10/25
お嬢様の意味を理解しました。
この状況をどうしようか、私が、頭を抱え始めたところで、物事を起こす神様が私に気付いたようで……。
「どうかなさったの?」
村近さんの口調が変わった。これって、もしかして……?
「急にでて、驚かしてしまい、ごめんあそばせ」
お嬢様人格か……。こんな急に出てくるものなのか?
「わたくし、マリア・フランツァと、言いますの」
お嬢様というより、数世紀前の外国の姫様っぽいと思うんですけど。名前は外国人っぽいのに、話す言葉は日本語だし。なんだか、ややこしいなっ!
「村近さんには、戻れないんですか?」
「何ですの?わたくしではいけないとおっしゃるの?」
コイツ、面倒臭いぞ。かまってちゃんの可能性アリだな。
「いや、そうじゃないんだけど。わ、私、人見知りなんで」
自分で言って、思った。私、意味不明な発言をした。
「は?」
何言ってんのコイツ、という目でマリアが見てくる。痛い痛い痛い!視線が痛い!精神的ダメージ大!ぐはぁっ!
そんな、ダメージで死にそうになっている私を助けるものはおらず……。
「わたくしの話を聞いてくださる?」
と、マリアに聞かれ、返事をする前に、イエスという答えを勝手に叩きつけられ、十分程、マリアの自慢話を聞かされたのでした。




