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3曲目 異世界

 私はまず4人を起こした。

 これは女神の最後のサービスなのか?たぶんこの世界の服装と思われる服を私達は着ていた。


 私は剣士っぽい服装で、何故か日本刀を差している。

 アオイは武道家の服装、キノは魔法使いっぽい服装に杖があり、ワカバとモモカはこの世界の普通の服装だろう。

 そしてワカバには短剣?いや、小刀が装備されている。

 あの時のワカバのくノ一に対する反応を見て気を利かせてくれたのだろう。

 モモカは若干可愛らしい服装だが銃が無い。


「ねぇモモカ、あなたの銃は?」


「なんかぁ~この世界に無い武器だからぁ~使う時に換装しないといけないみたいよぉ~。だから代わりにホラ見てよぉ」


 するとモモカには弓があった。

 どうやらアイテムボックスに矢が入っているらしい。

 私はこれからどうするか考えていた。

 一応、アイテムボックスには金貨10枚と女神の卵?が入っていた。

 私はみんなにアイテムボックスに何が入っているか聞くと、私の金貨10枚と女神の卵?、モモカの矢100本以外は自動に換装出来る衣装が各自入っているだけで他には何も入っていなかった。

 日はちょうど真上にあるから、多分昼頃だろう。

 色々考えているとアオイが話しかけてきた。


「アカネさん、この後どうしますか?やはり地図も何も無い状態で動くのはどうかと思いますが…」


 アカネとアオイは辺りを見渡すが、幸いにもみはらしのいい所なので誰が来ても遠目で分かる。


 みんなの意見を聞いてから道沿いに歩いてみようかしら。

 道沿いに行けば、町に着くとは思うけど…


「ねぇみんな!少し道沿いに歩いていこうと思うんだけど、どっちにいく?」


「あたしはアカネちゃんとアオイちゃんに任せるわ」


「ボクはどっちでもいいよ」


「…任せる」


「アオイはどうする?悩んでもしょうがないし、道沿い歩けば町に着くでしょ。たぶん…」


「では……私はこっちで」


「じゃあ行きましょう」


 あんまり悩んでもしょうがないし、まずは行動あるのみ!よね。


 2時間位歩いた。

 目の前には少し見通しの悪い森に入っていく道になっている。


 大分歩いたわよねぇ~、まだ何も見えないけど…

 でも全く疲れない。

 これって、英雄の2倍の強さだから?

 体も軽いし、遠くの物もはっきり見えるし、何か色々試したくなるわ。

 みんなと何かしてみようかしら?


「はい、みんなぁ~!森に入る前に休憩するよぉ~」


「やったぁー」


「疲れたわぁ~(嘘)」


「………」


「キノ、モモカ、とりあえず金貨が1枚あるから、これで水と食料を買ってみて」


「分かったわぁ」


「ほいほーい」


 まずは金貨をモモカに渡して買って貰う事にした。


 モモカは金貨を入れて500ミリのペットボトルの水5本と適当にパンを10個買ってみると、すぐにアイテムボックスに届いた。そしてお釣りが小金貨9枚、銀貨8枚、銅貨5枚が戻っていた。


 たぶん日本円に直すとこうだろう。


 銅貨  ・・・ 約100円

 銀貨  ・・・ 約1,000円

 小金貨 ・・・ 約10,000円

 金貨  ・・・ 約100,000円

 それと白金貨と言うお金もあるらしい。

 あくまでも予想であるが…


 という事は、約100万の資金からこの世界で暮らさなければならない。

 だから早く町に着き、仕事と宿を探さなくてはならない。


 そんな事を考えていたらため息が出た。

 そんな私をアオイだけが察してくれた。


「さぁ早く食べましょう。食べ終わったらちょっとミーティング!でいいかしらアカネさん」


 私は少し肩の荷が下りた。


 もうホント!アオイ、ありがとう。

 食べ終わったらみんなに気になる事だけ聞こうっと!

 みんなも食べ終わったみたいだし、私も早く食べないとね。


 全員が食べ終わり、銅貨3枚でレジャーシートを買って広げた。


「さぁ!みんな座って」


 みんなが円になりレジャーシートの上に座ると、私はみんなに訊ねた。


「ねぇみんな!とりあえずこれからの行動や女神様から貰った力で何か気になる事や意見はないかしら?」


「アカネちゃ~ん、今日は何処で寝るのぉ~」


「とりあえずこの後、この森を抜けたら考えます。町に着けば宿を借りる予定です」


「もしかして野宿ぅ~」


「そうなる可能が高いわ」


 モモカが不服そうに口を尖らせている。


「他にある人?」


「はい!」


 アオイが手を挙げた。


「みんなはこの先、獣や人を殺せる?」


 一気に場が静かになる。


「ここで生きるには殺す勇気が必要と思うの」


「アオイちゃ~ん、あたしは血を見るのはちょっと………」


「どうだろ?殺ってみないと分かんないけど、ボクこの歳で殺人犯?」


「…大丈夫、殺れる。…私はそんな女」


 そうよね。リーダーの私が先陣を切らないとね!


「わ、私は平気よ!」


「分かりました。ただし、ここではそういう覚悟も必要と覚えておいてね」


 まるでアオイがリーダーみたいだわ。

 私も頑張らないと!


「さぁ、気を取り直して!他にある人」


 すると、いきなりワカバが立ち上がった。


「………必殺技、試さないと」


 確かに!やってみないと使い所が分からないわ。


「そ、そうね!やってみましょう」


 森に入る前に必殺技の練習が始まった。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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