GWコント その2
博士 ついに完成したわ!体を透明にする薬!これを飲んだ動物は姿が見えなくなり、声も聞こえなくなる……あとは人間で実験するだけね……!さすが私!悪の組織の天才科学者!さて、実験をしましょ。助手!助手!……もう、肝心な時にいないんだから!仕方ない、自分でやるか
(博士、薬を飲む)
博士 ははははは!!これで私の姿は誰にも見えなくなった……かどうかは誰かがいないとわかんないわね
(遠くから話し声が聞こえる)
博士 はっ!助手の声!
助手 でさあ、そのとき博士が……
?? ウソ~
博士 ん?他に誰かいる……?
(二人が入ってくる)
博士 助手、透明になる薬を飲んだんだけど効果は……あ、あんたはいつも私たちの邪魔をする地球防衛隊の新入りじゃない!?なんで助手と一緒にいるのよ!
助手 そんなミスするのありえなくない?
?? あんたの上司ヤバいね!
博士 私の姿は見えてないし、声も聞こえてないみたいね
助手 あとこの前、私が午後の仕事に遅刻したときにね……
防衛隊 一緒に昼ご飯食べたときのこと?
助手 そうそう!あの店のデザートおいしかったよね!
博士 あんた達そんなに仲良かったの!?
助手 ちょっと遅刻しただけなのに、博士すごい怒ってんの!
防衛隊 うわ、最悪!
博士 あとさっきから私の悪口言ってるわね!でも、悪口を言うってことは私に気付いてないのね。実験は成功よ!よーし、悪口言ったお仕置きしてやるわ!
(博士、ハリセンを持ち出して助手の頭を狙う)
助手 怒った博士が、ティッシュの箱を投げてきたから
防衛隊 うんうん
博士 くらえ!!
助手 私はこうやって避けたのよ
(助手、ちょうどよくハリセンを避ける)
博士 運のいい奴め……2度目はないわよ!
助手 あ、10円落ちてる
(助手、かがんでハリセンを避ける)
博士 なんで当たんないのよ!
博士 う~、悔しい!こっちだって悪口言ってやる!
博士 ばーか!ばーか!
(助手と防衛隊、雑談をしている)
博士 あほー!
(雑談をしている)
博士 えーと、まぬけー!
(雑談をしている)
博士 ……むなしくなってきた。反応がない相手に悪口言っても意味ないもんね……
あーあ、反応もらえないとなると、透明になってても飽きるわね。ちょっとふざけちゃお
(博士、見えていないのをいいことに助手たちの前で変顔や変なポーズをとる)
助手 ……ふふふ、はははは!
防衛隊 ……ヤバい、もう限界!
博士 え?
助手 いやあ、傑作でしたよ博士!
防衛隊 ははは!おなか痛いんですけど!
博士 は?どういうこと?見えてないはずじゃ……
助手 気づいてなかったんですか?私達、ずっと博士の姿が見えないふりをしてたんですよ。すぐ気付くと思ったんですけど、博士、すっかり信じていろいろ恥ずかしいことしてましたね!あー面白かった
防衛隊 悪口の語彙、少なすぎでしょ……くすくす
博士 あんた達……!性格が悪すぎるわよ!鬼!悪魔!諸悪の権化!
防衛隊 悪の組織の科学者に言われたくないな
博士 あーあ、実験は失敗ね。やっぱり人間を透明にするのは難しいのかな
助手 人間をってことは、動物では成功したんですか?
博士 もちろんよ!研究所で飼ってるマドレーヌちゃん、ショコラちゃん、ベリーちゃんを透明にしたわ!
防衛隊 なんの動物?
博士 毒蛇と毒蛙と毒グモ
防衛隊 そんなのに可愛い名前つけるなよ!
博士 そんなのとは何よ!……ていうか防衛隊、何しれっと会話に参加してんのよ!助手はなんで敵と仲良くしてんのよ!
助手 博士って、なんでも気づくのが遅いですよね
博士 うるさいわね
助手 別に仲良くしてもいいじゃないですか。仕事では敵同士だけど、いつもは仲良しってだけです。仕事とプライベートは別なので
博士 くっ、急に正論を……!じゃあなんで地球防衛隊がここにいるの?
防衛隊 今日は私の仕事がなくて暇だから、悪の組織のアジトでお茶しようってことになったんだよね
博士 なに勝手に決めてるのよ
助手 アジトは家みたいなもんなので
博士 仕事とプライベートごちゃごちゃじゃない!地球防衛隊は私たちの敵なんだから、アジトに入れちゃダメ!
防衛隊 大丈夫。私、地球の平和とか興味ないから
博士 あなたはもっと真面目に仕事しなさい!
助手 ところで博士、透明になってどうするつもりだったんですか?
博士 それは、人々を混乱させて……
助手 どうやって?
博士 ……
防衛隊 何も考えてないじゃん。悪の組織がこんなだから、地球防衛隊もやる気なくすんだよ
博士 なんですって!?もう怒ったわよ……マドレーヌちゃんの毒を食らうがいいわ!
(博士、飼育ケースを持ってくる)
博士 透明な毒蛇には対処できないでしょう!そうだ、これで人々を混乱に陥れるのよ!私だってちゃんと考えてるんだから!
助手 いま思いつきませんでした?
博士 うるさい!行きなさいマドレーヌちゃん!
(飼育ケースの蓋を開けようとする)
博士 ……あっ
防衛隊 なに?
博士 ケースの蓋、開いてた……透明だから逃げても気づかなかったのね……
全員 ……うわああああ!!!
(逃げ惑う三人)
(暗転)
時間的には余裕をもって書けた。入れたいくだりや修正したい箇所はたくさんあるが、2時間ちょいで書いたと思えばまずまず。悪の組織の博士と研究員、ヒーローというトリオはこれまでもコントでやったことがあり、この三人を基本として「博士の発明品」シリーズの台本をいくつか書きたいと思っていたため、とりあえずその一つを書けて嬉しい。披露できるくらいの物ができたら、シリーズコントを集めたライブをしてみたい。




