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24曲目 和食と依頼

 目の前には待ち焦がれた和食が並ぶ。

 私達はお座敷に座った。

 マッテオさんとアベルさんは靴を脱いで座るという習慣に戸惑っているみたいで、色々と説明する。

 そして座布団に座り、まずは一口お茶を飲んだ。


 ふう、美味しい


 私はチラッと2人を見ると、やはり座布団やお茶にも興味津々だった。

 まあ、いつもの事だしと私達も慣れた様子で見ている。


 そして全ての料理が並んだ。


白米に豆腐とワカメのお味噌汁、納豆にきんぴらごぼう、そして焼き魚に鮭が用意された。


「「「「「いただきま~す」」」」」


「おいし~い」


「あれ?マッテオさんとアベルさんは食べないんですか?」


「これはどう使うんですか?」


「あっ!お箸ね」


 アオイがマッテオさんに、モモカはアベルにお箸の使い方を教える。

 私はその姿を見ながら食事を進めていると、キノとワカバは無言で食べている。

 キノは既にご飯をおかわりしていた。


「なかなか難しいですね。モモカさん達はいつもこのお箸とやらを使っているのですか?」


「基本はお箸ですよ。もちろん場所によってはフォークとナイフですけどね」


「美味しい!」


 アベルの横ではアオイに教わり、ようやく食べたマッテオが声を上げた。


「それでは私もいただきましょう」


 アベルはみんなの食べ方を見て、メインの鮭を一口食べる。


「これは旨い。これは川魚かな?それとも海?」


「それは両方です」


「両方?」


「そうよ。川で産卵する為に海から戻って来るのよ」


「面白い魚ですね。初めて食べました。しかもこの王都で魚が食べれるとは思わなかったです。これは何ですか?」


 モモカは一つ一つ説明していく。

 隣ではマッテオが聞き耳たてていて、見ているアオイが笑いながら食事をしている。

 気がつくとあっという間にみんなが食事を終わらせていた。


「モモカさん、今度ご相談があるのですが…」


「あたし…ですか?」


「はい、近々貴族のパーティーを開催するのですが、今回は私が任される事になりそうなのです。もし、私が開く事になったらモモカさんに料理をお願いしたいのですがよろしいでしょうか」


「別にいいですよ。どんな料理ですか?」


「私個人ではこのような食事を用意して驚かしたいのですが、たぶんこのお箸を流行らしてからでないと難しいかなと」


「半々にしたらどうです?ここみたいに」


「出来るのですか?」


「みんなで協力すればすぐ出来ますよ」


「皆さん、その時はお願いします」


「いいよ」


「…任せろ」


「だそうですよ」


「ありがとうございます」


「アベルさん、羨ましいです」


「マッテオさんもまた今度食べに来て下さい」


「それもなんですが、間接的に皆さんを友人に紹介するのが羨ましいです」


 マッテオもアベルも商人として、より注目を浴び成功すると確信しているからである。


「料理はモモカ、内装はワカバ、という事は私達3人はウェイトレスね」


「ウェイトレス?」


「まあ、メイドみたいなものです」


「そうですか、その時は私も初めから手伝わせて下さい」


「アベルさん、貴族でない私が頼むのもなんですが、一緒にお手伝いさせて下さい」


 アベルとマッテオのお手伝いの目的は彼女達の行動を見る事だった。


「「「「「ごちそうさまでした」」」」」


 私達は昼食を食べ終わるとマッテオさんとアベルさんがお礼を言って帰っていった。


「昼食まで頂いてありがとうございました。先程の話ですが、もし今日からと言われたら大丈夫ですか?」


「大丈夫ですよ。準備もあるのですが遅くても行きにかかる時間と1時間前には教えて下さいね」


「はい、それは大丈夫です。わかりましたらすぐにお伝えしに行きますので、この後皆さんはどちらにいますか?」


「それでしたら今日は1日家で待機しています」


「わかりました」


 アベルとマッテオが一礼して家を出ようとすると、アカネがマッテオを呼んだ。


「マッテオさん!」


「暇な時でいいので商業ギルドも紹介して下さいね」


「任せて下さい」


 そう言った後、2人は帰っていった。


「さすがモモカね」


「モモカさんの料理の腕は日本一ですからね」


「モモっちのご飯美味しいもんね」


「…サイコー」


「4人揃って煽てても何も作りませんよ」


 と言いながらとデザートの用意をするモモカだった。


 私達は食べ終わった食器を片付けて今日はアベルさん達の連絡があるまでオフにした。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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