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私って、不幸でしょうか?  作者: 粉巻 まひる
一難去ってまた一難、とはいかない!?
24/25

自転車置き場にて

放課後……。

自転車置き場にいくと、そこには噂の(3人の中でだけだが)西名さんが自転車のチェーンに何かしているところだった。


「西名さん?」


私が急に話しかけたことで、西名さんの肩がビクリ、と揺れた。そして、ゆっくりと私の方を振り向く。


「柏宮さんですか」

「あ、驚かせて、ごめんね」

「いえ。それと、これは自転車のチェーンを直しているんです」


何故、私が聞こうとした質問が分かったんだ!?サトリか!?サトリだったのか!?と思ったのち、違う疑問が浮かんだので、それを問いかけてみる。


「え?なんで直してるの?」

「校門に入った瞬間に、恐ろしい音を自転車がたてたので、何事かと思ったら、チェーンが外れていたんです」

「なるほど」


チェーンが外れる音って、そんなに恐ろしい音だったっけ?

西名さんは私に説明しながらも、チェーンを直す手を止めず、カチャカチャと作業を進める。

話しかけたはいいものの、これからどうしたらいいのか分からなくなった。チェーンの話を広げられる訳もないし、他の話題を提示しようにも、西名さんと私が共通して話すことができる話題なんて思いつかず。

だからといって、今、ここを去ってはいけない気が私はしていて……。

でも、やっぱり、思いつかない訳で……。


「西名さん、私と友達にならない?」


すごく単刀直入になった。

西名さんが「急にこの子は何を言い出すのか」という顔をしている。

自分自身でも、なんでこんなこと言ったのかと後悔してるわけで。怪しまれるだろ、これは。

驚いた表情をしていた西名さんは、私を見つめた後、少し俯いて、


「……ならない」


と言った。

まさかの言葉に柏宮は大きなダメージを受けた。なんて言ってる場合じゃなくて。まさか、ここまでキッパリと拒絶されるとは思っていなかった。


「んー、なんで?」


おこがましいかと思ったが、聞かずにはいられなかった。


「私と友達になると、不幸になるから……」


そう言った西名さんの顔は今にも泣きそうで、まるで、何かに助けを求めているような表情だった。

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