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沈没

 母が窓に掛けた緑色のカーテンの隙間から、日差しが流れ込んで来た。昨日、帰って来てから崩れ落ちる様にふとんに入ったシンムの顔に、日の光が当たる。それで目が覚めた。当初は朝起きて、いつものように学校へ行くつもりだったが、時計を見ると時間は12時近くになっている。内心「しまった」と思いながら、シンムは顔を洗うため洗面台へと向かった。

 洗面台に取り付けられた鏡に映っている自分の姿を見る。そこには当り前のことだが、見慣れた顔が映っていた。顔を洗った後、改めて鏡を見る。そして、鏡に映った自分に向かって怒声を上げた。

 シンム「おまえ、誰なんだ! 誰かおれの中にいるんだろ? 出て来い!」

 鏡に映ったシンムは何も答えない。それでも、自分ではない誰かに向い、シンムは怒声を強めながら言葉を続ける。

 シンム「スクネとか呼ばれてたな。何でおれの中にいるんだ!」

 答えは返ってこない。間違いなく誰か別人がシンムの中に存在する。しかし、そいつは普段は出てこようとしない。だから、昨日聞いた言葉を思い返した。

 シンム「確か、おれに手を出すな……とか言ってたな」

 それならと思い、シンムが窓の方へと移動しようとした時だった。

 声「くだらない事を考えるな。窓から飛び降りて、おまえにどんな意味がる」

 突然、男の声が聞こえた。その声はすぐ近くから聞こえた。当然、部屋の中には誰もいない。だから、シンムは鏡を見る。鏡にはシンムでない誰かが映っていた。

 容姿から想像すると、年齢はシンムと同じぐらいだろう。切れ長の鋭い眼、適当に前に垂らした茶色い髪、鏡に映った男は射るような視線で見ていた。

 シンム「おまえがスクネって奴か?」

 鏡に映った男が答える。

 声「そうだ。おれはタケフツ スクネ。不本意ながら、おまえの護衛をしている」

 シンム「護衛? 何のために? だいたい、どうやっておれの中に入ったんだ!」

 少し考えるような仕草を鏡に映ったスクネが見せる。そして……

 スクネ「答える必要を認めない」

 ことわっているというよりも、どちらかといえば、面倒くさそうにスクネは言った。その言い方に不思議なぐらいカチンときた。

 スクネ「それと、おれをあまり当てにするな。おれは一日に五分ほどしか戦えない」

 淡々とした口調でスクネはそう言った。それが引き金だった。

 シンム「だったら何で護衛とか引き受けたんだ!」

 鏡に向かってシンムは大声を張り上げた。答えは返ってこない。面倒くさそうな渋い表情をスクネが一瞬だけ見せる。そして、何も言わずに消えた。

 鏡にはシンムの顔が映っている。その鏡に向かって声を張り上げる。反射してきそうな程に大きな声で。

 シンム「出て来い! 出てきて答えろ!」

 鏡は何も答えない。ただ、顔を真っ赤にさせたシンムの顔だけが映っていた。


 ひときしり鏡に向かって吠えてもスクネは出てくる気配を見せないので、仕方なく、シンムは少し落ち着くため、深呼吸をしてから洗面台を離れた。結局、落ち着く間もなく、今度は驚愕した。丸いテーブルの上に料理が並べられていたから。部屋中を見回してみたが、誰もいない。まさかと思い、トイレと風呂場も覗いてみたが、やはり誰もいなかった。あやしく思いながらテーブルの上へと目を戻すと、白い封筒が見えた。

 それを手に取ってみる。きれいな字で表に「シンム様へ」と、裏には「フツヌシ タケヒコ」と、書かれていた。封筒の中には2枚の手紙が入っていた。1枚目の手紙を読んでみる。


 よく眠られておられたのも手伝い、わたしが部屋に入ったのは気付かれなかったと思います。その気になれば、首を絞めるのも簡単でした。だからこそ申し上げます。本来なら、あなた様はすでに三度死んでいます。一度目は、最初に誘拐された日。二度目は、昨日。そして三度目は、今日の朝方です。あなた様を殺すことは、わたし達には雑作もないことです。ですから、すぐに引越しの準備をなされて下さい。

あなた様の今後はすべてこちらで用意いたします。


 追伸

 机の上の料理は、わたしが精魂こめて作りましたので召し上がりください。


 思わずシンムは首筋に手を当てた。実際にはどうにもなっていなかったが、不思議と、冷たくなっているような気がした。一呼吸置いた後、もう1枚の手紙を読んだ。


 料理は口にしないほうが身のためだと思います

              スメ イヨ


 簡潔にそう書かれていた。料理は最初から食べる気など毛頭なかったが、それを読んだのが原因かは分らないが、妙な悪寒を覚え、慌ててゴミ袋の中へと捨てた。

 今度こそ落ち着きたくて、シンムは冷蔵庫から1リットルの牛乳パックを取り出し、そのまま口の中へと流し込む。少しだけ口から溢れた牛乳を服の裾でふき取る。そして、シンムは椅子に腰かけてTVのニュースを流し見たが、昨日の件を放送している局はなかった。

