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60曲目 Bブロック

 レーアは冗談をあまり言わない。

 それはよく知っているハンスは思わず聞いてしまった。


「レーア、彼女達はそんなに強いのか!」


 レーアは焦っているハンスが面白く、笑いながら話してあげた。


「そうねぇ、彼女達は5人でビックボア約120頭を5分で討伐したわよ」


「いくらなんでもそれは無理だろ。Sランクパーティーでも討伐は出来ても最低30分はかかるぞ」


「そうですね。私達のパーティーなら全部討伐は無理ですよ。もちろん時間をいくらかけてもいいなら別ですけど」


「だろ!お前が冗談を言うとは思わなかったよ」


「本当ですよ。本番になれば信じるしかなくなりますが…」


 ハンスが何も言い返せなくなるとBブロックの選手が入場してくる。


「お待たせしました~~~。続いてBブロック32名が続々と入場していきます。先程のAブロックでは優勝候補と言われたヨット選手の脱落、何が起こるかわかりません」


 そして実況の紹介が終わると試合が開始された。


「さあ、早くも10人に囲まれたダニエル選手、何とか切り抜ける事は出来るでしょうか」


 すると闘技場の端では次々と選手が場外に落ちていく。


「あーーーーーっと、別の場所では次々と人が飛ばされていくぅーーー!なんだ?あの光輝くのは」


 ミラはどんどんと人を蹴散らしていく。


「あれはミラ選手だーーー!Bブロックでも女性の選手が大活躍だぁーーー!このまま本命のダニエルも倒してしまうのかぁーーー!も、も、もうダニエル選手はやられてしまったぁ!気付けばリングには残り5名!いや、4名!あ、3、2………決着したーーー!Bブロックはミラ選手の勝利で終わったぁーーー!早い!早いぞ!早すぎる。試合開始8分で決着だぁ!!」


 圧倒的な勝利だった。


   ★   ★   ★


「あれミラじゃない?」


「ミラちゃんだぁ!」


 ミラは凄い勢いで敵を倒していく。


「さすがミラさん、レベルが違いますね」


「…スーパーサイヤ…うぐうぐぅ」


「それ以上は言わせません!」


 アオイがワカバの口を塞いだ。


「アオイちゃん、なんでミラは光っているのぉ」


「私もミラさんから教わったのですが、私が使う技と似ていて体力を消費するみたいです。体内にある氣を全身に纏わせると普段よりも身体能力が上がると言っていました。後はその割合次第で攻撃力を高めたり、防御力を高めたり、スピードを上げたり、更に目に集中すると視力だけでなく人の氣の動きなども見れるみたいですよ」


「凄いね。私達も使えるのかしら?」


「私の技と違うので修行すれば誰でも使えるみたいです」


「あたし使いたい!」


「…同じく」


「修行ってどれくらいするの?」


「早い人で1年でコツを掴むみたいです」


「1年もぉ~、あたし無理!」


「見て!もうミラ勝っちゃったよ」


「アカネちゃん、あの人ってあなた達に会いにきた二人組よね?」


「そうですよ。今、私達の家に住んでますよ」


「そ、そうなの!」


「ミラもこの大会に出るから、その間一緒に住んでます」


「おいおい、応援にきたって言ってたけど…さっきの女か!ありゃ強すぎだろ!」


「…次は勝つ!」


「ワカバちゃんあの娘に負けたの?」


「そうなのぉ、最後の最後で掴まって投げられたのよぉ」


「それ、強すぎでしょ!」


「私達は経験不足でそこをつかれました」


「確かにあなた達はあんなに強いのに隙だらけだからねぇ。でも、普通の人にはあなた達の隙をつく事は出来ないわよ」


 私達がレーアさんと話しているとハンスさんが若干青ざめているように見える。


 ヤバイ!俺は勝てねぇぞ。

 この娘達全員がさっきの女と同レベルだったら…


 そして予定外に早く終わってしまった為、30分の休憩に入った。


「どうする?試合開始まで後30分もあるって!」


「中の通路に飲食店があるわよ。何か買ってくる?」


「レーアさん平気ですよ。モモカがお弁当作ってくれたんで」


「お弁当?」


「よかったら食べますか?」


「食べる食べる。モモカちゃんの料理はめちゃくちゃ美味しいもんね」


 私達は待っている間、少し早い昼食を食べる事にした。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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