登場人物 設定集
ドルジア帝国編(幼少期)に出てくる方々
リリウス・マクローエン
本編主人公。マクローエン男爵家五男。妾腹の生まれのせいで虐待されてる系ご子息様。その正体は日本人の転生者なんだけど親御さんと姉貴にはナイショだぜ、麻薬やってるって勘違いされるからね。
癖の強い巻き毛のせいでもじゃもじゃ頭。くせっ毛の下にある目つきは大変悪く、たまに鬼火が燃えているように見えるらしい。目つきはマクローエン家の血筋によるものだ。初対面の人からはだいたい魔族だと思われているため、あんまり声をかけられないし衛兵からも賄賂を要求されない。
乙女ゲーム『春のマリア』では悪役令嬢ロザリアの手下であり、多くの騒動の起点となるチンピラ。ユーザー人気投票ではモブの飼ってる犬(ジョン♂)に負けている。
おおまかなビジュアルはワートリの空閑遊真に似ていると思っている。もじゃ頭の高機動特化短剣使いだし……
「いじめてもいい貴族なんて最高のネタなんだろうな、それは理解してやる。だから俺の怒りも理解しろよ。殺さないのがやさしさで、ぶちこんでやるのが愛なのさ」
ファウル・マクローエン
主人公リリウスの父。ヒモ系優男な見た目をしているマクローエン男爵。漁色癖・浪費癖・怪しい投資話にだいたい引っかかるダメ男の三種の神器を備えたクソ野郎。意外にも家族や領民からの信頼は篤い。
ロザリアとバイアットの父とは学院同期で大の仲良し。マクローエン領主位を継いだため騎士団内での役職を剥奪された過去を持つ。
ビジュアルイメージはUNDER the ROSEのアーサー・ローランド伯爵。
「幸運などどこにあった? 教えてくれアルヴィン、バランジット、俺は何を間違えたからこうなったんだ?」
ロザリア・エスカ・ブレイド・バートランド
乙ゲー『春のマリア』に登場する悪役令嬢。選民主義バリバリのバートランド公爵家に生まれたわりには傍若無人ぶりがマシな方らしいが、極めて破天荒なワガママ娘。どうも最終的にすべてを灰燼に帰せば問題ないと考えている節がある。
チンピラとデブの手下を従えて今日も暴走する爆弾娘。極めて可憐な容姿をしていて将来は素晴らしい美姫になるとされているが彼女に二次性徴は訪れない。ロリロリしい見た目からロリザー様と呼ばれる。リリウス曰く顔面を司る神かな? 死ぬ間際の伝説の名セリフでユーザー人気投票第三位。
「わたくしはただ幸せになりたかっただけなのにどうして……?」
ガーランド・ブレイド・バートランド
一回り以上年の離れたロザリアの兄。若くして帝国最強の騎士と呼ばれる次期騎士団長筆頭。確かな実力と度を越したワーカホリックぶりで騎士団を鍛えぬくのが楽しくて仕方ないらしい。騎士団の世代交代を目論み、リリウスに目をつける。正々堂々は大嫌いでこそこそ陰謀練ってるのが大好きな姑息系ハンサム。
豊穣の大地プランのために騎士団の強化を目論む。
ビジュアルイメージで近いのはグラブルのジークフリート様ではないかと考えている。
「この凍りついた大地に住む皆に春を与えてやりたい。本当の春がどれだけ温かいのか、本当の喜びを知らぬ万人に春の大地を」
アルヴィン・バートランド
ロザリアの父。バートランド公爵にして帝国貴族院議長。皇帝レギン・アルタークを傀儡とし国政を意のままに操る帝国の闇の首魁ではあるが、ロザリアを筆頭する三馬鹿にとっては良き支援者である。
人を操る手管においては帝国一の優れた陰謀家で知られる。バートランドに逆らえるものが存在しないほどに……
