大切なことは早く言いましょう
前の話との関連がないようなことを言われてしまい、戸惑う私。
「えーっと、それとこれとでどう関係があるんですか?」
「私が、忘れた物。それは、絢可の誕生日プレゼントだったんです」
「それを渡したいってわけか」
神宮が腕組をして言う。格好つけているようにしか見えないのだけれど。
「その通りです!お願いします、協力してください」
瀧河さんがぐっと頭を下げる。その顔はとても必死だった。
神宮がその様子をじっと見ている。その時の目はいつもと違って、どこか遠くを見据えているようだった。
「協力しますよ。って、何ができるか分からないですけど」
私は少し苦笑した。
それでも、瀧河さんはぱあっと嬉しそうな顔をして、
「ありがとうございます!」
と言った。
「……。俺も協力するよ。ってか、俺がいなきゃなにも進まないだろうし」
「あ、ありがとうございます!本当に、本当に……」
「いえいえ。で、誕生日っていつなの?」
「はい。明日です」
「そうか、明日か……。って、なるわけないだろ!」
と、私じゃなくて神宮がツッコミをいれた。あ、一応ツッコミもできるんだ。てっきり、ボケキャラかと思った。って、いや、そうじゃなくて……。
「そうだよ!明日はちょっと無理があるとおも……」
「いいえ、明日でなきゃ意味がありません!当日に渡すからこそ、意味があるんです!」
そんな瀧河さんを見て、またもや苦笑した私であった。




