プロローグ
まだまだプロローグの段階ですけど少しでも続きが気になったりしてくれたら嬉しいです
ーーーここは、どこ?
気がつくと私は見知らぬ場所にいた。花が咲き誇り空は天の川のように星々がいっぱい散りばめられている、綺麗なところに
『あなたね、未来は』
「っ!?私の名前…どうして、あなたは誰なの、?」
「未來」、たしかにそう呼ばれた。あなたは私を知っているの?ならあなたは誰なの?そう聞きたかった。
ーーでも、聞けなかった………、何も問うなという有無を言わせない雰囲気を纏っていたから
『いずれわかる。私は、そうね。一言だけ言っておきましょう。私は総てを知っている…。』
「え、?」
なにを言っているんだ?意味がわからなかった。怪訝そうな顔で見ると、ただただ微笑んでこう言われた。
「じゃあね、未來。今日はあなたに会えてうれしかったわ。」
そう言って消えようとする。思わず私は
「っ!?待っ…て.…、」
そこで私の意識はシャットアウトした。
◇◇◇
──漆黒の闇に包まれているこの場所で、ある破滅への計画がはじまろうとしていた。
「樹天の能力者、夜咲碧斗…。我らの脅威になり得る存在…。早いうちに消さなければならない。エレン!!エレンはいるか」
男がそういう。男の名はデストネ 闇蝶トップだ。
「はい!エレンにございますわ!!デストネ様、なにかありましたか?」
嬉しそうに、嬉々として女が答える。女の名はエレン 暗殺のスペシャリストであり、闇蝶幹部の称号をもっている。
「うむ、お前に頼みたいことがある。樹天の能力者 夜咲碧斗を殺せ」
男が怒りを滲ませた声色で言う。
「夜咲碧斗…我らの邪魔をする愚か者……。かしこまりました。この暗殺の天才エレンにおまかせください。」
そして女は当然というふうにそれに応える。
「頼りにしておるぞ。エレン」
優しい声色で男は言う。だが、その裏でなにか考えているのか、違うのか、それは分からない。
「はい!全ては我らのため、デストネ様、アイラ様のために!!」
女が応える。アイラとはデストネの最愛であり、全てが謎に包まれている人物である。
「あぁ、アイラも喜ぶであろう。」
未來はまだ知らない。自分の大切な人がまた一人、破滅の道を歩み始めていることを……
◇◇◇
──ここは殲滅組織『アスビナ』の戦闘部隊幹部執務室
「夜詠〜今年もまた入ってくるぜ〜新入り」
楽しそうにそう言う彼の名は神楽直葉 旧姓 向牙直葉
常に第一線で活躍している隊員だ。直葉は幼い頃に両親を亡くし、神楽家に引き取られた過去をもっている。
どんなことがあったかは直葉自身、だれにも話そうとしないらしい。
「アスビナの人数が増えることはいいことだ。楽しみだな」
そう応えるのは戦闘部隊若き幹部 神野夜詠
若くしてアスビナの幹部になった彼は直葉や彩葉と同期だ。新人の教育を任されており、幹部長からの信頼もあるらしい。
「夜詠と直葉は新入りいじめないでね〜?普段はカリスマとか言われてるけど裏は腹黒だから」
からかいながらも心配そうに言う彼女の名は海瀬彩葉
夜詠と直葉の同期で、よく新人からの相談を引き受けている。そして──
「彩葉!!それはねぇだろ!どこが腹黒なんだよ!!夜詠はともかく俺も!」
この二人は仲が死ぬほど悪い
「え、全部?じゃないかな!」
この仲の悪さが微笑ましいものだったらよかったのだが、
「あ?てめぇ今日こそ殺してやる!」
小学生男子が好きな子をいじめるとかいうよくある典型的なパターンではなく、ただそこにあるのは……
「はあ?やってみろよ!チビ!!!」
「言ったなぁ?それでボコボコにされても知らねぇからな!!」
「はっ誰が負けると思ってんの、おめぇだよ!!」
「じゃあ行くぞ!」
「望むとこだよ」
「「じゃんけんポン!!」」
『両者の譲れないプライドだ。』
「……こいつらよく飽きねぇな、これが今年の試験を受ける奴らの履歴書か」
はじめて見る人には強烈な光景だがずっと前から見慣れている夜詠は軽く躱す。そして、机の上に置かれている、トップから手渡された希望者名簿を無言で取る。
パラパラめくっていったかと思いきや、あるページで手を止め、面白そうに、楽しそうに笑った。
「おもしれぇ奴いたのか?」
「いきなり勝負やめないでくれる?でもそれ私も気になる!!」
夜詠が少し笑っていることに気がついた直葉が、勝負そっちのけで駆け寄ってくる。そんな直葉を憎らしげに睨みながら、彩葉もこっちに来る。
「六角未來……由良さんの妹、」
驚いたように夜詠がそう告げる。六角由良未來の兄であり、アスビナ次期トップと言われるほどの実力者であったが、デストネからの襲撃で民を護ったことにより、昏睡状態に陥っている。
「えっ由良さんの!?」
「まじか、未來ちゃん試験受けるんだ。」
「ん?直葉、知り合いか?」
夜詠たちの憧れは常に由良だった。だからその妹が試験を受けるとなると、楽しみなのだろう。
「愛華の幼なじみでめちゃくちゃ仲がいいからよく家にも遊びに来てくれるんだよな〜」
未來の幼なじみである神楽愛華の義兄である直葉は、よく家に来る未來の様子を度々目撃しているのだろう。
「あぁ〜愛華ちゃんの!あたしは由良さんが話してくれたことしか知らないんだよな〜私と同い年!ってことしか」
「由良さんの妹……能力は無いらしいから情報部隊希望だけど、楽しみだな」
「「だな!(ね!))」」
楽しそうに、嬉しそうに、そう言う彼ら、未來は知らない。自分が注目されていることを