「私が許せないかい? あぁそれでいい、所詮この世は我欲と我欲のぶつかり合いだ。私のような悪い大人に負けない方法は一つしかない。自我をしっかりと保つことだ。さもなくば君は私の操り人形だ」
バイアット・セルジリア
悪役令嬢ロザリアの二人の手下のデブの方。帝国有数の名門セルジリア家の生まれでくっちゃ寝してるだけでミスリル鉱山から大金が湧くニート天国にいる勝ち組。セリフの大半がもしゃもしゃという咀嚼音であり、こいつが頭文字につけばだいたいバイアットやんけとわかる。
ゲーム後半ではロザリアを裏切り、救国の聖女マリアとクリストファー王子サイドにつくという胸糞ムーブの結果、アンチ投票で堂々の一位を獲得してラスボスを空気にしたトンデモ野郎。意外に頭が良いせいかバートランド公爵から目をかけられている。
「もしゃもしゃ。やっぱり僕がしっかりしないとダメだなあ」
バランジット・セルジリア
バイアットの父。セルジリア伯爵。学院時代には剛毅なるバランジット、峻烈なるファウル、陰湿アルヴィンという三馬鹿を結成していて大人になってもちょくちょく会ってる仲良しトリオ。義に篤く勇気を持つ帝国には珍しいタイプの快男児。
「罪は消えないのだ。どれだけの善行を積み上げようと、例え誰も覚えていないのだとしても、俺だけは罪の苦味を覚え続けているのだから」
リベリア・マクローエン
マクローエン男爵夫人。屋敷内におけるリリウス虐待の主導者であり、敵対者。旦那が浮気して作った子供が屋敷をうろちょろしてるのが大変気に入らないらしい。
地系統魔法の熟達者であり鋼糸操りをやらせれば一級品。あまり表には出てこないが戦闘力は相応に高い。
「あれも嘘これも嘘、どんな真実なら信じるというのです? お前は性根からして野良犬なのね、何も信じられぬのなら一人で朽ちて果てるしかないではないか」
リザレア・マクローエン
マクローエン家長女。バトラの一個下。出生の秘密のせいか屋敷では存在感を出さずにこっそり生きている孤独な少女。読書家で頭が良く、でも人生についてはどこか諦めを漂わせている。その氷の美貌がわざわいして後に悲劇を生む……
「あんたがいなくなったら、私あの屋敷で一人ぼっちじゃない……」
ラキウス・マクローエン
マクローエン家長男。マクローエンの男児が目指すべき頂点であり最強の剣士であるが三度のメシより戦場が好きなやべー奴。きちんと活躍するのは春のマリア編以降なので今のところは覚えておく必要はなさそう。
「犬の従順も服従の姿勢もこのラキウスが許さん。吠えろ、噛みつけ、反抗し続けろ、でなければお前は誰かの食い物だ!」
ファウスト・マクローエン
マクローエン家次男。目つきのわる~いマクローエン家には珍しい美男子で、最果ての貴公子と高名を轟かせる。選民思想の冷血漢であるため、庶子リリウスに対しては頑固として無視を貫く。
生来の強力な魔法力に肉体が耐えられず、一年のほとんどをベッドとトイレで過ごしている。
「父上はどうしてあの野良犬を気に掛けるのか。あれでは母上があまりにお可哀想だ……」
ルドガー・マクローエン
マクローエン家三男。何をやらせても人並み以上にできるが兄達の優秀さに隠れてしまう。生真面目な性格が災いしてか父が不貞を働きこさえたリリウスを敵視している。算数は大の得意。
「4089!(渾身のどや顔で)」
バトラ・マクローエン
マクローエン家四男。ルドバト馬鹿コンビの馬鹿筆頭。軽くナルシスト入ってる。退屈しのぎにリリウスをいじめて遊んでいるせいか、リリウスからの猛反撃の対象になる。意外に情深い一面もある。