 TVを消して、昨日のことを思い出してみた。拉致され、殺されそうになり、自分を殺そうとした老人が、次の瞬間には殺されていた。恐怖が具現化したような女性によって。そこまで考えて一昨日会った時のことを思い出した。

 シンム「そういえば……あの時は怖さとか全くなかったな」

 その時の出来事を思い出しながら頭を捻って考えてみたが、何の情報もないシンムに分かるはずもなく、時だけが過ぎて行った。


 入口のドアをたたく音が聞こえて、シンムは目が覚めた。いつの間にか、椅子の上で寝ていたようだ。慌てて飛び起きて、ドアを開けた。

 開いたドアの外には、黒いタキシードに身を包んだタケヒコが立っていた。

 タケヒコ「お迎えにまいりました」

 深々とお辞儀をしながらタケヒコはそう言った。礼儀正しいが、何処か緊張しているような口調で。

 シンム「なんで、引っ越しなんか……」

 何とかシンムはそれだけ口に出した。正直、引っ越しなど考えてもいなかった上に、まだ寝ぼけているのか、頭が活発に動かなかったから。

 頭を上げたタケヒコが有無を言わせない眼光で告げる。

 タケヒコ「死にたいのですか?」

 一歩、シンムは後ずさりした。前日のアヤコから感じたのと同様、否、それ以上の殺気を感じたから。

 シンム「なんで、おれが殺されたり……」

 何とか、後退を一歩で踏みとどまりながら、シンムは問いで返した。

 タケヒコ「あなたがここに残った場合、死んでもらうしか道がなくなるからです。そして、その役目を負うのがわたしになります」

 氷のように冷たい目をしながら、タケヒコは全身を凍りつかせるような声で言った。何か言いたかったが、恐怖からシンムの口は動かなかった。

 タケヒコ「さぁ、急ぎましょう。予約したフェリーの出港の時間が迫っていますから」

 そう言って、タケヒコが目の前から消える。次の瞬間、背後から気配を感じ、振り返ろうとしたが、首筋に落ちてきた手刀によって叶わなかった。


 気絶したシンムを両手で大事に抱き抱えて、タケヒコはリムジンの後部座席へと運び込んだ。何度も、何度も「申し訳ありません」と、泣きそうな顔で謝りながら。


 フェリーの甲板の手すりに寄りかかりながら、シンムは夜空を見上げていた。海上にいるためだろう、肌に当たる風が冷たい。目覚めた直後は混乱もしたが、すでにそれも過去のものとなっていた。

 シンム「これから……どうなるんだ?」

 目下のところ、悩みはそれだった。船の行き先は分かっている。尾野頃島と本土を結ぶ航路は決められていて、港も一つしかなかった。だからといって、倭国本土(わこくほんど)へたどり着いた後の行先までは、シンムにわかるはずもない。分かっているのは、個室の机の上に置かれていた書置きの内容だけだった。


 本土の港には使いの者が待っているはずです。向こうから声をかけて来られると思いますので、すぐにわかると思います。今後の事は、その者に聞いて下さい。


 船内は思いのほか快適だった。日頃、シンムが行き来する際は、一番安い共用の部屋で寝泊まりするが、今回はおそらく一番高い個室での船旅。だからといって、強引に船へ乗りこまされた腹立たしさを紛らわすほどではなかったが、タケヒコも、イヨも、船上にいるわけではないため、当たり散らす相手もいなかった。

 シンム「いっそ、このまま実家へ帰るか?」

 やさしい両親の顔をシンムは思い出したが、すぐに首を振る。

 シンム「いや、それよりも……着いたらすぐに引き返すか?」

 その考えも、すぐに引っ込む。否、正確には刺すような視線を思い出し、簡単には決められなかった。

 タケヒコ「死にたいのですか?」

 その時に放たれていたタケヒコの殺気を、全身が記憶していた。正直、あの時立っていられたのが奇跡に近いと思えるほど、シンムは怖かった。そして、同時にショックだった。それが何故なのかはわからないが、簡単には立ち直れそうにないほどの精神的なショックを、シンムは確かに感じていた。

