30曲目 ブラックドラゴン
私達はビックボアを殲滅してみんなの所に戻ろうとしたら、何かが空を飛んできた。
「アカっち、あれ」
キノが指を指した先には黒いドラゴンが飛んできた。
「…おーーー!」
「やっぱ異世界ね。ドラゴンがいるんだぁ」
「そうみたいですね」
「あたし達で倒せるのかしら」
「…RPGだと強い方」
「でもボク達だったら倒せそうだけどね」
「まぁ倒さないと町に被害が出るしぃ…やってみますか!」
「何か降りてきたよ」
すると着地と同時に私達に向かって息吹を放ってきた。
ドラゴンの息吹というと炎が定番だと思っていたが、熱風の様な感じだった。
私達は後ろにジャンプして避けたが、ものすごい熱風と息吹が当たった地面は溶岩の様に土が熱でドロドロに溶けていた。
「あの息は危ないわ。みんな気をつけて!」
「ボクに任せてぇ」
私の声と後にキノが氷の魔法を放つと、溶けていた地面は固まり氷だした。
すると徐々にドラゴンの足元を凍らせて動きを止めた。
「私がいきます」
動きが止まったドラゴンにアオイは手足に炎を纏わせてドラゴンのボディを殴ると、ドラゴンは苦しそうな声をあげてドラゴンの爪がアオイを襲いかかった。
「アオイちゃん危ない!」
「こんなものぉぉぉぉぉ!」
アオイの拳はドラゴンの手のひらを殴り相殺した。
「何かアオイが化け物に見えてきたわ」
アオイがドラゴンと1対1で戦っているのをしばらく見守っていた。
「あのドラゴンとアオイちゃん、互角以上に戦ってるわね」
「アオっち一人で平気じゃない?」
「もうみんな、そろそろ援護しにいくよ!ほらワカバと見て楽しんでないで」
「…わかった」
「モモカもお願いね」
「オッケイ」
私とワカバでドラゴンが逃げないように両サイドの翼を切り刻んで、息吹を吐こうとしたドラゴンの口の中にモモカが魔力弾を連射して放つ。
翼を斬られたドラゴンは逃げる事が出来なくなり、既にアオイの攻撃で瀕死になっていたドラゴンは最後にキノの雷撃を受けて絶命した。
「やったわ!倒したわよ」
「ゴメンねアオっち、手柄とっちゃって」
「構いませんよ」
「これで町に被害は出ないわね」
「…またドラゴン出ないかなぁ」
「なんで?ワカバちゃん」
「…私も戦いたい…タイマンで」
「まあまあワカバ、異世界なんだしまたすぐに現れるわよ」
「…うん、ここは異世界だもんね」
アルテミスは無傷で、あっという間にブラックドラゴンも討伐した。
★ ★ ★
一方モーリッツは国王に報告後、ユニコーンとケルベロスに伝えるとベンとデニスが周りの冒険者達も連れて外に飛び出した。
「アカネちゃん達を助けにいくぞ!」
「「「オーーーーーーーーーーッ!」」」
「モモカちゃん待ってろよ!俺がすぐに行くから」
「キノちゃん、ワカバちゃん、お姉さん達が助けにいくわよ」
「アオイさん待っていて下さい。僕が行くまで」
もう冒険者というよりは完璧にファンだった。
そしてランク関係無しにギルドにいた50人程の冒険者全員が門の外に出てキリンとアルテミスの後を追った。
やがて座り込んでいるキリンのメンバーを見つけたベンとデニスはルークに訊ねる。
「「おいルーク!アルテミスは何処だ!」」
ルークは指を指した。
「何なんだ彼女達は!あっという間にビックボア全て倒したと思ったら、あの伝説のブラックドラゴンも倒してしまったぞ」
「「さすが!」」
「ていうか、お前達いつからそんなに仲が良くなったんだ?息までピッタリじゃないか」
するとベンとデニスを抜いて他の冒険者は一直線にアルテミスの所に向かっていった。
「「お前と話している暇は無い!」」
「アカネちゃ~ん」
「アオイさ~ん」
座り込んだキリンを置き去りにして急いでアルテミスの所に走っていった。
俺達が近づくとアカネちゃんが気づいて手を振ってくれた。
「どうしたんですかデニスさん?」
「そりゃあアカネちゃん達の助けになればと走って来たんだよ。なっ!ベン」
「もちろんだとも」
「でアカネちゃん」
「なんですか?」
「「ドラゴン強かった」」
「うん、強かったけどアオイ一人でも勝てそうだったわ」
「流石アオイさん」
「所でこのビックボアって食べれるですか?」
「そりゃあ高級食材だよ!それにドラゴンも食べれるって話だよ」
「ドラゴンもですか?」
「ああ、俺も初めて見たけどさぁ、昔見た本にはドラゴンの
肉を一口食べると不老長寿になるって言われている。もちろん食べた人を見た事も聞いた事も無いけどな」
「おう、しかもドラゴンは棄てる所が無いと言われていて噂では何処かの国で高値で出回っているって噂もあるぞ」
「ねぇねぇデニスさん」
「これ解体出来る」
「ビックボアならやった事あるぞ」
「お願い!解体手伝って」
「もちろんだとも!アカネちゃんの頼みなら喜んでやるよ、なあベン」
「もちろんだ」
するとアカネの思いついたかのようにメンバーを呼んでドラゴンを解体すると全て綺麗に収納した。
そして助けに来てくれた男の冒険者達にビックボアの解体を手伝ってもらった。
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