「ふひひひ、お前が悪いんだぞぉリリウスぅ~~」
アルド・マクローエン
マクローエン家末っ子。お馬鹿可愛い末っ子として兄達から可愛がられて育つ馬鹿野郎。返事だけはいいけど絶対にわかってない悪戯小僧なので家族は特に手を焼いている。
「うん、わかった!(何もわかっていない)」
ファラ・イース
イース侯爵家のご令嬢。伝説の冒険者レグルス・イースからイース財団次期当主として養育されたエリート令嬢であるが、邪神ディアンマの加護とかいう超厄ネタスキルを保有する。イースの才女と呼ばれる。
ひどい男運の持ち主だが自分の言動に問題があると理解してない。外面が良すぎるせいで男が勘違いするんだ。ウインクとか微笑みかけを辞めるだけでだいぶマシになるだろうに……
後にイース財団の頂点に立つ
ビジュアルイメージはアナザーエデンのヒスメナが一番近いと感じている。
「こ…殺すしかない(聖銀剣を握り締めながら)」
リリア・エレンガルド
エレンガルド騎士候家の長女。ファラとは学院同級の二年生。恋多き彼女ではあるが何としても学院で男捕まえて家に持ち帰らねばならないという使命感からくるものだと自称している。単に見切りが早いだけだ。さっぱりした性格をしているので、ねちっこいファラと妙に馬が合うらしい。
需要と供給を満たそうと思った結果男装っぽい格好をしている。こっちの方がウケがいいからだ。意外に白馬の王子様願望が強め。
フィルディナンド・フラメル
財務長官をしている大物貴族。優れた知能と経営哲学を持ち、何事もどんぶり勘定な貴族経済にメスを入れる。バリバリの優秀さで宮廷でも一目置かれるすげー奴。
レザード・アルトウェスカ・ハイエルン
夜の魔王で知られる伝説の大魔導師。無限の魔法力とアンデッドの軍団を率いて天界を落としたとされるが、その偉業について語る書物は現存していない。
忌まわしき夜。千の夜を率いる者。彼を語る伝説の多くは曲解され、その信憑性は皆無に等しい。
第二部 伝説の都ベルサーク編に登場する方々
フェイ・リン
祖父が興した武術『竜王流』の有名を轟かせ、世界一の武術家になろうとする若き武術家。リリウスからは格闘オンリーだと誤解されているがあらゆる武器を使いこなす。武器は馬を買う犠牲になったのだ……
義侠の人であり不正を悪しきと思い嘆き悲しむ人々を放っておくのは悪い事だと考えているが、なるべく面倒事は避ける性質である。
ビジュアルイメージはグラブルのアイル君のような奴ではないかと考えている。地味にモテるのに硬派すぎて誰も声をかけられないタイプ。
「とんでもない奴につきまとわれてしまった……」
レテ
世界樹の森に住むエルフの少女。天真爛漫な悪戯娘で日々を悪戯に費やしている。森の外に格別の憧憬を抱くが父から止められている。少女の好奇心を止めるにはいつだって大人の言葉は無力だ……
「おっとし穴~~おっとし穴~~~(父が落ちる五分前)」
トトノーセ
エルフの集落『滾々と湧き出る泉の里』の長老。蜂蜜酒を愛し、彼女の知恵を借りたい者はこれを樽で用意して里はずれの家まで赴くという。非常に強力な魔法能力を持ち、人で言えばオーバークラス・ウィザードに属する。
「レテ、あんた見染められたね」
セルトゥーラ王
ハイエルフの王。原初の九人と呼ばれる神兵の一人にして世界最強の一枠。その性は奔放にして思慮深く、慈悲もあるが悠久の時が彼を蝕み、その精神は疲弊している。古の都ベルサークの最奥でまどろみの日々を送る。
「人生とはままならぬものよ。どうせ何も為せぬなら死せる木がごとく朽ちるも一興よ」
