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72曲目 ハートマン

 私は真っ直ぐ予選決勝に出ていたアーモットとカーリーに向かい殴りかかった。

 それを阻止しようとする者達をワカバが防いだ瞬間、自然と私はアーモットとカーリーを相手にする事になり、残りは10人はワカバが相手をする事になった。


「小娘が!我々に勝てると思っているのか!!」


 言葉を発すると同時にアーモットは剣を抜く。

 剣は炎に包まれて洞窟内の温度が上がると同時に酸素が薄くなる。


 私はすぐに攻撃を仕掛けると、横からもう一人の男が剣を抜き、襲いかかってきた。


「おい!一対一じゃあねぇんだぜ!」


 するとカーリーの剣が揺れ動く。


 錯覚?それとも魔法?

 どっちにしても早く終わらせないと!


 アオイの体が光る。


「いきます!」


 まさに閃光!


 一瞬でカーリーを吹き飛ばす。

 何とか目で追うことが出来たアーモットは、カーリーが吹き飛ばされた時に動きが止まったアオイに斬りかかるが、簡単に躱されると同時に真上に蹴り上げられた。

 カーリーは壁に激突して気を失い、アーモットは頭が洞窟の天井に突き刺さったまま動かなくなった。


「ワカバ、そっちは…」


 声をかけようとしたら、もう既に10人はワカバに縛られていた。


「…終わった」


「そうですか。こっちも今のうちに縛りますね」


 そして捕まえた魔人は一ヶ所に集めて、ワカバの錬金術で洞窟に封じ込めた。

 一応酸素は送られるように所々に空気穴は作ってあるので急ぐ必要はない。


「さあ、外に戻りましょう」


 私達は外に戻り、助けた5人と合流した。


「戻りました!」


「…戻った」


「おお、無事で何よりです。早くこの状況を報告して助けを呼びましょう」


「あっ、大丈夫です。全て片付けました。彼等は洞窟の奥に捕らえています」


「「「えぇーーーーー!」」」


「本当ですか!信じられない」


「だから安心して町に戻りましょう」


「しかし、今私に変装した偽の国王が町にいるのに安易に戻る事は出来ない」


「それでは解決するまで私達の家に隠れているというのはどうですか?」


「助かりますが、どうやって解決すればいいのやら…第一騎士団団長エドワードは私達の命を守る為に奴等に従っています。もし、私達が無事に救出されたと相手にバレたら仲間の命だけでなく、来賓の国様達や町が危険にさらされてしまいます」


「そこは私達の仲間達が上手くやりますよ。とりあえず周りにわからないようにスキルを使い家まで案内しますね。今はゆっくりと休んで下さい」


「ありがとうございます」


 私達はみんなを連れて家まで戻った。


   ★   ★   ★


 時を遡り、モモカ達はレーア達が突き止めた宿の入口付近まで来ていた。


「で、レーアちゃん」


 あたしはレーアちゃんに細かい話を聞いた。


「その予選を優勝した人ってどんな人?」


「私も細かくは聞いて無いけど、名前はハートマン、圧倒的な魔力で魔法攻撃が魔法障壁に阻まれ、一切ダメージなく優勝したらしいの。後はルークとノアが試合を観ていて顔はわかったから、何とか居場所を突き止める事が出来たわ。ルークとノアはモーリッツさんに報告しているから今はギルド長室にいると思うわ」


「ふ~ん、仲間はどれくらいいるの?」


「それが…正直わからないわ。未だに誰かと接触する様子がなくて…」


 しばらくすると男が宿から出てきた。


「モモカちゃん、あの男がハートマンよ」


「あたしが尾行するからキノちゃんとレーアちゃん達はこの場所を見張っていてね。まだ怪しい人がいるかもしれないから」


「モモカちゃん一人で大丈夫?」


「大丈夫よ」


「お姉ちゃん、私がついて行くわ」


「リーナ、お願いね」


「よろしくモモカちゃん」


「じゃあ行きましょ」


 あたし達はハートマンを尾行した。


 ハートマンはどんどん町の中心地から離れて行く。


「ねぇモモカちゃん。このままだと町の外に出るわよ」


 ハートマンが向かっている先には東門がある。


「そうねぇ~、もし何かあったらリーナちゃんはキノちゃん達に報告しにいってね」


「モモカちゃん、平気?」


「あたしは平気よ。とりあえず後を追いましょ」


 ハートマンは東門を出るとどんどん人気の無い所に歩いていく。

 そして立ち止まった。


「そろそろ顔を見せたらどうだ?小娘達よ」


 そう!見張りも尾行も全てハートマンにはバレていた。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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