悪だくみ
「荒木さんをモデルにした作品が今まで貰えなかった高評価を貰えました!荒木さんが宜しければまた是非モデルをして欲しいんですが…」
今日はお礼に私が荒木さんを誘ってカフェでお茶をしていた。
「そうなんですか!お役に立てて嬉しいです!自分は大丈夫です!またお気軽に呼んで下さい!」
と、嬉しそうに答えてくれた。
本当はエロいって評価されたとか、この先徐々に脱がせて行くって悪どい事を考えている事は内密にした。
お礼のつもりだったのに、結局荒木さんが奢ってくれた。
本当人がいい。
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「てぃってぃってぃっTシャツ脱ぐんですか。!?」
「品評会でもう少し肉体を描き込んだ方が良いって言われてしまいまして…」
嘘っぱちだが。徐々に脱ぐ事に慣れさせて何れは生まれたままの姿に…
上手いこと口車に乗せて脱がせていくまるでAV男優みたいな気持ちになってきている。
荒木さんは素直に信じて渋々Tシャツを脱いだ。
悪い大人に騙されそうで心配になる。
荒木さんが女子高生でなくて良かった。
「じゃあ…手は片方乳首を隠す感じに前に置いて下さい。」
「ちっちくっ…」
言いた方がエロかったか…ちょっと失敗。
でも思った通り素晴らしい肉体美…しかも傷も所々ある…最高だ!
荒木さんの気を紛らわせる為、デッサンを始めた。
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ひと段落して、荒木さんに服を着てもらって雑談していた。
「この鉛筆…凄いですね!」
デッサン用の削り方は独特だ。
芯を凄く長く剥き出しに3〜4センチ位出させて、細長く木の部分も削り鋭利な錐のように削る。
「今度、自分暴力団対策課に移動になったんで、最初の突撃する時に使えそうです。」
これは武器じゃない…
「所詮鉛筆ですからね…刺さっても折れるし、炭素なんで体内でその内消えちゃいますよ…」
「それは好都合です!証拠隠滅出来そうです!って警察がいっちゃダメですね!ははは」
笑うツボが分からない…
「でも荒木さんの年齢でその移動は凄いですね!よっぽど優秀なんですね!」
「いえいえ、ほぼ顔採用ですよ。ははは。強面なんで。櫻子さんも怖いですよね。」
「いいえ!私は荒木さんの顔大好きです!一目惚れしましたし。」
「ひっひっひと!?」
何か顔が赤い…
本当に可愛い。一目惚れも事実。
身体も好きだけど。
ついでに今度は脱いでね!
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そんなこんなで、この間のデッサンを元にした作品も高評価を貰った。
また荒木さんを誘ってお礼をしている。
「この度も有難うございました!お陰でまたまた高評でして。」
「本当ですか!?自分の事のように嬉しいです!」
「もうすぐ私は4年生になります。卒業制作の準備に入ります。」
「はい。」
「で、私が描きたいのは荒木さんだけなんです。是非引き続きモデルをして頂けませんか?」
「うっ!嬉しいです!」
「本当に!?有難う御座います!私、荒木さんの絵で大学賞狙うんで!」
「うわー!プレッシャーだー!でも自分に出来る事があるならなんでもしますんで、仰って下さい!」
よし!言質はとったぞ!何でもと言ったな!
とほくそ笑んでいた。