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私って、不幸でしょうか?  作者: 粉巻 まひる
第一章 謎の転校生
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私のライバル登場。


私には、ライバル的存在がいる。

私はその少女のライバルになんて、全くないのだが。何かと争ってきたり(毎回勝手に仕掛けて、勝手に負けていらっしゃいますけど)、嫌味を言ってきたり。ハッキリ言って、とても面倒くさい!何がしたいのか、さっぱりだ!私、恨まれるようなことしましたかね?してませんよね?……多分。私にそんな心当たりはないですけど?……忘れているだけかも。ど、どっちにしても、人に嫌味を言うような人はね、酷い目にあって、後悔するのがお決まりなんですよ!や、やめといた方が身のためじゃないですかね?


「ごきげんよう、柏宮さん」


後ろから声がした。ゆっくりとたっぷりの間を使って振り向くと、今さっきまで、ケチョンケチョンにしていた少女の姿が!ヤバー!汗が頬を流れていく。く、口に出してなくてよかった。というか、敵の接近に気付けぬとは、老いたな。……私、何をやっているんだ(一人ボケツッコミ)。


「汗をかいていらっしゃるのね。今日も庶民の使う自転車でいらしたの?」


方唇をあげてふっと笑う少女。全国の自転車通学生に謝れー!自転車はなぁ、偉大なんだぞ!歩くよりも楽なのに、足腰鍛えられるんだから!というか、あなたは一体誰なんだ?王族か?貴族か?宮殿ぐらしかっ?庶民と言ったな?庶民ですけど?庶民で何がいけないのかな?えぇ?はっ!怒りすぎて、「必殺:機関銃質問攻め」が発動してしまった。そして、この少女のことを紹介してなかった。

この私のライバル的存在であり、毎朝リムジン乗ってきている(本当です)少女の名前は小柳遥華(こやなぎはるか)。大手自動車会社社長の一人娘。お金待ちだ。裏と表が、ハッキリしている人。美人だから、学校のアイドル的存在だ(私のライバル、皆のアイドル)。


「オハヨウゴザイマス」


全く心のこもっていない挨拶をする。すると、小柳さんが、


「転校生がくるらしいわよ。あなたの前の席にね」


と言った。ま、前ー?え、漫画とかで転校生と言えば、一番端の一番後ろの席と決まってませんか?そういう法則じゃないのですか?


「一番後ろが嫌だったらしいわよ」


やっぱり、理由があったのか!


「それと」


小柳さんが、ゆっくりとたっぷりの間を使って言った。


「とーっても、変わり者らしくってよ」


オホホホと言って去っていく小柳さん。あなた、嫌われ役決定になっちゃいましたよ。


「変わり者か……」


汗が頬を流れていく。

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