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江古左だり。初心者レビュワーになったってよ。  作者: 江古左だり


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16/17

公妾/maîtresse royales

 作品URL:https://ncode.syosetu.com/n1260hi/


 作者名:水上栞 様


 レビュー日時:2021年4月16日


 レビュータイトル:凡百の言葉で飾ったとしても、この作品の素晴らしさを表せやしない。



★★★★★レビュー★★★★★


 本物である。本物が書いた本物の小説だ。涙なくして読み終えることができなかった。


 WEB小説は『軽さ』『明るさ』『わかりやすさ』が必要だ。あえていうが『読み捨てられる』ことを求められる媒体である。


 しかしこれはどうだ。更新されるたびラウラの波瀾万丈の人生にハラハラし、思わぬ不運にほぞをかみ、敵役の退場に拍手喝采してしまう。


 不幸をその機知と大胆さで切り抜けついにーー出自を思えば最高峰のーー『公妾』に登りつめる。だがそこに彼女の幸せはなかった。


 これは美貌と頭脳で思い通りの人生を送れた『チート』女性の話ではない。

 彼女が彼女の全てをかけて守ろうとしたことに思いを馳せて欲しい。


 作者はピカレスクロマンとして書くこともできたはず。それに反しヒロインラウラのなんと可憐で清明なことよ。今はただ『公妾』を書き切った水上栞さんに拍手を送りたい。泣きました。面白かったです。


★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★


 読み終わって私は泣いてました。

 魂を揺さぶられた。『本物』の小説家に出会ったと思った。


「レビュー書きます」じゃなくて「か、か、か、書かせてください!!」という気持ちでした。


 ひ、ひ、ひ、1人でも多くの人とこの感動を分かち合いたい。


『人間を書くのがべらぼうに上手い小説家さん』ていると思います。


 水上栞さんがまさにそれ。


 異世界恋愛というのは基本『夢の世界』です。


 こんな素敵な恋がしたいな、とか。

 可愛いドレスに身を包みたい、とか。

 お茶会やダンス、おしゃべりを楽しみたいな、とか。


 どれも素敵だと思う。随分夢を見させてもらってます。感謝、感謝。


 そうなんだけど、私の知ってる『貴族』はこっちなのよ。


 傲慢と怠惰、陰謀に謀殺、生きるか死ぬか、権威と金と暇。 的な的な。


 濁りが折り重なって怒涛の展開を見せる人間模様。


 その中でひたすら可憐なラウラ。


 ラウラーーーーーッ!!!!(涙)


 ページをめくる手が止まらず、息をするのも忘れて読み(ふけ)る。圧倒的な歴史絵巻。

 単語1個1個のリアリティ半端ないのよ。


 こんなんラスト泣くしかないのよ!!!!!


 水上栞さんは現在新たな作品を連載中ですが、今こそ読むべきだ。そして一緒にハラハラしよう! な!?


 そうしよう!


 水上栞さんの最新作

『背徳の画家ミロスラブとそのパトロネス』

 https://ncode.syosetu.com/n2037ht/

誤字報告感謝です!( ^∀^)

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― 新着の感想 ―
[良い点] だ、だ、だ、だり様! あ、あ、あ、ありがとうございます!!!! もしかして私の番が来る?来ちゃう?と思いつつ、お座敷犬のように震えておりました。まさかこんな素晴らしいコメントをいただける…
[良い点] 公妾! これはすごい名作ですよね! 水上さんは本物! すごい!
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