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27曲目 一難去ってまた一難

 朝起きて、私達はゆっくりと朝食を食べた。


「ご飯食べ終わったら仕事でも探しに行こっか」


「そうですね」


「なんだかんだであたし達、ギルドの仕事まだしてないしね」


「ボクは何でもいいけどね」


「…働かないとおやつ食べれない」


「えっ?それは困るよぉ、ワカっち」


 そんな話をしながら私達はギルドへ向かった。


 ギルドに着いて中に入ると、いきなりみんなが近寄ってきた。


「おいおい、昨日は大活躍だったらしいな」


「何の事です?」


 どうやら裏組織の壊滅は朝には町中に広まっていたらしく、既に町のヒーロー扱いになっていた。

 するとギルド長が部屋から出てきて私達を中に呼んだ。


 私達が中に入ると見たことのない人達が中で待っていて、ギルド長は私達に紹介してきた。


「ちょうどよかった。君達に紹介しておこう」


 私達の前にいる男性2人と女性2人は、このギルドで唯一のAランク冒険者だった。


「彼らはキリンのメンバーでこの国で一番強いパーティーだ」


「初めまして、キリンのリーダーをやっているルークだ」


「初めまして、私はアルテミスのリーダーをしているアカネです」


「初めまして、アオイです」


「ボクはキノ、よろしく~」


「…ワカバ」


「あたしモモカよ。よろしくね」


 私達はリーダーのルークさんに挨拶をすると、ルークさんは私達にメンバーを紹介してくれた。

 優しそうで可愛らしい男の子がノアさんで、まだ16歳の天才と呼ばれている二刀流剣士で、女性2人は実の姉妹で、姉がレーアで攻撃魔法を主体とした魔術師、妹のリーナは支援魔法を主体とした魔術師、リーダーのルークさんは大剣使いだった。

 自己紹介が終わるとギルド長のモーリッツが話を進めた。


「君達に依頼したい事がある」


「なんでしょう?」


「実は彼らには国周辺の調査を頼んでいた。そして今日戻っていて報告を聞いた結果、大変な事が起きている事がわかった。悪いがルーク、彼女達に説明してくれ」


 ルークはアルテミスの前に出て、モーリッツに報告した内容を全て話した。


 1つは森に多数のジャイアントベアの目撃と今までこの辺りにはいなかった魔獣を多種多数確認した事、もう1つは何かに終われてビックボアが向かってきている。

 その数ざっと100頭はいると思われる。

 彼らキリンでも4人で10頭抑えきれるかどうか?それにBランクのユニコーンとケルベロスで10頭と見ても、Cランク冒険者では数人がかりで1頭がやっとだろう。

 もちろんDランク冒険者以下では、ただ負傷者が出るだけで参加される訳にはいかない。

 そしてもう時間がなく、モーリッツはこのまま国王に報告しにいくという事である。


「という訳で時間がない!ギルド長からあなた達の事は聞きました。にわかに信じられないがこの国を守るのを手伝ってほしい」


 私達は顔を合わせ頷き、そしてこの町を守る為に声を上げた。


「「「「「はい!」」」」」


「私達はどうすればいいですか?」


「まずは一緒に町の外に行き、ビックボアが辿り着く前に少しでも減らしたい。俺達が逃したビックボアはユニコーンとケルベロスに足止めしてもらう。そして俺達が後ろから追いかけて挟み撃ちにする。残りの逃したビックボアはCランク冒険者や国の兵士達に町の中に入れないように踏ん張ってもらう予定だ」


「わかりました!」


「今からすぐに西門に向かうが、用意はいいか?」


「私達は大丈夫です」


 そして私達はキリンの皆さんと西門に向かった。

 西門は私達が初めて来た時に通った門で、昨日も通った門だった。

 先頭をルークさんが走り、キリンのメンバー、そして私達が後に続いた。

 なるべく騒ぎにならないように周りの人達に気付かれない様に行動する。

 西門に着くと昨日の事もあり、門番の兵士に話しかけられた。


「やあ君達!昨日はお手柄だったねぇ。今日はどうしたんだい?」


「あっ、今日はAランクパーティーのキリンの皆さんと王都周辺の見回りです」


「そうか、彼らはこの町にとっては英雄みたいなもんだよ。きっと色々と見本になるから勉強するといい」


「わかりました」


「キリンの皆さん、彼女達をおねがいしますね」


「ああ、もちろんだ」


 そして私達は西門から森に向かい、30分程離れた所で陣をとった。


「アルテミスのみんな聞いてくれ!作戦はギルドで話した通りだ。ここでビックボアを迎え撃つ」


「あのぉ、そのビックボアの集団は後どれくらいでここに来るんですか?」


「そうだなぁ、およそ1時間って所か」


「ちょっと私見てきます」


「待て!1人は危ないから…」


 アオイはダッシュでいった。


「おいおい大丈夫か?」


「アオイちゃんなら平気よぉ」


 心配そうにルークはアオイの走った方向を見つめた。

 そして10分後にアオイは戻って来る事になる。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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