83曲目 大会本選
朝から大会が始まる。
流石は国王、凛とした態度で挨拶を済ますと1回戦が始まる。
大会は大盛況だった。
もちろん、マッテオとアベルがアカネ達からもらっていた案が大成功!この世界にはないピザの材料を使い、サンドウィッチとピザパン、そしてコーラが爆売れした。
そしてヤキトリとビール、もちろんバカ売れ!この大会中の利益は、国の経済が壊れるほどだった。
午前中の各大会1回戦は大盛況!ミラも余裕で1回戦を勝ち上がった。
今のところは順当に本命が勝ち上がっている。
各国の国王達は寝不足と疲れもあるのだろう、そこまでは盛り上がってはいない。
しっかりと観戦は楽しんでいるが、アルテミスの登場を待ち焦がれているようだった。
そして1回戦が全て終わると休憩に入る。
ただし、マッテオとアベルは自分のところの従業員を連れてきていても、忙し過ぎて手が足りないほどだった。
★ ★ ★
「おはよう」
「おはようございます」
「おはようアカネちゃん、ご飯作るから手伝ってぇ~」
「わかったわ。アオイ、キノとワカバ起こしてきて」
「わかりました」
そして昼食の支度をしていると、ようやくキノとワカバが下りてきた。
「おはよう」
「…おは」
「二人とも遅いわよ!ミラとヒルダはとっくに闘技場に行ってるわよ」
「ミラっちは試合だからね。よくヒルダがいったね」
「一応ミラの側にいないとまずいでしょ!立場的に…、とりあえず支度手伝ってね」
「ほいほーい」
そして昼食を食べ終わると、急いで着替えて家を出た。
なんか…注目…されてる?
「ワカバ、やっぱハデじゃない?」
「…無問題」
「これ、闘技場に着いてから着替えてもよかったんじゃない?」
「…無問題」
「ちょっとぉ、あたしも気になってきたわよぉ」
「早く行きましょう」
結局、走って闘技場へ向かった。
闘技場に着くとレーアとミラとがトーナメント表の前にいた。
「レーアさ~ん、ミラ~」
手を振りながら近づくと、ミラが険しい顔をしている。
「どうしたの?」
2回戦、第1試合はアカネとミラだった。
「アカネさん、全力でお願いします」
「あっ、はい」
あれぇ?ワカバも私もこの間、本気出していたんだけどなぁ~
アカネは、いやアルテミス全員が本気を出していると思っているが、ミラとヒルデは無意識に力を抑えている事を知っていた。
とりあえずみんなで控え室へ行くことになった。
レーアはキノとモモカと一緒に魔術大会出場選手控え室へ行った。
「私達も行きましょう。ミラ、場所はどこかしら」
「皆さん、ついてきて下さい」
私達は控え室に着くと、既に他4名の選手は待機していた。
「おいおい、ザコがシードってありえねぇだろ!しかもCランクだってよぉ。どんだけこの国の冒険者のレベルは低いんだよ。いいよなぁ、オイゲンとゲルルフはよぁ、準決勝進出確定かよ!」
オイゲンとゲルルフはAランク冒険者、しかしAランクといっても上位クラスだ。
それに比べて嫌みを言っていた男はホルガー、Sランク30位の冒険者で、対戦相手はSランク3位の女冒険者エルザだった。
「うるさいぞホルガー!」
「余裕だな!ランキング3位様はよぉ」
「すまんな君たち、時間までゆっくり休んでくれ」
「ありがとうございます」
アカネは辺りを見渡した。
あれ?ハンスさんがいない。
私は小声でミラに聞いた。
「ミラ、ハンスって人知らない」
「ああ、その人ならさっきの女の人に呆気なく負けていました」
えぇ~~~!
「そ、そうなんだ」
「ミラ選手、アカネ選手、まもなく試合開始となります。選手入場口までお願いします」
係りの人から呼ばれた。
格闘技?というのは初めての経験だけど、負けたくはない!
「さぁ!がんばるぞ!!」
気合いを入れ声に出したアカネは、ミラと一緒に控え室を出た。
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