イデ=オルク
古の大賢者。セルトゥーラ王の息子の一人。無限の魔法力と卓越した魔法能力を持ち、その実力はオリジナルナインにも引けを取らない。だが彼の本骨頂は策謀のステージにあり、軍師となればこれほどの脅威は存在しない。覇権種族ハイエルフの王佐として今日も王の傍に侍っている。
「我らはとても気の長い種族でね、君達の寿命が尽きるまで待ってもよい(何の悪意もなく)」
アクセル
セルトゥーラ王の息子オデ=トゥーラが人狼の姫とまぐわい生まれた半獣人。ハイエルフとライカンスロープの両親を持つがゆえか神狼フェンリルの血も濃く生まれたが、ひどく醜い容姿をしている。
精霊種としての格別の才能を持ち、その身に宿す無限の魔法力をすべて身体強化に注ぎ込んだベルサークの守護神。敬愛するセルトゥーラ王の都を守るためならいかなる非道も厭わない武人である。
第三部 サン・イルスローゼ編に登場する方々
カトリーエイル・ルーデット
Cランク冒険者。三度のメシと同じくらい美少年が好きな変態レディー。その正体は裏社会のドンの娘だけど、本人はそーゆーのあんまり言われたくないらしい。リリウスを餌食にする。
「流行りの服と化粧品、おいしいご飯と明るく素直な恋人がいれば人生好調。それ以上を求めてもロクなことがないってもう思い知ったもの」
シシリー
王都ローゼンパーム冒険者ギルド本部の上級職員。難関とされる上級職員試験を一発で通った才媛で知られ、冒険者時代はDランクまでいったらしい。ギルドの小悪魔ちゃんで知られ、男性冒険者からは特に人気があるけど手を出すほど勇気のある奴はいない。カトリーエイルの親友。
「綺麗なお姉さんに連れて来られて冒険者やろーって子に根性があるわけないでしょー?」
ルールズ・アス・エイジア
ギルド本部の名物受付嬢。通称ルー。無数の失敗を持ち前の愛嬌でどうにかする可愛らしい少女だがブサイクには冷たい。数々の冒険者からこいつはイケそうな気がすると思われているが意外にガードが固いらしい。
「迷惑だから他所で戦ってほしいのですぅ」
バトラ・マクローエン
冒険者クラン『グランナイツ』の若きリーダー。重装甲騎士として前衛を張りながら攻撃力も一線級。冒険者ギルドの在り方に疑問を持ち、その闇を正す覚悟で戦う若武者。かつての馬鹿コンビの面影はあるようでないようでやっぱりある。ナルシストは直らなかったらしい……
「俺は祖国を追われた身だ……(悲劇に悪酔いしながら)」
ラトファ
エルフの弓兵。バトラの恋人にして冒険者仲間。頼りになる姉御肌なのでグランナイツの面々からの信頼も篤いが、斥候職の大変さをいまいち理解してもらえていないのでちょっとだけ不満がある。
以前はバトラと敵対していたが戦ううちに認め合い、仲間になる。装備さえよければもう少し活躍できるのだが賭博癖のせいで……
「リリウスお金持ちだったよね?(カジノで散財した後で)」
クラウ
グランナイツの頭脳担当。平民の出ながらオルトス魔導学院でも英才で知られたハイクラス・ウィザード。光のストラを信奉しており強力な魔法攻撃を多重詠唱できる。魔導師としてのセンスは一級品。ユイが姉と慕ったカトラリアとは将来を言い交した仲だったが彼女の死が彼のすべてを狂わせた。
復讐鬼として夜の街を駆け抜けるクラウはバトラと出会い、運命が回り始める……
「さすがバトラ!」
真田小十郎時宗
クズ。
ユイ・ファザンゼール・アルテナ