 シンム「タケヒコとかいったな……どこかで会ったかな?」

 幼い頃に会ったことがあるかとも思ったが、やはり記憶にない。それでも、他人とは思えない何かを、シンムは心の奥底に感じていた。

 シンム「考えても、仕方ねぇか……」

 気を取り直して、シンムは目線を海へと下げた。海は静かに波打っている。しばらくの間、シンムは海を呆然としながら見ていた。


 突然、船内から一人の悲鳴が聞こえた。すぐに悲鳴は大勢のものとなる。そして、顔面蒼白になった人々が次々に船内から飛び出してきた。

 シンム「何かあったのか?」

 飛び出してきた人々の一人にシンムは聞いた。帰ってきた答えは「化け物が出た」の、一言だった。その言葉を聞いて浮かんだのは妖鬼の姿。それは、すぐに姿を現した。船内から逃げ出してきた人々に続いて。

 見知った妖鬼よりも一回り大きく、見た目も地獄の亡者のようにやせ細っておらず筋肉質で、八尋高校の図書館で見た絵巻の赤鬼そっくりだった。

 その姿を見ても、シンムには怖いと思えなかった。おそらく恐怖心が麻痺している。昨日と今日の2日間で味わった恐怖に比べれば、目の前の妖鬼から感じる恐怖など、怒った子どもにムッとされている程度だった。

 手すりがグシャリとつぶれた。そして、力ずくで手すりをもぎ取った。もぎ取った手すりを妖鬼が振り回す。逃げ遅れた者たちが手すりの餌食になる。

 ほほに赤い血が飛んできた。血を拭う気になどなれない。目の前で海の中へと悲鳴をあげながら落ちていく人々を見たから。そして、その原因がシンムへと襲いかかってきたから。

 手すりが振り下ろされる。しかし、それはシンムの頭上で止まる。そして、手すりをゆっくりと妖鬼が下げると、その場にひざまずいた。

 老人「また会ったな、シンム君」

 大きな妖鬼の背後から杖をついた老人が出てきた。その顔を見て心底驚いた。その老人は、昨日アヤコに首を潰されたはずだったから。

 シンム「なんで……生きて……」

 老人「最初から殺されてないからだよ。殺されたのは、わしの造った妖鬼。もっとも、アヤコは本当にわしを殺したと思っているだろうが」

 話しながら老人は何度も妖鬼の首筋を杖で叩いていた。

 シンム「おまえ、何者なんだ!」

 老人「わしはオモイカネの一人、ダイザン」

 しわがれた声で、尊大に答えるダイザンを睨みつけた。何がおかしいのか、笑い出す。人きしり笑った後、老人は鼻をつまんだ。

 ダイザン「話は掃除の後にしようではないか。ここは失敗作どもが臭くてかなわん」

 止まっていた妖鬼が動き出す。そして、船上にいる人々を襲いだした。

 シンム「やめろ!」

 叫びながらシンムはダイザンに殴りかかった。杖で簡単にさばかれる。さばかれた拍子でシンムは壁に激突した。顔をもろに打ったが気になどしない。気にしている暇もない。すぐに起き上がりシンムは殴りかかる。今度も杖でさばかれる。

 ダイザン「さすが剣道の全国大会優勝者。他の失敗作よりも、ほんの少しだけ活きが良い」

 再び起き上がり、シンムは高笑いするダイザンを睨みつけた。

 ダイザン「本当に活きが良い。それでこそ、わしが出向いた甲斐があったというもの」

 何が愉快なのか、ダイザンがさらに笑い声を高くする。それが、シンムには余計に不愉快だった。だが、そんな感傷などすぐに忘れてしまう。船上で殺戮が始まってしまったから。

 小さな子供が逃げていくのが目に入った。助けようと思い、シンムは近寄ろうとしたが、ダイザンに腕を掴まれて止められる。

 ダイザン「何処に行く? わしの下を離れてよいとは言っておらんぞ」

 シンム「放せ! 止めろ!」

 強引に腕を振りほどこうとしながらシンムは叫んだ。しかし、老人とは思えない力で腕を掴まれているため、どうにもならない。子供はシンムの眼の先で、悲鳴を上げながら妖鬼に胸を貫かれ、夜の海へと放り投げられた。

 シンム「なんでこんな事するんだ!」

 憎しみの目でシンムは睨みつけた。それがよほど可笑しかったのか、ダイザンは今日一番の高さで笑いだした。

 シンム「何が可笑しいんだ!」

 ダイザン「シンム君は他人をからかって可笑しいと思ったことはないかね。あるだろう? 他にも、何かを壊したときに気持ちがいいと思ったことはないかね。あるだろう?」

 形容しがたいほどの憎しみが、シンムの心を包み込みつつあった。

 ダイザン「わしが憎いかね? しかし、わしはシンム君に憎まれても気にはならんがね」

 高笑いするダイザンに、シンムは再度殴りかかった。結果は先ほどと何も変わらず、またも杖で裁かれ、その拍子でシンムは壁に頭を打ち付けて倒れこんだ。

 ダイセン「シンム君では、わしに触れることすら出来んよ。だからまぁ、ゆっくり失敗作どもが壊れるさまを、わしと見物でもしていたまえ」

 倒れこんだシンムが今一度起き上がる。額には血が滲んでいる。とはいえ、それは気にならない。もう一か所、血がにじんだ場所があった。悔しさと無力感で唇を噛みしめたから。そんな思いを察してくれたのか、鏡で見たスクネという名の男が出てきた。

