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その後 ①

お久しぶりです、破綻郎です。

自分の中で色々とまとまったので更新することにしました。

まずこの小説ですがあと5話ほど、長くても後10話ほどで完結させることにしました。

(もしかしたらさらに伸びるかもしれません)

投稿頻度がばらついてしまうかもしれませんがそれまでお付き合いいただけると嬉しいです。


そしてもう一つですが私はこの設定で違う物語・違う未来を書きたくなってしまい、全く違う場所で書き始めることにしました。

ここで書くのは場違いな気がするので活動報告辺りに書けたらなと思います。


あと少しの間ですが、6人のエルフと1人の青年をよろしくお願いいたします。

「そういえば人間とエルフって結婚できるの?」



日差しがきつくなってきた初夏のとある昼食が終わった後、久しぶりに全員がそろった食卓でコーヒーを飲みながら俺は前から疑問に思っていたことを聞いてみることにした。


2回の転生を乗り越えた俺は今こうしてまた7人、一つ屋根の下で暮らしているわけだが働いていないのは俺だけだ。しいて言うなら裏庭の畑作業くらいか。


そんな俺とは違って彼らは今もこの国では有名なエルフたち。

浮ついた話の一つや二つくらいあるに違いないとずっと前から疑問に思ってたのだが彼らは一回も結婚したことがないという。 


この話題に関しては何回か質問してるしそのたびにNOといわれるだけに終わっていたのだが、人間とエルフの話は聞いたことがなかった。



確か、一回目に転生したときは誰も結婚していないと言っていたしあの頃エルフと人間の結婚はタブーとされていたはずだけど、今俺が生きている三回目の人生はエルフと人間が同じ立場で生活している。

問題点としては寿命が全然違うのと子供ができる可能性がゼロに近いくらいだ。


だが、俺が今日まで生きてきた中ではそう言った系統の話は耳にしたことがなかった。

学校でも習わなかったし、彼女たちからも聞いたことがない。

だから結構軽い気持ちで彼らに尋ねたつもりだった。


・・・なのだが全然返答が返ってこない。

女性陣は特に下を見てしまっているし、ダニングも何故だか気まずそうな顔をしている。

唯一いつも通りの感じなのはバンくらいだ。

仕方がない、バンに振ってみるか。


「ね、ねぇバン? 俺変なこと言った?」

「いえ、普通の疑問だと思いますよ。ただまぁ、・・・彼女たちには刺さっているようで」

「刺さってる? なにが?」


「いや、まぁ説明しますと今のこの世の中でもエルフと人間の結婚はタブーとされがちなんです。人間目線だとずっと美しいままの伴侶を見つけることができますが子供はできませんし、そもそもエルフが人間を恋愛対象としてみることが少ないですから。例えるなら、自分は500年生きているのに20年やそこらしか生きていない人にあれこれ言われるのはちょっと気に障ると言ったところでしょうか。まぁいることにいるんですけどねそういう夫婦は」


「あーまぁ、確かに・・・。子供ができないと種の存続的に問題があるもんね。エルフからしてもそうか」


「わ、私たちはフィセル様をそんな風に思っていないですからね!!!」

「お兄ちゃんは別格だから!!!」


俺が納得しているとアイナとルリが机を両手でたたいてすごい主張してきた。

多分まだ料理があったら皿ごとひっくり返っていたに違いない。

危ない危ない。

・・・でも俺がエルフだったら確かにそう思うかもしれないな。


「逆にエルフ目線だと、さっき言ったこともありますが逆に1000年あるうちの50年くらいはそういう風に遊んでもいいかという者も増えてきていますね。若いころの火遊びみたいな感じでしょうかね」


「なんか急に生々しくなったな・・・」


「まぁ1000年あるのなら少しくらい人間と遊んでもいいかなというエルフが増えているのは事実です。私が国王をやっている時も何件か正式な届け出がありましたから。今ではもう少し増えているんじゃないですかね」


「あー、そんなのあったな。結局相手の人間が死んだらエルフと結婚する奴が多いけど。・・・人間をとっかえひっかえするエルフは見たことねえな」


今度はヴェルとシズクがしみじみとつぶやいた。

彼女たちは長らくそういう立場にいたからいろいろと思うところがあるんだろう。


「でも君たちは・・・」

「まっ、私的には火遊びなんかじゃなく真剣にご主人と結婚してもいいけどな。どうだご主人? この人生私と一緒に最後まで過ごさねえか?」


「「シズク(さん)!!!!?」」


シズクの発言にいろんな声が飛び交った。

今発言したのは誰だ? 