グランナイツ所属のアルテナ神官。治癒のエキスパートでありその才能は稀有なものだが、貴族主義の神殿には孤児の出である彼女の居場所はなかった。かつて姉の語った夢を継ぎ、神殿を出て冒険者となる。
「キスして別れるんじゃなかったんですか……?」
アルトリウス・ルーデット
カトリーエイルの父。ルーデット卿でとおる裏社会のドン。深慮遠謀の徒であり度量も深く決断力もある。その卓越した才幹から王都守護を与る黄金騎士団をキリキリさせてるやべー奴。
三大冒険者クラン『トライデント』のボスであり世界でも数少ないスペシャルランク冒険者。
「敵ではないよ、今宵の内はまだね」
アーガイル・バスティ
冒険者クラン『トリニティ』リーダー。ギルド本部の名物男、通称『置物アーガイル』とかいう飲んだくれ。卓越した魔法能力で攻守にわたって優れた戦闘力を発揮する指揮官ながら、仕事もせずにずぅっとギルドで飲んでいる。
かつてはルーデット卿と組んでいた事もあるAランク冒険者。過去の唯一の汚点さえなければ高名な冒険者として名を馳せていたかもしれない……
ルキアーノ・ルーデット
ルーデット家長男のチャラ男。パリピかもしれない。
ルル・ルーシェ・ユルゲン・クライシェ
ラサイラ魔導学院の一年生のロマン武器職人。優れた才能をクソの役にも立たないロマン武器に注ぎこむ馬鹿野郎。方向性はともかく高い才能を見込まれ、奨学金を貰っていたが八月に打ち切られている。
コンラッド・アルステルム
ルルの執事をやってる馬鹿野郎。イルスローゼが誇る貴公子なのに相棒のルルと破壊活動ばっかりやっている、いじめっこ執事。じつはリリウスが一番苦手としている男だったりする。
コパ・ベラン
通称コッパゲ先生。後書き鑑定でお馴染みのラサイラ魔導学院スキル総論の教授。最高位の鑑定師にして英知の伝道者とされているが、隠れポンコツの一人。賢者は時代には抗えないという言葉を地で行くように、彼の英明なる頭脳が導き出したとおりには何事もうまくいかないのである。
ユス・ベラン
コッパゲ先生の奥さん。二児の母。ラサイラを卒業した娘が怪しい魔法薬屋をやっているのを心配している。
ライアード・バーネット
フェスタ帝国無敵艦隊の総艦長。世界の中心ウェルゲート海最強のチャラ男。魔王の呪具『ジャンプシューズ』所有者であり、その本質は神代の魔法具の研究者である。
ビジュアルイメージに明確な誰かはいなかったけど軍帽をかぶる糸目のキレ者な感じ。本気出すと目が開くタイプ。
「お前は危険だ。この場で始末させてもらう!」
ラスト・フィア・ベイグラント
ベイグラント統一王朝の第三王女。薔薇騎士団団長。世界で最も有名な喪女。人類の敵ドラゴンを倒すえに結成された竜の谷攻略軍では第一級の戦功をあげ、その有名と危険度を轟かせる。妹のアルマを溺愛している。
アシェル・アル・シェラド
鑑定と幸運を司るアシェラ神殿の巫女とかいう超V.I.P.なのにエロい恰好で出稼ぎしている女性。竜の谷攻略軍で活躍をし、世界最強のウィザードとして名を馳せる。
「動いた!」
シェーファ
リリウスと同じドルジア出身の少年。銀狼と呼ばれる精悍なAランク冒険者。ライカンスロープの一族を従えてウェルゲート海で暴れる悪辣な冒険者として知られるがその正体は……
「水臭いな、こうして遠い土地で会えた同郷人じゃないか!」
サリフ・フェンリル
シェーファの腹心というか許嫁。強力な剣士であるがシェーファと組んだ場合はその強さが三段は引きあがる。獣化した彼女はいかなる騎獣よりも早く大地を駆け抜ける。
「あいつは危険だ、殺した方がいい」
ウルド
