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人類絶滅  作者: とり千代
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  一週間後、人類が絶滅します。

 人間はあと一週間で絶滅する。


 この言葉を信じた人間なんていないだろう。人類が滅びるなんて。ましてやあと一週間なんて。そんな馬鹿げた話、三流の映画でも滅多にみられるもんじゃない。

 それでも、この地球の人間たちは今まさにその現実と戦っている最中だ。初めは、そんな馬鹿な、と笑っていた人間達も、太陽の爆発がなんとやら、太陽と地球の距離がなんとやら、と必死に説明するニュースキャスターをもう何十回も見ていくうち、もしかしたら笑い事ではないのでは、と洗脳されていく。そして、人類絶滅まであと一週間のカウントダウンが始まったら、だれもかれもが慌てふためき始めた。

 なんでも、太陽が爆発するらしい。その爆発のさいに生じる、地球も耐えられないほどの光と熱によって、人間は成す術もなく死にゆくらしい。テレビをつければ、どこかのチャンネルでニュースがやっているので、それを見るのをお勧めする。これまた、イメージ映像やイメージ画などを使っていて、分かりやすいのだ。分かりやすいように説明するもんだから、嫌でも納得させられて、人類は絶滅するのだと思い込まされる。まあ、実際そうなんだろうけどさ。

 タイムリミットまで一週間。これは、壊れる世界の中、ただ生きるだけの女と男のお話。


 人類が絶滅するまで、あと七日。

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