表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/17

26年間~夢に、溺れる~

 作品URL:https://ncode.syosetu.com/n0192gt/


 作者名:砂礫零さん


 レビュー日時:2021年7月4日


 レビュータイトル:いたむ、ということ



★★★★★レビュー★★★★★


『悼む』ーいたむー『人の死を悲しみ嘆く』ことです。


 同音意義語に『痛む』『傷む』があります。

『いたむ』とは人の死を悲しみ、心を痛め、傷つくことです。


 1995年1月17日。阪神•淡路大震災が起きました。死者6434人。


 これはその6434人の物語の一つ。


 主人公夫妻はこの地震でたった1人の娘を失います。

『美しい』に『生まれる』と書く5歳の女の子。


 代わり? ありません。どうあっても取り返しつかないのです。


 しかしそれから26年後。ある方法で夫妻は娘を取り戻す。

 娘は夢の中にいるけれど、お母さんにとっては真実です。


 死者は死にません。ただ、不在になります。

 あの時いけたはずの幼稚園のお迎え。迎えるはずだった誕生日。みんなでするお祝い。


 だから今。その子が目の前にいるのなら。死はなくなるのです。



 溺れたっていいではありませんか。


 これはそういう話です。


★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★


 砂礫零さんと言えば『明るく、楽しく、ハッピーな長編を書く方』とイメージされている方も多いと思います。


 それはそうなんですけど、短編がハッとするほどいいんですよね。


 有名なのは『雪だるまに転生した僕は、なんにもしない。』ですね。(なろラジ最終ノミネート作品!)


 ラジオ放送当日は『さすが砂礫零さん』縮め『さすれき』の嵐でございました。


 レビューした作品。


 これねぇ。書くの難しいですよ。

『夢幻企画』なので何が夢で何が幻なのか行ったり来たりするわけです。

 真っ白な霧の中に突き落とされたような気持ちになります。まさに夢幻。


 何年経っても悲しみは癒えず、それでいながら希望を持たなければ生きてもいけない。


 そんな人間ドラマを見ました。良作だと思います。


 ■□■□


『小説家になろうラジオ』最終ノミネート。

『雪だるまに転生した僕は、なんにもしない』

  https://ncode.syosetu.com/n3782hj/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] その節は素晴らしいレビューをどうもありがとうございます! 暗い話はつい書いちゃったあと戦々恐々(でも投稿するww)なので、こうしてレビューいただけるとすごく嬉しいです。 雪だるまの紹介も、あ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