夜な夜な皿を数える幽霊が現れるのでフリスビーを混ぜておいた
作品URL:https://ncode.syosetu.com/n2748hg/
作者名:しいたけ 様
レビュー日時:2021年10月10日
レビュータイトル:9枚しかないはずの皿が10枚ある。
★★★★★レビュー★★★★★
番長皿屋敷。
恐ろしくも悲しいお話です。
主人が大切にしていた10枚の皿のうちの1枚を割ってしまったお菊。ひどい叱責を受け、屋敷内の井戸に身投げして死んでしまいます。 以来井戸からは夜な夜なお皿を数える幽霊の声が……。
ん? なんか10枚揃っとるぞ?
「そんなわけない!」思わず放り投げてしまう幽霊(お菊という名前かどうかは知らない)
それを口にくわえて走ってくる生き物が……。
フリスビーやんけ! 皿じゃなくてフリスビーやんけ!!
投げたら戻ってくるやつやんけ!!!
そんな幽霊にとって阿鼻叫喚(?)の事態が思わぬ方向に転がるのですが、はい? なんでそうなるの?
読んでみてください。全然悲しくないわ。用意していた涙返せ。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
なろう最強菌類しいたけさん
ブッ飛んだ題名、ブッ飛んだ内容、ブッ飛んだ結末でいつも我々をぶっ飛ばす手練れです。
かと思うと胸をギューッと締めつけるような感動作を書いてきて油断なりません。
どうやったら『番長皿屋敷』がこんな話になんねん。てか10枚目はフリスビーってなんやねん。
これ2件レビューあるんですけど、超有名スコッパーさんが『レビューを見て読まずにいられなかった』的なことを書いてくれて嬉しかった覚えがあります。
(いや、私のレビューを指しているとは限りませんが)
しいたけさんの小説には『中毒性』があると思っていて、一度罹患してしまうと『しいたけ』と作者名にあれば無条件で何でも読んでしまうという……。
レビューも気がつくと書き終わっているというか……。
『何でだろう?』と考えた私の結論は『読み終わった直後に爆発的にテンションが上がるから』でした。
読み終わった瞬間異様な高揚感があるというか、テンションバリ上げ⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎になる自分を感じるんですね。
そこで、私も自分の小説を『最もテンションが上がるシーンで終わらせる』ようにしました。
目標は『我に返るとレビューを書いていた』ぐらいまで読者に高揚してもらうことです。
読後感最高なら、次の作品も読んでもらえますからね。
どうやら私も『しいたけ病』に罹患したようです。