ?」

「に、日本の経済について考えていました」


クラスの皆の目が点。む、村近さん。それは無理がある。いや、逆にぶっ飛びすぎていて、尊敬するぐらい。普通の人なら思いつかない言い訳だね。先生もまさかの言い訳に戸惑っている。


「お、おぉ。そ、そうか……。なら、いい」


な、な、な、なー!?あの田村先生が負けただとぉ!?す、凄い、凄すぎるよ。というか、怖すぎるよ、村近さん……。


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