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俺、ギルド学院の入学試験を受ける

アップしたつもりがエラーで上がってませんでした。すみません。

 ユートは魔王都の冒険者ギルドにたどり着く。

『砂塵の輩』はただの輩じゃなかったらしく、何組かのパーティーがすれ違うたびディックさんに挨拶していく。


「そりゃそうだ。うちら『砂塵の輩』はBクラスパーティー、ディックさん単体でAクラスの冒険者だからね」


キャトーが自分の事のように自慢する。

だがAとかBとかユートにはさっぱりわからなかった。


「ほら、あのチラシをよく読んでカウンターで申し込みな。」


ユートはカウンター横のチラシを眺める。不思議だ。異世界なのに文字が読める。そもそもエルフの里にいた最初から会話が成立してる。

どういう事なんだろうか?エルフになった段階でこの世界に適合してしまったのだろうか?ユートは考えてもわからなかった。


チラシを読む。『ギルド学院は一年制で全寮制。成績優秀者は授業料免除。卒業と同時にDランクの資格が与えられ就職に有利。試験は技量チェックと魔力操作。本年度の試験日は…』



「◯の月×日って…?」

「うん明日だな。」


ぎゃあああああ

ユートは目の前が真っ暗になる。

駄目じゃんっ受け付けなんてとうに終わってるでしょ‼︎


「あ、大丈夫ですよー。今日まで受け付けてます。」


 窓口のお姉さんがにっこりと語る。

 マジか!あいまいだな魔王都‼︎


急いで書類に必要事項を記入して窓口のお姉さんに提出する。


「ふむふむ、…ユート=モンマさんですね。あら?性別男になってますよ?」

「えっ!?」


しまった、今のユートは女なのだ。まだまだ自覚が足りていない。所作が男のままだ。



「修正しときますね…はい受け付け完了しました。

明日朝8時にギルド学院にて試験です。ちゃんと会場をご確認下さいね。」


流れるような事務手続き。

おおおおお…修正されてしまった…【女性】に‼︎


項垂れるユートに別のカウンターから戻って来たディックが小袋を差し出す。


「受けとれユート」

「これは?」

「お前がこの旅で倒した獲物を売ったお金と盗賊団討伐の代金だ。正統なお前の取り分だ」

「あ、ありがとうございます…」

「それとだな、今夜は俺たちの定宿に一緒に泊まれ。学院から一番近い宿だから迷う事もない。」

「…お世話になります。」


武骨なようでやたら親切なディック。ユートは女だったら惚れてまうぞと思った。いや女だけど。

 その日は『砂塵の輩』の定宿【熊殺し亭】に泊まった。


名前とは裏腹に食事とスイーツが美味しい店であった。プリンに似ていたがどんな世界にも似たような食い物があるんだなぁ。

ユートはこの世界の食事情には興味津々であった。


 翌日。『砂塵の輩』みんなにお礼を言って試験会場に向かう。

本当に会場のギルド学院は宿の真ん前だった。

ギリギリの申し込みが不安だったがちゃんと受け付けは通れて中に入れた。人が多い。獣人、ドワーフ、鬼、魚人、人間…人間もいるのか。対立しているんじゃないのか?いろんな種族がいる。全部受験生だろうか?

ちなみにエルフはユートだけだった。閉鎖的と言われる所以だった。そういえばエルフの里を出てから他のエルフに会った事がない。


異世界の試験は不安だったけど試験内容は適正チェック。相撲の入門審査的なものでこの段階で落ちるのはまずないらしい。


二次試験は訓練場のような所だった。

試験官に標的に向かって魔法を見せろと言われたのでユートはいつも以上に張り切った。

 気合いを入れて四柱の精霊を呼ぶ。

何の魔法を使おうかと考えてエルフの里で開発した自分だけの魔法を選ぶ。風魔法と火魔法を混合で応用した攻撃魔法…雷魔法だ。

火魔法で気圧を操り雷雲を発生させ雷を任意の狙った所に落とす。指が指した先の標的を打ち砕く。

必殺パワーサンダーブレ◯クだ!!


標的の案山子が粉々に吹き飛んだ。

会場の試験官はシーンとしてる。

ちゃんと見てんのかな? 反応が薄いな?

…落ちたりしないよな?


不安になったユートは念のためもう一発雷魔法を放とうとするが試験官に全力で止められる。


 合格者はその日のうちに発表。 ユートも合格していた。喜ぶユート。全員が受かる試験かとも思ったが横で泣いてる受験生もいたのでちゃんと選抜しているのだろう。引っ掛かってよかった。願わくば授業料免除まで勝ち取りたいところである。これからこの街でどれだけ金が出ていくか検討もつかない。


入寮手続きもその日のうちに済ませる。明日にも入寮可能だそうだ。

やったね、無駄に宿代重ねなくて済む。


 一旦『熊殺し亭』に戻り、『砂塵』のみんなに合格を報告。するとディックさんが夕食を奢ってくれると言う。


「気にすんな!後輩になるんだからよ!」


笑顔が眩しいディックさん。惚れてまうやろ。


 翌朝、本当にお世話になった『砂塵』のメンバーにお礼を言ってお別れする。


「がんばれよ!また会おう!」

「はい!」


気持ちのいい冒険者パーティーだった。どうか息災で。



魔王都の東寄りの森の近くにギルド学院はある。

指定された学院寮に入る。立派な煉瓦作りの建物だ。今日からここが新しい住処か。…ん? 周りを見ると女子ばかりなんですけど…

寮監さんに聞いてみる。


「そりゃそうよ女子は女子寮、男子は男子寮に決まってるでしょ」


ああああ女子寮か!! 想定してなかった。思わぬ所で大ピンチである。

しかも四人部屋だという。年頃の女子と1年間生活を共にしないといけないのだ。何という試練…

 

足取り重く指定された自分の部屋に向かうユートだった。


次話も連続して上げます。

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