ハイエルフ。冒険者クラン『サ・トゥーリー』のリーダー。サン・イルスローゼ一帯のエルフを束ねる女王。有事の際にはイルスローゼの国防を手伝うという約束の下、ウェルゲート海近海でのエルフ保護条約を結ばせている。その魔法力は古代神のレジスト力を貫通する。
繁殖のティト
繁殖と生命を司る幼神。カトラリーセットという神器を持ち、愛用のケーキナイフは世界法則をも両断する。天界最強にして最大のお尋ね者であり、多くの伝承の中で邪神として語られる……
第四部 神狩り編の登場人物
アビゲイル・バランシュナイル
冒険者ギルドの受付嬢。上級職員。人の心を見破る看破スキルを有し、優れた情報収集能力を持つ。滅びた故郷の意味を探るために復讐に生きていたが……
ベティ・アルザイン
殺人ギルド『ガレリア』の殺人人形。固有能力である変身と暗殺技能をこれっぽっちも活かさず得意の料理でトップを取ってる謎の少女。ストレス解消にリリウスの髪の毛を毟ってる。
ベルクス
通称『Fランの兄貴』、ギルドを脅かす無敵の暴君謎の義賊を退治した偉大なる冒険者として伝説になった新米冒険者。パーティー組んでる幼なじみのアスフィーが好きだったらしいが……
レイラ
ベルクスの妹。彼氏募集中らしいが低ラン冒険者は大変なので、いつも口だけになっている。才能面では非常に恵まれているため兄よりも遥かに強くなりそうな大器が見えているイノシシ系女子。
アスフィー
狩人の娘。スキル構成がリリウスとよく似ているため、経験さえ積めば一線級のクランでも活躍できそう。非常に思い込みが激しくベティを可哀想な家庭の子だと勘違いしている。
アーガイル・バスティ
冒険者ギルドの裏の仕事に手を出すAランク冒険者。非常に高い魔法戦闘能力の持ち主であり、狙って殺せない相手はまず存在しない。酒浸りのロクデナシで置物アーガイルと呼ばれるが、敵対しようっていう勇敢な奴はすでに全滅している。
クトリ・ロゥ
冒険者ギルドの受付嬢。上級職員。天翼人。獣の聖域十三王会議の議長ジェイド・ロゥの末娘。輿入れのためにローゼンパームにやってきたがいけ好かない貴族のボンボンぶん殴ってギルドに駆け込んで就職しちゃったお転婆娘。
ダルタニアン=アルルカン・元ローゼンパーム大公
獣の聖域十三王の一人にしてヴァンパイアロード。女神ディアンマに憑依された魔女テレサ・ガランスウィードを殺した罪で実兄である太陽王ジェノンから処刑されるもしぶとく生き延びた。歴史の裏側に属する魔性の一人。
ファトラ・ガランスウィード
ガランスウィード公爵家の分家子弟。太陽の王家に稀に現れる優れた才能の持ち主であり、将来は大成しそうで大成しなそうでひやひやな九歳児。大空教団のナンバー2。
ドレイク・ルーター
大空の勇者。大空に魅せられた馬鹿野郎。オルトス魔導学院生なのに魔法否定派やってる馬鹿野郎。超問題児なのに魔法能力の高さから見限られないタイプの問題児。なぜか精霊種と縁がある不思議な男である。
シュテル・アル・ヴァン・イルスローゼ
王都ローゼンパームを守護する黄金騎士団団長。太陽の守護神。巷ではおっさん王子で名が通ったおっさん王子。年齢でディスるとすぐに怒る。
ジャイフリート・ナルシス・イルスローゼ
おっさん王子の長男。容姿端麗、美麗衆目、いずれは太陽の宰相候補。知的で優雅なイメージで世の女性を虜にする太陽の貴公子だがその正体は天性のパワハラ野郎。幼い頃は暴力で支配し、年齢を重ねてからは策謀で悪戯を繰り返すイルスローゼきってのガキ大将。気に入った奴に気合の入ったちょっかいかけることに命を燃やしている。
