75曲目 集合と経緯
ギルドの地下闘技場にルークとノアがモーリッツから事情を聞いていた。
「どうしたんだ」
ルークがモーリッツと話していると、ユニコーンとケルベロスも到着して話しかけてきた。
そして今起きている事を話すと、早速町に潜んでいる仲間を捕まえに行くこととなった。
「後は俺達に任せてくれ」
「おう!たまには活躍もしねぇとな」
ルークとノアがモーリッツと共に見張り役に、キノはみんなを連れて近場から調べにいった。
もちろん悪意だけを辿ってもキリが無い為に、先程捕まえた魔人からほとんどの情報を引き出してからの行動である。
★ ★ ★
一方、家で待機していたアカネ達のところでは、報告しにアオイだけ帰ってきた。
「只今戻りました」
「アオイ、ワカバは?」
「実は………」
短時間で起きた事を全て話すとモモカがハートマンを連れて戻ってきた。
「ただいまぁ~」
「モモカぁ、ちょうどよかった。ってこの人誰?」
モモカの説明が入る。
「っと言うわけで連れてきたのよぉ」
「そう…とりあえずモモカもアオイも少し休んで」
そして今度はハンナさんがやってきた。
「アカネさん、急いでギルドに来て下さい。おおよその全貌が見えてきましたので」
そして横を見るとアオイとモモカの姿がある。
「アオイさんとモモカさんも戻ってきたのですね。お二人もギルドに来て下さい」
「ハンナさん、もう少ししたらワカバも帰って来るので待ってもらえますか」
「それは構いませんが…そこにいる人はハートマンですか?」
「はい、モモカが捕まえてきました」
ハンナは色々と頭をめぐらせ理解をしようとしているとワカバも帰ってきた。
「…戻った」
「お帰り、ワカバ」
ワカバの後ろには5人の男が続いて入ってきた。
その姿を見たハンナは驚きを隠れない。
なぜなら他国の国王がこんな庶民の家に来たのだから、思わずハンナは確認してしまった。
「し、失礼を承知でお、お伺いします。グラースシュテッペ王国のイレム国王様で間違いはないでしょうか?」
家に集まった人達を見て、頭の整理に困るハンナと冷静に話を聞くアカネ、一段落したと落ち着くモモカとワカバ、見守るアオイ、ハートマンを見て怯えるグラースシュテッペの国王達、そして無気力なハートマン、話が纏まるまで30分程かかった。
ハートマンは仲間を売る事は無かったが、何故このような事を起こしたのか!そこは素直に話してくれた。
どうやら自分達には未来が無いと思っているのか、絶望の眼差しで淡々と話をする。
今回の事は六大魔王の一人であるエディングの部下達が勝手に起こした事がわかった。
今、魔族では争いが起ころうとしている。
そして力を失いつつエディングが規模共に明らかに最弱と判断され、滅ぼされると思ったハートマン達が勝手に戦力の増価を考えて、数だけはいる人族を取り込み対抗しようと思って起こした事と言うことだった。
だから殺されたと思ったグラースシュテッペの兵士たちも殺さず催眠で操り、別の所で監禁しているらしい。
その話を聞いて少し安心したイレム国王は死者が出る前に解決するようにアカネ達に頼んできた。
「わかりました。私とアオイ、そしてハンナさんはハートマンを連れて一度ギルドに行きます。モモカはこのまま自宅待機で国王達を保護、ワカバはもう一度アジトに戻って監禁されている兵士達の解放をお願い」
「…オッケー」
「ワカバさん、私も連れて行って頂けないでしょうか」
声をかけてきたのは団長アルフォンスだった。
アルフォンスはアカネ達の強さを知り、国王はここにいれば安全と思い、部下達を救い出す事を選んで発言した。
そして国王も察したのかすぐに命令する。
「アルフォンスよ、あとは頼んだぞ!」
「はっ!」
「ワカバさん、よろしいでしょうか」
「…わかった。…着いてきて」
「ありがとうございます」
ワカバとアルフォンスは家を出て、アジトに向かった。
ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!
ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。
これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。




