「命を生み出す島」
掲載日:2021/03/06
これは……歴史?
そこはただ
何もない
海に浮かぶ岩の島だった
寂しい島だった
植物も生えていない
虫の一匹も居ない
生き物も居ない島だった
ある時
神様が一輪の花をその島に植えた
寂しくて泣いていた島を
思いやってのことだった
花は虫を呼び
虫は鳥を呼び
鳥はさらに別の生き物たちを呼んだ
そして島には
いろんな花や植物が生え
虫が飛び
鳥が飛んで
豊かな島になった
肉食
草食
魚から小さな生き物まで
全てが揃った島になった
やがて島は手狭になり
島は神様に頼んだ
「もう少し他の生き物たちが伸び伸び出来る土地を広げてください」
神様の島の言う通り土地を広げた
それが段々広がって
世界が出来た
世界は人間を生み出した
神様は
人間を果たして作ったことに
後悔した事はなかったか自問した
人間は勝手に生きている
人間は時として世界を壊している
人間はどうしようもない生き物なのか
でも人間は救う事も出来る生き物だ
頑張って生きている生き物だ
だからもう少しだけ
お互いを労ろう
いろんな生き物に目を向けてみよう
背を向けて
振り返りもせずに去っていく
生き物たちが居る事を
人間は消えない
代わりに
去っていく生き物を気に留めることは出来る
「まだ居ていいんだよ」
ということも出来るのだから……
お読み下さりありがとうございました!