太陽でも三指に入るオーバークラスウィザードでありながら王家の禁書庫の番人を拝命する。
アルシェイス・イルスローゼ
黄金騎士団従騎士をやってる太陽の王子。ファラ・イースとの婚約を進める好青年。作中屈指の好青年なのに彼が惚れた女の趣味はオラオラ系という現実。
ファラ・イース
イース侯爵家当主。イース財団の女総帥。すでに女王様の威風を備えているが人間性は小市民。何事もきっちりテキパキやるので有能レディーの香りがしているが、実際はインドア派で家でゴロゴロしてる方が好き。
責任ある立場がいやで脱走計画を密かに企むことでストレス発散をしているが、小市民なので実行はできないらしい。心のどこかで背中を押してくれるオラオラ系を求めている。
レグルス・イース
イース侯爵家の隠居。伝説の冒険者。冒険王レグルスの大冒険という大ベストセラー絵本の元になった人物であり、世界で最も高名な冒険者で知られる。ひ孫のファラを溺愛するあまり試練を与え、しかし嫌われたくないのでイイワケを繰り返している。性格的にはお調子者。
クラウ・ヘンデルベルク(アスラリエル・サファ・ルードヴィッヒ・グローゼアル)
オルトス魔導学院を中退して冒険者やってる凄腕魔導師。
ワースシュテイル・ラハト・ガラテア・グローゼアル
大罪教徒第三位の地位にある神兵。主神ロキに奉じる価値のある名誉ある戦いを求めている生粋のバトルマニア。貴族として模範的な性格と篤い信仰を持つがゆえに何者の言葉も彼には届かない。
各地のダンジョンからリバイブエナジーを集めて回る任務につく。
旅の終わり編に登場する皆さん
リリウス・マクローエン
覚醒を始めた魔王の呪具の虜。最強のステルスコートと共に救世主の運命を横断する現代のイビルキング。
夜の魔王の魔術を使いこなす神域のマジックエキスパートとして絶賛売り出し中である。
ビジュアルイメージは何となくクロノトリガーのジャキに似ている気がしている。
レザード・アルトウェスカ・ハイエルン
夜の魔王と呼ばれる古代の大魔導師。創造主に与えられた闘争の申し子としての運命は彼を離さず、その生涯は戦いと苦悩に満ち、最後には創造主に裏切られた。
その怨霊は幾星霜を経ても恨みを減じず、彼の魔王の怒りが世界を滅ぼす。
ベティ・アルザイン
殺人教団ガレリアの殺人人形。自律アップデートを繰り返す進化する人工知能は愛を学び、愛を尊び、運命に翻弄される。
ビジュアルイメージは偽りの仮面のウルゥルに似ていると著者は考えている。
シェーファ
国家に匹敵する財力と兵力を保有する最強の冒険者。幼き日に誓った復讐の手立てはすでにその手にあり、獰猛な銀の牙は怨敵の姿をすでに捉えている。
砂の大魔獣と二頭の真竜を従え、銀の狼は帝国への帰還を夢見る。
ビジュアルイメージはテイルズのヴェイグに似ている気がしている。
氷柱竜バルバネス
太陽竜ストラの御子。竜の谷の底にある聖地の守護番を拝命するもシェーファに敗れ、軍門に降る。
その正体は山ほども巨大なレジェンダリードラゴンである。
暗黒竜ニーヴァ
太陽教会が崇める太陽神ストラの聖母。
イルドキア・ザナ・デモン・ジェイル
当代の砂のザナルガンド。砂のジベールにおける最強の魔導師の称号『砂』を戴くジベールの戦略兵器。
余命幾許もない砂の大魔獣は自由の夢を見、銀の狼と共に世界に羽ばたく。
カルザスール・ラプター
元蒼海騎士団員。おじの伝手を使いアルシェイスの側近になり、その類まれなるカリスマ性で成り上がり続ける太陽の大スター。
