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43曲目 とりあえず一段落?

 私達は親方のいる現場に着くと、悩ましげに頭を抱えていた。


「親方ぁ~」


「アカネさんに師匠じゃねぇか!」


「…どうした?」


「師匠~、何か今頼まれている仕事にやる気が起きねぇんだよなぁ。同じような建物ばっかりでよぉ、創作意欲っやつぁわかねぇ」


「ちょうど良かったわ。ねぇ仕事の依頼があるんだけどぉ」


「…親方来て」


「もちろんでさぁ~!おう、おめえら後はやっとけ!」


「「「「「そんなぁ~」」」」」


「早く行こうぜ!」


「何かやる気満々ね」


「こっちの方がおもしれぇ~に決まっているからなぁ」


 簡単に了解した?みたいで早速家に戻ることになった。

 そして私とワカバは親方を連れて家に戻ってきた。


「ただいま~」


「アオイ様のお化粧はなんて綺麗なんでしょう」


「ああ、是非私わたくしもアオイ様と同じ化粧をお願い致します」


是非私わたくしも」


わたくしもです」


「アオイ様」


 恐ろしい光景を見てしまった。

 確かにアオイは男前の所があるけど…


「みなさ~~~ん」


 ようやく気付いてくれた。


「この人が昨日の宴会場を造ってくれた親方です」


「え?え?えぇぇぇ!どういう事か教えてくれ」


「皆さんのお屋敷にも欲しいらしいんですよ。親方の出番でしょ!」


「おいおい、あれを造ったのは師匠だろうが!」


「じゃあ、ワカバも貸すから…ね、おねが~い」


「なにぃ~、師匠と一緒か!そうか、後は任せろ!」


「ワカバ、後は頼んだ」


「……………」


「皆さん、後は親方と交渉して下さいね」


「アカネさん、助かりましたよ」


「えっ?アオイも一緒よ」


「えぇ~~~~~、そんなぁ~~~~~」


 1階はいろいろな話が飛び交っていて訳がわからない情態になっている。

 私は2階の自分の部屋に行くとキノとシオンがお菓子を食べていた。


「キノとシオン、私の部屋にいたの?とりあえず1階に行かない方がいいわよ」


「ほいほーい。わかってるよ~」


「めんどくさい事してるわねぇ~、あっ!キノ、それ私のだからね!」


「まぁいいわ。私はステージの時間まで少し横になっているからよろしくね」


 そんな感じで私は逃げた。

 たまにはいいよね。

 目的はほぼあの3人だしね。

 キノも逃げてるみたいだしね。

 ごめんね。


 気がつくともうすぐステージの時間、キノも一度部屋に帰りシオンも自分の部屋で寛いでいる。

 私は部屋を出て1階に下りてみると食堂でげっそりしている3人を見る。


「ア~カ~ネ~ちゃ~~~ん」


「アカネさん、助けて下さいよ」


「…疲れた」


「ゴメンゴメン、でも私出来る事が無かったし…ごめんね」


 疲れた3人を少し休ませてから軽く菓子パンを食べてからお店に向かった。


 よく思ったらキノとシオン以外は昼食を食べていなかった。

 というか、あの騒がしさにすっかり忘れていた。

 そしてキノも下りてきてお店に向かう。

 お店に着くとミニライブ、かえってからは夕食を食べて寝る。

 朝起きてご飯を食べると、また奥様方に執事が登場してアオイ、ワカバ、モモカが対応する。

 気がつくと今週で最後のステージも終わった。


 次の日は、朝からマッテオさんとアベルさんが来て次のステージの契約について話に来ていた。

 どうやらアオイとモモカはとりあえず一段落したみたいで部屋で二度寝して、ワカバは親方の所で建物の設計を考えていた。


「アカネさん、次の契約をお願いしたいのですが…」


「私の方もです」


「私だけで依頼されている酒場が10件、マッテオさんの所は18件です」


「はい、私の方はアカネさん達の噂を聞きつけた他の地区の方々が興味を持ったみたいで、もうこの辺りの酒場は全部頼まれていますよ」


「どうしますか、アカネさん」


 私は武術大会や魔術大会の事、そしてまだ私達を知らないたくさんの人達に聞いてもらいたい事を話たら、2人はショックを受けていたが今のアルテミスの活躍を見ると無理には頼んで来なかった。


「それではアカネさん達は来週ある大会、一般参加の予選でも見に行くのですか?」


「一般参加の予選?」


「あれ、知りませんでしたか?各国の代表だけでなく、一般参加者からも大会に出るのですよ。その為の予選が行われます」


「あっ!そういえばキノが言ってたわね。とりあえず来週ギルドの依頼を受けてから私達は見に行くと思いますよ」


「そうですか。私達も大会の時は応援に行きますね」


「ありがとうございます」


「あっ、アカネさん」


「なんでしょう?」


「父上がまた会いたがっていました。今度遊びに来て下さいね」


「わかりました」


 そしてマッテオさんとアベルさんは帰っていった。

 少し残念そうではあったが、またすぐおいしい話があれば家に来るだろう。

 昼まで暇になった私はキノとシオンの3人でお菓子を食べて寛いだ。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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