入り混じりすぎてわからなかったけど「さん」が聞こえたからアイナは確定だな。


「そ、その話は一旦保留ってことにしたじゃないですか!!!」

「うるせえなアイナ、そんなんだからお前は置いてかれんだよ。とるもん取って逃げる。ヒット&アウェイだ」


「な、なんですかそれ!? ヴェ、ヴェルさんもなにか・・・」

「まぁ、私もいろいろと画策していましたから責めることは出来ませんね。多分馬鹿正直に何もしていないのはアイナだけじゃないですか?」


「そんな!? ル、ルリは私の味方ですよね・・・?」

「お兄ちゃんと過ごすための資金とか、そういうのは色々準備はしてるかなー。ちょっとまだわかんないけど」


「そ、そんな・・・」

「な、なぁ君たちは一体何の話を・・・?」


「「「「フィセル様(ご主人様)(ご主人)(お兄ちゃん)は黙ってて(ください)」」」」


「あ、はい。・・・まさかこんな天気のいい昼の日にこんな雰囲気になるとはなぁ」

「火に油を注いだのは主ですよ」

「そうか・・・」


遂にはバンにまで見放されてしまった。

目の前で繰り広げられる女性たちの攻防を俺は黙ってコーヒーを飲みながら見届けることしかできなかった。


***********


「そういえばなんかダニング今日ずっと黙ってない?」


女性陣の争いがいったん落ち着いた後、俺はまた話を振った。

なんか今日二回目だなこの感じ。


「いや、べ、別にそんなわけはあるわけないぞ」

「なんか言語が可笑しくないか? どうしたんだい?」


俺が話を振ると急にどもるダニング。

多分こいつ何か隠してるな。


「ダニング、君何か隠してない?」

「そ、それは・・・いや、そんなことはないこともない」


いや、どんだけ嘘下手なんだよ。

変わってないなこの気真面目さ。


「ダニング・・・今の君を俺はフォローできないよ・・・」

「そうですね、もう無理です」

「私も無理ー!」


双子+αからも見放されてしまったかわいそうな料理人。

そしてルリの言い方よ。かわいそうなダニング・・・。

ってちょっと待て、知らないのは俺だけ?


「ダニング、ほら秘密は無しだろ? いっちゃいなよ」

「あんた楽しんでないか・・・? というかみんな当たりが強いんだが。絶対さっきの八つ当たりかなんかだろ」

「そんなことありません。ただいつも私がいじられてばっかりなのでたまにはダニングさんが的になって下さい」


「そうですね、いいじゃないですか。そこまで隠すようなことでもないですし」

「いや、この話の流れで言わせるか普通!?」


「あっはは! まぁいいじゃねえかほら、はっやっく、はっやっく!!」

「お前ら・・・・・・」


ヴェルとシズクにまで言われてしまいもう何か諦めた様子のダニング。

彼は下を向いた後、少しずつ口を動かして話し始めた。

俺もその話を聞きながらコーヒーでも飲もうとお代わりを注いでまた口に運ぶ。



「はーーーっ、・・・実は俺は少し前まで、っていっても50年くらい前だが王都で人間と同棲していた」


「ふーん・・・・ぶっ!!! えぇえええ、ちょ、待って初知りなんだけど何それ!?」


含んだばかりのコーヒーが全て霧状となって俺の口から噴射される。

すぐにヴェルが机を拭いてくれたりしたけど俺はその間も頭の中がこんがらがっていた。


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