剣聖マルディーク(真田円十郎)
永遠の命欲しさに殺人教団ガレリアに魂を売ったサムライ。
テレサ・クレイトス・ガランスウィード
ガランスウィード本家の当主。暗闇の大魔導師。当代のディアンマの巫女であり、アルシェイスの戴冠に助力する。
ジャイフリート=ナルシス・イルスローゼ
悪戯大好き太陽の王子。気にいった奴には気合いの入った悪戯を仕掛けて、乗り越えて一回り大きくなったそいつをぶちのめすのをエンドレスで繰り返す。世界最高クラスの大魔導師のくせに自重をしない恐るべき怪物。
ビジュアルイメージはもうグインサーガのナリス様しか思いつかなかった。
真田宗則
弟の手にかかった元六軍国一の猛将は死の間際に願った。
憎き怨敵スクルドとレグルス・イースにせめて一太刀をと亡者の願いに応じた大悪魔の手で再び現世に戻った冥府の亜神。
癒しの守護星アルテナ
七星神の神王。おそらくは世界で最も高名な女神。祈りの巡礼路の奥にある神々の墓所で闘争の歴史を終わらせる勇者の到来を待ち続ける。
愛と嫉妬のディアンマ
大悪魔。太陽の揺りかごの中でまどろみ、永遠の夢の中で愛を貪る。
ダーナ神族の創造神クリント・ロアの愛娘。神格は最高神。
イザール・アル・パカ
古代魔法文明の悪霊。殺人教団ガレリアを率いて世界を混沌に陥れる。
ビジュアルイメージはグリザイアのヒース・オスロだと思っている。
「真実はいつも一振りの刃の中にある」
ムハンマド・ザナ・デモン・ジェイル
砂のジベールの王子。陽気な外面と歪んだ内面。真に恐るべき悪魔は誰にも悪魔であると気づかせぬ者である。
至高神アル・クライシェ
星の乙女。失われた信仰がなした究極の願望器。事実を改変して願いを叶える、この交差世界における至高の存在は遥かなる過去に失われ、狂うことさえ許されない悪霊は彼女の御姿を描いて悪質に笑う。
おまけ編に出てくる馬鹿ども
ドレイク・ルーター
きみは風の大魔導にして大空の勇者ドレイクの伝説を知っているか!?
リリウスがティト神と出会わないと代わりに救世主になってしまう恐ろしい運命を持つ男。おまえはルーターではなくバーターなのでは?
細面で幸薄そうな外見と何かを背負っていそうな雰囲気なので女性からモテるが結婚願望はゼロ。大空こそが我が恋人と真顔で言い切る恐ろしい男だ。人格もそこそこ問題があるがバトル面に関してはデタラメに強い。
しかしやはり超人ってのはどこか頭がおかしくなっているので、貸した金は戻ってこないと考えておいた方がいい。
「よおリリウス、そのな、またなんだ。月末には返すから頼むぜ」
「……(無言で財布のひもを緩める音)」
ファトラきゅん
大空の勇者ドレイクのいちの配下、僕らの頼れる理系メガネ。普段は話が通じるけどドレイクが絡むと耳と目が聞こえなくなるので要注意だ。リボルバー式の核弾頭だと理解して構わない。たぶん現時点で世界最強を名乗っていい個人だと思われる。
「同志リリウス、そのぅ、いまドレイク師はどれだけ借りています。あー、申し訳ありません。僕が立て替えておきますので……」
「ぶんぶん!(全力で首を振って借金返済を断るリリウス)」
アルバス・クレルモン
オースティール魔導学院の教授。死者蘇生の奇跡を求めて敗れた男は膝を着き、だが立ち上がった!
新たなる夢、外国人留学生の権利向上を目指して!!!
金髪のオールバックで瞳孔が開き斬っている悪魔のような外見ながら中身は意外に真面目だぞ。カリスマもあるし学生からの人気も高いアルバス氏の市長就任に要チェックや!