97曲目 今後の活動
「おはよう」
少し淋しさを感じる朝。
ミラとヒルダがいないんだ。
モモカも作った朝食が多い。
「みんな!話があるんだけど」
アカネが突然立ち上がり声をあげた。
とりあえず食事を終わらせてから話をするとこになったが、他のみんなは何の話か気になって食事が喉を通らない。
そしてアカネが言ったことは、この町を出て新しい町に行くことだった。
確かにまだここに来てから日は浅いが、この間のライブでこの町の人達だけでなく、他の町から来た人にも広まった。
更には各国の国王にも顔が知れわたったので、今行動するのはベストと言える。
だから誰も反論はしなかったが、たくさんの人と知り合い別れるのは少し寂しく思う。
昨日ミラ達と別れたばかりで賛成の声も出ない。
「急がなくていいと思うの。だけど決断は早いほうがいいと思う。だからみんな今日1日ゆっくり考えてみて」
そして久々にみんながバラバラに行動した。
アカネはマッテオさんとアベルさんに挨拶を、アオイは冒険者ギルドへ向かい、ワカバは親方の所へ、キノは町を散策して、モモカはレーナさんとリーナさんに会いに出かけた。
今日も王宮に呼ばれる。
モーリッツさんとハンナさんが入口で待っている。
少し落ち込んでいるような顔、どうやらアオイから話を聞いたみたいだ。
私達はそのまま中に入ると五国の国王が並んで待っていた。
どうやら他の国王達もくにに戻るようで、褒美を渡したいということだった。
それは住民権と税の免除、これは今まで発行した事は少ない証明書で、過去に貰った人は英雄、勇者と讃えられた者だけだった。
そのカードを5人分用意されているいた。
そして更にこの国の国王からは土地と家をプレゼントすると言われたが断ることにした。
「どうだろうか?話によれば借家という話ではないか。爵位はいらないのはわかったが、住む所は必要だろう」
「実は…私達もそろそろこの国を出ていこうと思っています」
「なんと!なぜだ」
私はみんなの顔を見るとみんなが頷いてくれた。
そしてその場にいるみんなにアルテミスがこの世界で成したい事を伝えると、一瞬その場は静まるが1人が拍手をすると、それに合わせて全員が応えてくれた。
ただ1つだけお願いをさせる。
それは1週間だけ時間がほしいということだった。
それは別れを惜しむ時間もあるが、いろいろと教わりたい事など多数あると言われた。
もちろん断る理由もなく、私達は1週間みんなの役にたてるように、残りの時間この町を過ごす事にした。
その間家にはいろいろな人が訪れてきた。
まさか一国の王や王子、姫までも来るとは思わず、他に来ていた人達はビックリしていた。
料理を教えてたり、家の造り方や設計を教えてたり、服などのデザイン等も教えた。
ファッション雑誌は出せなかったけど焦る必要はない。
久々にバーベキューもした。
大浴場をつくり、もう一度大宴会をした。
その時はモモカに教わった宮廷料理人が集まり、教わった料理を披露してくれた。
1週間
あっという間だった。
他国の王や護衛、冒険者や見に来た人達は、事情もあり先に帰っていった。
町もすっかりいつも通りになっている。
私達は朝一番でひっそりと出ていこうと西門に向かった。
この西門をくぐり、本格的な異世界が始まり、そしてこの西門から旅立つ。
「さっ!みんな、今度は北に行くわよ」
みんなには行き先を伝えてはいない。
「海の幸が美味しいらしいわよぉ」
「ボクも楽しみ!」
「…もうお腹すいた」
「ふふっ」
「そういえばエルザさんがいる国ですよね」
「そっ!」
「いきなり行ったらビックリするかなぁ~」
「…それも楽しみ」
そんな話をしながら西門から出ると、
「おっ!来たぞ」
「やっぱりね」
「何も言わんから、そうと思ったわい」
「アオイさまぁーーー!」
たくさんの人達がいた。
今まで出会った人、冒険者、近所の子供たちや親、貴族の人、王子や姫までいる。
こんなに盛大なお見送りは初めてで、私達は目に涙を浮かべながら笑顔で
「「「「「いってきまーーーーーす!」」」」」
みんなの声に背を押されながら前を向き、新しい門出を迎えた。
ここまでを第一章とされて頂きます。
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次回、第二章は今のところ未定です。
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