 スクネ「嘘だな。おまえが勝手に腕を掴んだおかげで、すでにシンムはおまえに触れている」

 起き上がったシンムの右手には矛が握られていた。

 シンム「助けてくれんだろ?」

 泣きそうな声でシンムは言った。相も変わらず、何がなんだか訳はわからない。分かることは自分の無力さだけ。そんなシンムを思いやるような答えは返ってこない。それでも、帰って来た答えはシンムの望むものだった。

 スクネ「時間がない。すぐに終わらせる」

 身体がシンムの意志とは関係なく動く。暴れまわる妖鬼を手に握った矛で貫いた。そして、ダイザンの首筋に矛を突き付ける。

 スクネ「おまえも偽物だな。それでも答えろ。なぜこんな所に現れた」

 にやりと笑みを見せると、ダイザンは答えた。

 ダイザン「知っておろう。島を離れてもらっては困るからだよ。だから、四魂しこんが護衛に付いているのを知っていながら、わし自らがやって来た」

 そう言ってダイザンは矛を手で握る。気味が悪い笑みをくずさないまま。

 ダイザン「護衛の任、くれぐれもまっとうしたまえ。すでにおまえ達は失敗を犯しているのだから」

 自らの首へダイザンが矛を突き刺す。直後だった。大きな爆発音が聞こえたのは。

 状況が読めないシンムを余所に、身体は夜の海へ向かって跳躍していた。


 夜の空が赤々と照らされている。照らしているのは沈みゆく船から上がる火柱。爆発音と悲鳴の声が、シンムの耳を突き抜けていく。冷たい海面で、悪夢のような光景を目の当たりにする。しかし、それだけでは終わらない。沈みゆく船の中から妖鬼達が次々と現れ始めた。

 スクネ「数が多いが、残り二分ほどある。問題ない」

 舌打ちしながらスクネは言った。その言葉が聞こえてはいたが、シンムは無力感に苛まれていて、耳を通り抜けただけだった。

 スクネ「天之壽矛(あまのじゅぼこ)の空間歪曲の力を駆使する。シンム、少しの間、おまえは引っ込んでいろ」

 そう言ってスクネは海面を走り始める。

スクネ「零にして無に等しきもの天之壽矛(あまのじゅぼこ)

 矛が間合いからは遥か遠くにいる妖鬼を貫く。空間が捻じ曲げられ、相対距離は一瞬で零となる。矛ははるか遠くにいる妖鬼を貫くと、間髪いれず次の妖鬼を貫く。わずか二分足らずで、スクネは百体ほどの妖鬼を葬った。

 スクネ「残り3分を切った。陸まで移動する時間は残ってない。シンム、自分で何とか移動しろ」

 一面に広がる海原を見ながらスクネの言葉を聞いたシンムには、苦笑いするしかなかった。

 空が白く光った。同時に妖鬼が更に百体ほど出現する。舌打ちする音が聞こえた。

 スクネ「妖鬼を転移させて来たのか。だが倒すことも、逃げ切る時間もない。シンム、悪いが護衛の任、まっとう出来そうにない」

 苦虫を噛み潰したような表情でスクネは言った。その言葉を聞き流しながらシンムは死ぬのを覚悟していた。不思議と、自らが死ぬことに恐怖はなかった。恐怖よりも無力な自分への怒りが勝っていたからだろう。

 スクネ「どうなるかわからないが、おそらくすぐに殺される心配はない、もっとも、逃げ出せないように両足は切断されるかもしれないが。仮にそうなっても……」

 そこでスクネが話を一旦止める。遠くを見つめた後、スクネは言葉をつづけた。

 スクネ「余計な話をしたようだ。タケヒコが……」

 今度は言葉が言い終わるよりも早く、スクネは消えた。そして、入れ替わるようにタケヒコが水上を駆けてやって来た。

 タケヒコ「指一本、シンムさんには触れさせません!」

 跳躍するタケヒコ。左手に握った七肢の枝を持った剣を妖鬼へ一閃する。そして、その妖鬼を踏み台にして次の妖鬼へと襲いかかる。一閃され、海へ蹴り落とされた妖鬼達は不思議なことに、傷一つ負ってない。それなのに、妖鬼達は身動き一つしない。斬られたのだろうが

 空から落ちてくる妖鬼を見ていたシンムの手を、何者かが引っ張った。その何者かの顔を見る。そこには心配そうな表情のイヨがいた。


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