37曲目 建設工事
私達はアベルさんの実家に歩いていくと、どんどん王宮が近づいてくる。
どうやら中心地に行けば行く程、貴族の地位は高いらしいが例外もあるという。
そしてようやくアベルさんの実家に着いた。
思っていたよりも王宮に近く、それだけで地位が高いのかな?と思うのに、あまりの大きさに私達はビックリした。
マッテオさんは一度来たことがあるので驚いてはいないが、庭だけで今借りている家が2つは入りそうだった。
「ねぇ、これなら作れちゃうんじゃない?」
私達は小声で話し合った。
「アカネさん達、何を話しているんですか?」
「…フフ、内緒」
首をかしげながらアベルは家の中に案内した。
中に入るとアベルの両親が待っていた。
「初めましてお嬢さん達、私はアベルの父、ディステル=エドガーです。そして妻の」
「フリーダです。いつも息子がお世話になっています」
「初めましてアカネです」
「アオイです。よろしくお願いします」
「キノだよ」
「…ワカバ」
「モモカです」
「お久しぶりです。マッテオです。またお会いできて光栄です」
「父上、母上、彼女達なら必ずやご期待にお応えするでしょう」
「ほう、それは楽しみだ」
「あの~」
「どうしたんですか?アカネさん」
「庭の半分、使っていいですか?」
「ほう、アカネさんといったかな?庭の半分をどうするのな?」
「パーティー会場…宴会場を作りたいと思います」
「今から?来週行うのに造れるのかね?」
「はい!材料があれば1日で」
「い、1日で?」
「どうでしょう父上、彼女達に任せてみては」
「わかった。信じよう」
「この辺で質のいい木材などはどこで仕入れられますか?」
「それなら私に任せて下さい」
マッテオさんの案内で私は買い物に行った。
その間アオイとワカバで庭をならし、建物の土台を造った。
キノとモモカは出そうと思っている料理の試食を作った」
私はマッテオさんと土建屋にいく。
「おうマッテオ。珍しいな、お前が自ら来るなんて」
「親方、実は材木と石を売ってもらいたいんですが」
「どれくらいだ?」
私は親方と呼ばれている人に頼んだ。
「あの、建物2棟分欲しいです」
「2棟?」
「建物2つ分です」
「おいおい、いきなり言われてもなぁ」
私は親方にどういう物を造るか細かく説明すると、少し興味を持ってくれた。
「でもネーチャン、それを建てるのに最低でも1ヶ月はかかるぞ」
「材料さえあれば1日で終わります」
「ほう、おもしれぇ!材料は用意してやるからよぉ、現場を見せてくれや」
「もちろんいいですよ」
「ここに最高級の木材があるから全部持っていけ!」
「お、親方~。それは他の貴族に頼まれている物ですよ」
「構わねぇよ。特にいつまでってきまってねぇんだからよぉ。俺はよぉ、面白そうな方に優先されるぞ」
「親方~」
「ところでネーチャン、いつ運び手が来るんだ?」
「私が持っていきます」
「はぁ?バカいってんじゃねぇ!そんなの無理にきま……………」
アカネは男3人がかりで持つ木材を持ち上げ収納していく。
親方は開いた口が塞がらなくなっていた。
そして30分位で全てを収納し終えた。
「す、すげぇーな」
「さ!戻りましょう」
「そうですねアカネさん。親方助かりました。また今度」
「おいおい、俺も連れてけ」
「「「親方~~~~~」」」
「いいんですか?」
「構わねぇよ。それよりこの後どうなるのか気になってしょうがねぇ」
「別にいいですよ」
「そうじゃねぇとなぁ!ネーチャンはよくわかってやがる」
そんなこんなで私達は無事に木材と親方?を入手して家に戻った。
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