65曲目 打ち合わせと練習
気づくと朝だった!
キノとヒルダ、そしてハンナさん以外はみんなは部屋で寝ることなく、食堂で一晩過ごしていた。
「ふぁ~、おはよう」
目を擦りながらレーアさんがみんなを起こすと部屋中が酒の匂いに包まれていた。
「アカネちゃん換気して!あたしはご飯の用意するから」
キノとヒルダ、そしてハンナさん以外は二日酔い。
キノとヒルダはケーキ等のスイーツの食べ過ぎでポッコリお腹、ハンナさんだけがいつもと変わらず、THE秘書って感じで整っていた。
食卓に和食が並び、朝食を食べる。
「ほっ、美味しい~」
お味噌汁が二日酔いを癒してくれる。
キノとヒルダの食欲は止まらずおかわりをしている。
「御馳走様でした。私はこれから仕事に行きます。誘ってくれてありがとうございました」
「ハンナさんもいつでも遊びに来て下さいね」
ハンナさんは軽く会釈をするとそのままギルドに向かった。
「やっぱ出来る女性って感じよね~」
「わかるわぁ~それ」
「モモカちゃん、お茶ちょうだい」
「私やりますよ」
「このままこの家にいたらダメになりそう」
「ほんとにそうですね」
「ミア、あんた達は仕事?」
「一応、昼にギルドで待ち合わせです」
「そう、リーナは今日どうする?」
「特に予定は無いわよ。お姉ちゃんは魔術大会の予選を見に行くんでしょ」
「の予定だったんだけどねぇ~、キノちゃんとモモカちゃんは見に行くの?」
「あたしは興味ないわぁ~、それに今日はみんなで路上ライブの予定だしぃ」
「ボクも同じだよ。りなっち、暇なら見に来なよ」
そう!実は今日久々に本業の活動をする予定なのです。
誰にも知らせていないゲリラライブ!いつもと逆方向の東門の方でやる予定。
私達の事を知らない人に私達アルテミス、そして歌の楽しさを知ってもらう為の1日です。
実はみんなに上げたジャージもちゃっかり売るのも目的で、その内 たくさんのグッズも売り出す予定なのです。
「そうなのよ。ミラとヒルダもジャージとスニーカー履いて見に来て!ひょっとしたら手伝ってほしい事もあるし」
「もちろんいいですよ」
「えーーー!」
「ヒルダ!!」
「ヒルダもキノが居ないと美味しい物が食べられないわよ」
「行く行く!行くって!!」
「ふふっ」
何だか私、ヒルダの扱いに慣れてきたかも・・・
「だからごめんねぇ~、レーアちゃんは一人で魔術大会の予選を見に行ってぇ~」
「ちょっとモモカちゃん!だったら私もそっちに行くわよ」
そんな感じでレーアさんも行くことになりました。
「お昼ご飯食べたら行くのでそれまで家で寛いでいてね」
「アカネちゃん達は?」
「昼まで打ち合わせと軽い練習かな」
「だったらその練習見せてよ」
「いいわよ。ミラとヒルダは見たこと無いわよねぇ」
「ええ、何をするのかさっぱりわからないです」
「2人ともビックリするわよぉ~。私達もそうだけど、男たちを虜にしちゃうんだからね」
「もう!レーアさんの言い方は誤解をしますから」
そして私達の打ち合わせまでも何故か参加して、歌とダンスの練習をするとレーアさん達まで練習した。
さすがに鍛えているだけあり、動きはよくてセンスもあったので、たったの2時間で1曲マスターしてしまった。
「結構疲れるわねぇ~」
「お姉ちゃん、私は楽しいわ」
「私達は初めて歌と踊りを見ましたが感動しました。もっとたくさん覚えたいです」
「確かに楽しいけどお腹が減る」
「ヒルダはだんだんキノに似てきたね」
そして30分休憩して2時間練習して昼食になった。
練習したせいか更にご飯が美味しく感じ、みんながおかわりをするとあっという間に食べ終わった。
食後にお茶を飲みながら最後の打ち合わせをする。
「私達は路上で3曲歌い、レーアさん達は欲しい人にジャージとTシャツを売ってもらう」
「でも安すぎない?ジャージ1枚が金貨1枚でTシャツ1枚が銀貨5枚って」
「お姉ちゃんと一緒で安すぎるわよ。たぶん倍以上で売れるわよ。ギルドの男共なんか3倍は余裕で出すわよ」
「う~~~ん」
「アカネちゃん、良いじゃない。損するわけでは無いんだから」
「そうですよ。ここはレーアさんおリーナさんにお任せしましょう」
「わかったわ。レーアさんに価格設定を任せます」
「じゃあ、ジャージは金貨2枚、Tシャツは小金貨1枚ね」
「わかりました。ミラとヒルダもお願いね」
「はい!任せて下さい」
そして私達は東門側に向かった。
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