果たしてどうなのか
神宮が真剣な顔をする。ってか、作ってる……。
「俺の技をもってすれば、瀧河さんに似た式神を作ることができる。手間をかければ、声や話し方も似せることができるんだ」
「す、すごいね」
私がそう言うと、神宮はドヤ顔になった。
言わないほうがよかったかな?
瀧河さんは、神宮をまるで神様のようにキラキラと瞳を輝かせながら拝んでいる。
「だが、しかし」
神宮が表情をガラッと変え、険しい表情になった。
「1日じゃ、無理だ」
神宮が言った途端、瀧河さんが今にも泣き出しそうになる。それを見て、焦る神宮。
「じゃ、じゃあ、どうすんの?」
「手間をかければ、声や話し方を似せられる。つったろ?それが、できなくなるんだ」
「うん」
「だから、似た式神は作り出すことはできる」
「おおー。……ん?」
え?声が真似できないって、致命的じゃない?
「声なかったら、どうするの?」
「しゅ、手話?」
「相手が分からなかったら、意味ないでしょ」
「ジェ、ジェスチャー?」
「神宮、無理なの分かってるでしょ」
んぐぐ、と神宮が顔をしかめる。
瀧河さんはさっきと変わらず、泣きそうだ。
声を似せる……。
残念ながら、私は声真似が得意ではない。1日で習得するなど、できるわけもない。
声を似せる。……声を変える。
「あっ!」
私が急に大きな声を出したので、瀧河さんも、神宮もビクッと体を震わせた。
「ど、どうした?」
「私にいい考えがある」




