少しは真面目にしてくれ
瀧河さんは必死に顔で訴えている。
「明日だったのか」
「明日かよ」
うー、と神宮が唸る。
「明日となると、キツイな」
「何が?」
神宮が頭を抱える。
「俺は一応考えてたんだよ。どうしたらいいか。こいつが現れてからずっと」
わぉ、真面目!ってか、最初から救うつもりだったの
「強制的に成仏させるとか、考えてたけど、話を聞いて、そうしなくても成仏させられるって分かったからな」
「わ、私、成仏できるんですか?」
「ああ。やり残したこと。それを無くせば、成仏できる」
ああ、やっぱりそういう感じなんだな。本とかでもよく見る話。
「で、どうするか考えてた。思いついたけど、明日となると、難点が」
「難点?え、何?ってか、どうするつもりなの?」
「あー、ちょっと待って」
神宮がコホンと咳をしたり、あー、と声を出したりする。早口言葉まで呟き出した。
「何やってんの?」
「いや、説明をつらつらと語るからそれに備えて」
発声練習か!そこまでやるか?ってか、そんなにややこしいの?長いの?
「俺がやろうとしていたのは……。『瀧河さんと見せかけて実は違うけど普通の人間には分からないから大丈夫で、瀧河さんはきちんと手渡しできるようになってるから何も心配しなくていいぞ作戦』だ」
神宮はホッとため息をついた。
いや、違うだろ、おいおい。
「作戦名長いわりに何一つとして説明してもらえてないんですけど?」
「なるほど」
瀧河さんが全てを理解したかのような顔をする。
マジですか!テレパシーですか?
「『瀧河さんのようだが、実はそうでないが問題ない作戦』ですね」
り、略した。しかし、略したことによって、もっと理解しにくい言葉になってしまっているぞ!
「あのさー、作戦名はいいから。内容を説明して」
「分かるだろ?」
「分からんわ!全てが理解不能や!」
思わず、本気でツッコミをいれてしまった。
「ご、ごめんごめん。ちゃんと説明するよ」




