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4曲目 必殺技

 私達はレジャーシートをしまって、必殺技を出してみる事にした。

 最初に私が試す事になった。


 みんなが20メートルほど距離を取ったので私は自分のソロソングを歌おうとしたら、アイテムボックスから勝手に女神の卵?が出てきてヒビが入る。


「キャーーーーーッ!」


 思わず叫んだ私を心配して4人が走って近づいてきた。


 すると、ピキピキピキッ、パリーンと卵が割れて妖精のような女の子が出てきた。


「「「「「カワイイ~」」」」」


「初めまして、私はアカネのパートナーで、アルテミスの新メンバーよ。ヨロシクね」


 私はまるでティンカーベルみたいなちっちゃい娘に話しかけた。


「あなたの名前は?」


「う~ん、名前はまだ無いの。アカネ、パートナーのあなたが私の名前を決めてちょうだい」


 名前かぁ~、新メンバーって自分で言っていたし~、何か着ている服が紫っぽいし~、そうだ!


「シオン!紫の音って書いてシオンはどう?」


「ステキィーーーッ!やるじゃないアカネ、気にいったわ」


 可愛いけどちょっと生意気ね。

 でも、まぁいいか!


「シオンは何が出来るの?」


「私はあなた達の補助よ。光や音楽をそして歌声をみんなに届けるの。だからアカネと私はリンク出来るわ」


「凄いじゃない!」


 鼻高々になっているシオンを無視してワカバが早く必殺技を試したくて近づいてくる。


「…そろそろ必殺技」


「あっ!ごめんね。それじゃあ私からいくわ」


 私は自分のソロソングから乗りのいい曲を選択して歌った。


 するとスピーカーも無いのに周りに音が流れる。

 そして魔法少女の様に変身すると私の周りに無数の剣が現れると、自分の持っていた刀も剣に変わっていた。


 歌を歌い続けると体が勝手に動く。

 無数の剣は狙った所に飛んでいき刺さる。

 宙に浮いている剣が自由に動く。


「ふう、結構疲れるわね」


 かなりの魔力が消費されている。


 そばで見ていたワカバが興奮して倒れる。


「…さ、サイコー!」


「次、私がやるわ」


 今度はアオイが歌う。

 すると私と同じように衣装が変わる。

 アオイは飛び上がり、掌を向けると、そこからビームっぽいものが出た。

 後で聞いたが体内の魔力と気力を合わせて出した気功波らしい。

 その気功波は様々な形となり、自由に放てる。


 それを見たワカバは勿論…


「…鼻血が止まらない」


「次はボクの番だね」


 魔力が膨れ上がる。

 まさに魔法少女!複数の系統の違う魔法を同時に撃ち出した。


「…もう…死にそう」


 そのワカバの姿を見て面白がったモモカも調子に乗った。


「次、あたしもいくわ」


 まだキノが終わっていないのに一緒になって必殺技を出した。


 両手に装備されたハンドガンがガトリングガンに換わる。

 両足には小型ミサイル、背中から肩にかけ中型・大型ミサイルが装備されている。


「うりゃあ~~~!」


 モモカは撃ちまくった。

 辺り一面が蜂の巣だらけ、トドメとばかりに小型ミサイルが大量に飛び交う。

 さらにはダメ押しの大型ミサイルが2発飛ぶ。


「ふう~、快・感・」


 チラッとワカバに目を向けると、ワカバは痙攣しながら倒れている。


「ワカバ!」


 鼻血を拭い、深呼吸をした後、ゆっくりと立ち上がった。


「だ、大丈夫?」


「…任せて」


 私に向かってピースサインをすると、最後にワカバが歌った。

 ワカバの衣装が変わり、ワカバは無数に分身すると多数の飛び道具を放つ。


 モモカとワカバの武器は何処から出てくるんだろうと考える。


 そういえば私の剣もそうかぁ~、やっぱ大量に魔力が消費しているんだろうなぁ。

 ほら、2人とも息切らしているしね。


「はい!ワカバ終わりにするよぉ」


「…見たか!私の影分身」


 ワカバが満足げにしているとアオイが困った表情で私を見てきた。


 「アカネさん………」


 私は辺りを見渡した。


 やっちゃったぁ~~~!

 どうしようぉぉぉ!!


 チラッとアオイを見た。

 アオイも左右に首を振る。


 あっ!そうだ!ワカバのクリエイトで直せないかな?


「ワカバ、あなたのクリエイトでこの草原直せないかなぁ?」


「………やってみる。………そう、私は鋼…鋼の錬金術…」


「はい!いいからお願い」


 私はワカバの言葉を遮って、草原を直してもらった。


「凄い!ワカバ凄いよ!!」


「…えっへん」


「これで安心して前に進めるわね」


 色々と試した私達は、こうしてようやく私達は森の中に入っていった。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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