33曲目 ピザとアップルパイ
朝起きてみんなで朝食を食べていると夜に続いて朝もシオンの愚痴が止まらない。
「わかったからご飯食べてる時ぐらいは静かに食べましょう」
「そう言われても………いつもいつも私だけ………」
「だったらシオンちゃん、アカネちゃんといつも一緒にいればいいじゃない」
「………」
あとでわかった事だが、実はシオンは留守番しながら買い漁ったお菓子の山をニヤニヤしながら食べては寝て食べては寝てを繰り返していたのだ。
家にいる時によくキノとシオンがつるんでいる事が多いのは、内緒でお菓子を買い漁っているからというのは、後にみんなにバレるのであった。
結局なんだかんだでシオンは引きこもり生活を楽しんでいるので、いつも留守番する事になる。
シオンの愚痴も終わり、みんなの朝食の片付けも終わった。
昨日の儲けは日本の金額で2000万円を越えたので余裕が出来たので、みんなは久々に朝からだらけていた。
「たまにはこういうのもいいわね」
「お昼何にする?」
「…ピザ」
「「「「いいわねぇ~」」」」
みんなの意見が一致した。
幸いモモカがいるから食べ物に困ることはなく、この世界で外食してもあまり美味しくない。
どうしても前の世界の食べ物を食べたくなる。
しかもワカバがいればピザ窯も簡単に作れちゃう!これは本格的にやるしかない!!
「ワカバよろしくね」
「…任せろ」
「ねぇねぇ何すんのよ」
「シオンはピザ知らないの?」
「知るわけないでしょ!」
「じゃあモモカの手伝いしてきたらわかるわよ」
「ホントにぃ~、じゃあ手伝ってくるわ」
シオンはモモカの手伝いにいくと、まずは生地を作っていた。
シオンはモモカに聞いて手伝いをする。
小さな体を使い、一生懸命に生地を踏みこねると、隣ではモモカが具材を切り始めた。
外ではワカバがピザ窯を作り、アオイが火を起こしていた。
私はキノと一緒に外にテーブルを用意してお皿と飲み物、あとはタバスコを置いた。
「キノ、何かピザだけだと物足りないよね」
「ボクとしてはデザートでティラミスとかパンナコッタが欲しいけど、ピザ窯もあるしアップルパイを焼くのもありと思うよ」
「お、さすがはキノ!それで行きましょう」
私達もモモカの手伝いにいくと、私はモモカにアップルパイも頼んで手伝いにまわった。
ワカバは少し休憩した後、アオイの手伝いをして、私はキノとシオンでモモカの手伝いをする。
下ごしらえしてから1時間、遂にピザを焼いた
「すっご~い」
中を見ながら生地が焼け、チーズがとろけるのを見て興奮しているシオン、そのシオンを見ながら私達も出来上がりを楽しみにしていた。
そして3分後
「うん!いい感じ」
中をチェックすると隣ではアオイとワカバがピザを出す準備をしている。
「…モモカいい?」
「いいわよ」
アオイとワカバは2枚のピザを1枚ずつ取り出した。
「「「おーーーーー!」」」
「何これ~~~~~、いい香り」
シオンがすぐに食べようとすると、モモカは止めてみんなに切り分ける。
「さ!みんな食べましょ」
「「「「「「いただきま~す」」」」」」
私達は外でピザを食べていると匂いにつられて近所の子供達が外から見ている。
「ほら、こっちに来なさい」
アオイは子供達を呼び、家の中に入れると私とモモカで新しいピザを焼く。
それと同時にシオンは自分の部屋に戻り、可哀想なのでキノは部屋まで運んであげる。
その間アオイとワカバは子供達と一緒に遊んでいると新しいピザが焼けた。
私は子供達のテーブルとイス、お皿と飲み物を用意する。
男の子3人と女の子2人、よく近所で遊んでいる仲良し5人組だ。
「ほら焼けたわよぉ」
「みんなこっちにきて座って食べなさい」
私とモモカで声をかけるとアオイとワカバが子供達を連れてくる。
「さぁ、食べてみて」
「美味しいわよぉ~~~」
「「「わあ~」」」
「美味しいそう」
「ねえねえ食べていいの?」
「いいわよ。子供は遠慮なんかしないで食べなさい」
「「「ありがとう」」」
私達は子供達と一緒に新しく焼いたピザを食べる。
そして待ちに待ったアップルパイ!
「さぁ焼くわよぉ~」
すると窯からは甘い香りが漂い始めると、子供達は窯の前に集まる。
「ほら、危ないから少し離れてね」
そしてついに!
アップルパイが目の前に現れる。
ゴクリ
みんなの喉が鳴る。
そして私達はアップルパイを食べ始めた。
「おいしぃ~」
「モモカ特製アップルパイはサイコー!」
「私達だけじゃなく、子供達もモモカに胃袋つかまれたわね」
「…モモカ、おかわり」
キノは子供達と一緒にひたすら無言で食べている。
私はシオンにもアップルパイを持っていってあげると家にギルド長のモーリッツさんが秘書のハンナさんを連れてやってきた。
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