3話 目的と説明
「っとそうだった。君がここにいる理由を話して無かったね。」
俺がここにいる理由?俺に謝ることが目的じゃないのか?
「そう。今回ここに呼ばせてもらった目的は2つある。今回のこちらの不手際を謝罪することが一つ。そしてもう一つは君には転生してもらいたいんだ。」
転生?ラノベとかによくある異世界転生ってやつか?
「大方そんなものであると思ってもらって構わないよ。」
ってことは俺に「魔王を倒せ」とか「王国を復旧させろ」とか言うのか?正直俺には無理だぞ?俺弱いし。
「そんなことは言わないよ。転生してもらうのはこちらからの謝罪の品でもあるんだ。一度死んでしまった人間を生き返らせることは色々あってできないんだ。だから魂をそのままに「転生」という形を取らせてもらったんだ。こちらの御都合に巻き込んでおいて勝手だとは思うけどね。だからこそ君は地球とは違うその世界で『自由』に暮らしてほしい。地球は君には住みにくいだろうし神の不手際で自分の殺した世界なんかで暮らしたくはないだろう?もちろん君の要望にはなるべく応えるようにするし君に試練しか与えないなんてもってのほかだよ。って言うか君剣術習ってたんだからすごく弱いって訳でもないだろう?地球の師匠がこの言葉を聞いたら呆れると思うよ・・・」
確かに俺は師匠に習っていたが師匠には手も足も出ないし、まず異世界でそれが役に立つのかもわからんし。
「今から行ってもらう世界にはスキルって概念があってね、君は刀を使っていたはずだから『刀術』のスキルがあると思うよ」
へぇ、スキルか。異世界って感じだな。説明の感じだと弓の練習をしてれば『弓術』が付くとかもあるのか?
「そうだね。話が速くて助かるよ。っと今から行ってもらう世界の説明をしていなかったね」
------------------------------------
今から行ってもらう世界は地球で言う剣と魔法で戦うファンタジーの世界だね。
先に言ったスキルや魔法という概念が存在している。魔法には属性適性があって現代魔法には火・水・風・土・光・闇・無属性があるんだ。基本的に適性のレベルや魔力の大きさは違えど全員適性はある。ただ適正レベルが小さい順から小・中・並・大・特大と別れている。またスキルは(良)とついていたら1流の証拠だね。
人間種以外にも森守種、ドワーフ、猫人種、魔人族など色んな種族がいる。またモンスターなんかもいる。ただモンスターにも種類があってね、地上に居て生態系を確立しているただ単にモンスターと呼ぶことが多いノーマルモンスターとダンジョンに作られたダンジョンモンスターがいるんだ。ノーマルモンスターについてだけど地球に居る動物例えば牛豚鹿熊なんかもモンスターとして数えられているよ。
またダンジョンについてだけどこれは向こうの世界に行ってから『冒険者ギルド』で話を聞いたほうがいいと思うよ。
----------------------------------
「っと説明はこんな感じかな。何か聞きたいことはある?」
いや特にない。
「じゃあオッケーだね。」
「次に『転生特典』について何か要望はある?」
やっぱあるんだな『特典』 なんでもいいのか?
「そうだね。『世界の半分を俺にくれ』とかだとちょっと難しいけど、所謂『チートスキル』くらいなお茶の子さいさいだね。あとは例えば100個もスキルをくれとかも難しいかな」
まあそんなことを言うつもりはないが、そうだな、、、、
とりあえず魔法が使いたいな。あとは静かに暮らせる家と健康な体が欲しい。
「了解したよ。君からの要望はそれだけかい?」
そうだな。
「オッケー!君は今から自由だ。君の人生が素晴らしいものになるのを願っているよ」
ありがとうな。神に願われてるんじゃ俺の人生はバラ色だな。
「ふふ。そうだね。それじゃあ!行ってらっしゃい!僕も君のことを見守ってるからね!」
そういうと俺の周りに光が集まり俺の意識が遠のいていくような、されど心地よい暖かい布団で寝る前のような感覚に襲われながら目を閉じた。
やっと転生させることに成功。しかしまだ異世界に行けない。てか早くヒロインとの絡みをさせたいけどヒロイン出てくるの2章からなんですよねぇ。リアルに2か月後とかになりそう。とりあえず頑張る。神様またあとで出したいな。章の終わりとかに毎回出そうかな。