闇蝶がバカすぎて樹天が弱くみえる件!
少し短めです。m(_ _)m
「させないよ」
突如、凛とした綺麗な声が響いた、と思ったらいきなり目の前に細い、透き通った糸が伸びてきた。
「ガオオオ!?」
獣の悲鳴がこだまする。そして、私の前には整った顔立ちの者が降りてきた。(なんで、なんでここに…)
「あお、と…」
私はおどろくと、同時に安心する。おどろいているのは私だけじゃないようで、アスビナの人達も「なんでここに!?」と驚いている。
「未來、大丈夫だった?」
「う、うん!」
碧斗が心配してくれる。(にしても、なんでここにいるんだろ)
「夜咲碧斗…なんでお前がここにいるんだよ!!」
「心外だな〜夜詠くん、支援要請してきたのはそっちだろ?」
支援要請…?あっそっか!手をポンと叩く。
碧斗は国の殲滅機関に所属しているんだった。(すっかり忘れてた…)
「夜咲碧斗ぉ?あぁ、デストネ様が危惧している樹天の奴ねぇ〜。でもぉーどうしてかしら?あなたは関係ないでしょ?」
これ、やばい…?碧斗狙われる!?逃げてって言わなきゃ……
「大丈夫だよ、未來。俺のことは心配しないで、」
「で、でも!」
碧斗は心配しないでって言ってるけどやっぱり心配だ。いくら樹天が最強の能力だからって…もし、碧斗になにかあれば、私は……
心配そうに見つめる私を見て、碧斗はただ微笑んで「大丈夫」と言った。
「すぅ、未来が心配しているからね、すぐに終わらせよっか」
「ふふっいくら樹天の能力者だとはいえぇ〜〜私を倒すことは簡単じゃないわよ〜?」
「そこは安心してくれる?俺さ、今未來に危害加えようとしたよね?そういう奴は俺は絶対に許さない」
碧斗が怒ってる……!レアな碧斗だ!!…でも、"アイツ"幹部なんだよね…大丈夫かな碧斗…
「そんなに怒っちゃってぇ〜知り合い、のようだけど、そこまでするのぉ?痛い目みちゃうわよ〜」
うわぁ…こいつイラつくな…!知り合いもなにも彼氏だよ!って言ってやりたい。(恥ずかしいから言わないけど)
「痛い目?みるのはそっちだよ。未來は俺の彼女だから未來に手を出すということは、俺に喧嘩を売るのと同類だ。」
「「「「彼女おおお!?」」」」
言っちゃったよ…彼女って、恥ずかしい……。アスビナの人達も驚きすぎて固まっちゃってるし、まぁでも、大切に思ってくれてるのが伝わってくるから、いいのかな?
「未來に手を出したお前は絶対に許さない。じっくりと痛めつけて、遊ぼうか」
そう言って、碧斗の手から透き通った糸が放たれた。(これってさっき助けてくれたやつと、同じだよね?なんなんだろう…。)
不思議に思っている私を見かねてか、碧斗が
「樹天は生命を操る能力。だから、それみたいな繊維も操ることができるんだ」
なるほど…繊維か、どうりで透き通っていて細いはずだ。
「さあ、どうでる?俺を思う存分に楽しませてくれ」
楽しそう…、あの糸柔らかそうだけど、案外硬いのかな?
「あらぁ、こんなもん?思ったより、弱いのね、さっさと未來という子を殺して、わたしは帰るわね」
その言葉に碧斗がピクッと反応して…(なんで"アイツ"地雷踏んだ!?自ら破滅フラグに飛び込んだよ!?飛んで火に入る夏の虫ってね☆じゃなくて!え?もしかしなくても、闇蝶ってバカ?)
「お前のことは徐々に痛めつけるつもりだったが、やめた。一気に殲滅しよう『 樹羽の潜命』」
碧斗がそう発したかと思うと、いきなり"アイツ"が苦しみだした。(自業自得だよ!これ)
「うが、グア、グアアアア……グアア!!」
「ははっ、ちょっと命に干渉させてもらったよ。俺はな未來はを傷つける奴には容赦はしない。そいつを殺すためなら鬼にだって悪魔にだってなってやる」
樹天が強いのはわかるけどさ!これは、ほとんど自業自得じゃないんですか!?こいつも死にたかった……とか?さすがにないか、でも、バカすぎるって……闇蝶は脳の発達が遅れているという新発見が出ました。めでたいね☆(もう私も、頭をおかしくするしかない)
「ふふふ、ははは、まさか、これほどと…はね…」
自業自得すぎてなにも言えないって、
「だけど、私も、簡単に死ぬつもりは、ない……1人でも…多く、あの世へ、送ってやる!!」
そう言って、"アイツ"が指さしたのはアスビナの人達でも、私でも、碧斗でもなかった。その後ろに位置する、街の人達が避難している避難所だった……。




