その後⑤
「ご主人様、行かないでくださいご主人様!」
「おい! 俺が最高の料理人になるまで見届けるって言ったじゃねえか!! 約束と違ぇぞ!」
「私たちを置いていかないでください・・・。こんなのあんまりです・・・」
「・・・これが人間とエルフの、寿命の違いというものだ。私たちではどうにもならん。普通の人間よりかは少しばかり早い気もするが」
「主よ・・・、絶対生まれ変わってくださいね。その時はまた俺はあなたのもとに仕える」
「お兄ちゃん、まってるから! もう一度、もう一度・・・」
もうほとんど何も映らない視界に代わって耳が俺のそばに愛しいエルフたちがいることを教えてくれる。
あぁ、俺はもうそろそろ死ぬのか。
思い返してみれば俺はこれで死を迎えるのは3回目なんだな。
これと言った恐怖心もないし、この人生はそこそこのがない人生を全うできたから悔いもない。
そんな中で少し悔いがあるとすればもう転生魔法をかけていないくらいだ。
俺の寿命が人よりも早いことはもう察していたから特に何とも思わない。
人間は寿命というモノには勝てないし、今の俺には魔法を使うことができないから今度こそこのエルフたちとお別れだ。
だけどやっぱり最後にもう一度だけ彼らの姿を・・・。
そう思い最後の力を目に注ぎ込むと少しずつだが視界が開けてきて全員の顔が明瞭に映る。
・・・あの時と構図はほとんど同じだけれど、表情はどこか前向きな気がするな。
そりゃそうさ、だって彼らも俺の死を経験するのは3回目なんだから。
自分でもだんだんと口角が無意識に上がっていくのが分かる。
こんな晴れやかな気分で死を迎えられるのは俺以外にいないんじゃないか?
それに今までと違って、俺にはこの世に一つかけがえのない物を残すことができた。
無理だ無理だと言われ、諦めていたものがだ。
だから俺はもう・・・。
「みんな、今まで本当にありがとう。もう会う事は出来ないけれど俺はみんなの心の中で生き続ける。君たちも自分の命を全うするんだ」
最後まで伝えたかったことが言えたか言えなかったかはもうわからないがここで俺の意識は途切れた。
死に際に
「#&$&、私は#$%&の子と共に・・・・・」
という言葉を耳に残して。
ー終ー
いや、
ーこの世界線の物語の終わりー
大変お待たせしてしまって申し訳ありません。
この物語はここで終わりとなります。
本来この小説の終わりの部分はもう少し詳しく書く予定だったのですが、改訂版の方のラストのネタバレにつながると思い簡略的なものになってしましました。
下の小説が改訂版の物になります。
【改訂版】最強エルフたちと送る最高のスローライフ~転生した200年後の世界の中心にいたのは、かつて俺に仕えていた6人のエルフでした~
https://ncode.syosetu.com/n3066gi/
この改訂版はこの小説とは登場人物や設定は同じですが内容がかなり違う、パラレルワールドのようなものになっています。
特に一番違う点は、主人公が一度しか転生しないところと日常パートをじっくり書いたところです。
といっても駆け足で稚拙な文なのはあまり変わっていませんけど・・・。
活動報告で書きたいと言っていたところを好きなように書いた感じになります。
軸となる部分はあまり変わっていませんのでシリアスパートが多いのも事実ですが。
また、この小説の感想欄や活動報告でいいただいた指摘やアドバイスなどを参考にさせていただいて自分なりにいろいろ変えてみたところが多いですので是非こちらも応援していただければ幸いです。
話が大分ストックしてあるので当分はかなりの連続投稿になると思いますが一目通していただければ嬉しです。
それではまた会えることを心待ちにしております。
ありがとうございました。




