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天竺牡丹は萎れない  作者: 東田薊
もしかして
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プロローグ

またまた編集しました。

雪が降ってもおかしくないんじゃないかってくらい寒い夜。

俺は一人、近くのコンビニに向かっていた。


真っ黒で新しいアスファルトの道を古びた靴でわざと白い土を擦り付けながら歩く。

傍から見たらあいつ何やってんだって思われるかもしれないがこれがまあ快感なのだ。

優越感に浸れる。白くなった所は俺のもんだ!…。みたいな。


最近の新しい道はアスファルトではなくタイルなんかで舗装される場合が多いと思う。

あれじゃだめなのだ。擦り付けても色が出ないから。

あとなめらかなアスファルトも個人的に好みではない。

色はノーマルより付くがあのゴリゴリした感触が足に伝わらないし…。何より優越感より罪悪感が勝る。


そしてこの道は数少ない真っ黒で新しくてゴリゴリしたノーマル舗装アスファルトなのだ。

寒いが一時間くらいは楽しんで帰るつもりでいる。


俺は少し汚れた学生鞄の奥からから愛用のパカパカケータイを取り出し、《一時間は帰らん》と妹に一報を入れた。


・・・もう家なんか帰れなくなるのに。


俺は背後に気付かない。


『事故』まであと30分。








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