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77曲目 アカネの作戦

 トントン


「イレム国王様、カール国王様から言伝です」


「中に入れ」


「失礼致します。カール国王様から各国王様に催し物があるとのことです。申し訳御座いませんが1時間後、王宮入口までお越し下さいませ」


「ほう、こんな時間に催し物とは?………わかった。下がっていいぞ」


「はっ!失礼致しました」


 そして1時間後、宮殿入口に停めてある馬車に乗る偽国王達は、ゆっくりと闘技場へと向かっていった。


   ★   ★   ★


 遡ること1時間、


「が、私の提案でございます」


「確かにそれほどの結界を張れるのであれば、周りには被害は出ないであろう。本当に出来るのか?」


「ボクに任せて!あれぐらいの大きさなら余裕だよ」


「魔族相手にそなた達で確実に勝てるのか?」


 一番聞きたい事は本当に対処出来るのか?である。

 アカネ達の実力を知らない国王達にとっては一番の不安要素で、信用して踏み出す事が出来ずにいる。


「宜しいでしょうか」


 モーリッツが国王様に放った言葉が行動へと移った。


「責任は全て私が取りましょう。どうか彼女達の言葉を信じて頂きたい」


 モーリッツの信頼は絶大だった。


「うむ、モーリッツ任せたぞ」


「はっ!」


 そして作戦は始まった。


   ★   ★   ★


 まずはアルテミス全員の集合、アカネが偽国王の相手を、キノが残りの3人を相手にする事が決まった。

 後はアオイに王国様達の護衛、ワカバとモモカに捕まえた魔族を連れて見張りをしてもらう予定である。


 そしてキリン、ユニコーン、ケルベロス達には念のため、町周辺の警備を頼む予定だ。


 それと相手に不振に思われないように、何も知らない第一王子、第二王子、そして第一王女達にも参加をして貰うように頼んだ。

 少しでも違和感を無くす為である。

 そして先に行ってまっていてもらうよう頼んだ。

 騎士団長には偽国王への伝達で支度に1時間もらった。


 ふーーーぅ、何とかなりそうね。

 後はアオイ達が戻っていてくれればいいのだけど…


「私は家に戻りモモカに伝えるからキノはワカバを向かえに行ってくれる」


「ほいほーい」


 キノは空を飛び、ワカバの所へ向かった。

 その姿を見ていた兵士は腰を抜かし倒れた。


 あれから15分、


 アカネは屋根の上をありえないスピードで走り、既に自宅へと帰還した。


「ただいま~」


「おかえり~、アカネちゃんどうしたの?」


「実は………」


 全員に説明をすると、イレム国王を含め、グラースシュテッペ王国の全員が度肝を抜かしていた。

 しかし、アオイとワカバの強さを知っているからか、作戦には素直に応じてくれて、目立たない様に変装して早速闘技場へと足を運んだ。


   ★   ★   ★


 一方キノは、ワカバとアルフォンスが仲間を救出して戻ってくる途中に合流した。

 そして作戦について話した。


「アルっち、悪いけどさぁ…」


 アルフォンスと救出した仲間達には魔族達のアジトへと向かってもらった。


「…アル、…捕らえた魔族…ヨロシク。…あと、ご飯もあったよ」


「?」


「…そこ、分かったよ兄さん」


「???」


「ワカっちの事は気にしないでいいよぉ。とりあえず、魔族アジトで待機してて。ついでに捕まえた魔族の見張りもヨロシク」


「はい、お任せ下さい」


「じゃあボク達行くから」


 そしてキノとワカバはギルドに向かった。


 ギルドに着くと魔族を捕らえ全員戻ってきていたので、みんなに作戦を説明する。


「とりあえず、全員で町の警備でいいですね」


「いいよぉ。後の指示はアオっちに任せるよ」


「レーアさんとリーナさんは捕まえた魔族の見張りをお願いします。ハンナさんはギルドで連絡待ちを他の皆さんは町の警備をお願いします」


「「「「「おおーーーーーー!」」」」」


 アオイをそのままキノとワカバを連れて、アカネ達が向かっている闘技場へ急いで向かった。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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