17曲目 新居
アカネ達はユニコーンの人達とはしゃぎながら受付に戻った。
「先程、ギルド長からかくにんが取れましたので、冒険者証を発行します。今しばらくお待ち下さい」
「凄いよ!アカネちゃん達!!」
「そうよ!いきなりCランクなんて前代未聞よ」
「おいおい、ミアもクララも見ただろ。あの強さ、マジハンパないって!ベンは知ってたんだろ」
「ああ、助けてもらった時に3人の戦いは見たよ」
「マジすげーよ」
みんなが盛り上がっているとケルベロスの人達や見ていた人達も集まってきた。
「本当ありがとな。仲間のケガまで治してくれて」
「もう気にしなくていいですよ。デニスさんも皆さんも。ねぇ!アオイ」
「私も大人気なかったです。すいません」
「だからね」
私はウインクをするとケルベロスの人達も安心してくれた?。
そして私達5人は周りの人からお決まりの質問攻めにあった。
「お待たせしました。これが冒険者証です。失くしたり、失効すると手続きと小金貨1枚かかりますので本当に気をつけて下さいね。でも皆さんはCランクなんで半年は猶予があるので平気ですね。それではこれで手続きは終了となります。皆さん頑張って下さいね。くれぐれも気をつけて、無理はしない様に!
説明しているソフィアは知らないから言えるが、周りの連中は彼女に勝てる奴なんていねぇよ!と思いながら一緒に話を聞いていた。
「「「「「ありがとうございます」」」」」
私達は冒険者証を受け取り、アベルさんと所へと戻った。
もちろん、すぐに出ようとするといろいろな人達に食事にいこうとか飲みにいこうとか誘われた。
意外なのはケルベロスの人達にも今度一緒に依頼を受けようと誘われたことだ。
とりあえず、みんなにはまた今度お願いしますと頭を下げて諦めてもらった。
アベルさんのお店に着くと、既に準備と家の掃除は終わったらしく、すぐに家まで連れていってもらった。
「お待たせしました。無事に冒険者証も手に入れましたよ」
「やぁ、お帰り。こっちも契約書の準備と家も片付け終わったから、すぐにでも契約して家に住めますよ」
「「「「「やったーーー!」」」」」
「じゃあ契約書にサインしますね」
私は冒険者証を渡し確認してもらい、サインした。
「サイン?ああ、記入ね。はい、冒険者証。確認はしました。では、家まで案内しますね」
「ところでマッテオさんは?」
「一度お店に戻って、後から直接家に来ると言っていましたよ」
「そうですか」
私達はアベルと歩いて家に向かった。
「はい!ここが皆さんの新しく住む家です」
私達は興奮した。
東京では考えられない家の作りと広さ、モモカは走ってキッチンを見に行き、アオイはトイレ、キノとワカバは各部屋を確認しに行った。
「すいません、みんな自由気ままで」
「ははっ、気にしなくてもいいですよ」
とりあえずお茶でも飲んでもらおうと、アベルさんを食堂のテーブルの席に座ってもらった。
「今飲み物持って来ますので座って待っていて下さい」
「はい、そんなに気を使わなくてもいいですよ」
私はキッチンいるモモカのところに行った。
「モモカぁ~」
「どうしたの?アカネちゃん」
「アベルさんにお茶でも出したいんだけど…この世界の人って何飲んでるのかしら?」
「ちょっと待ってね」
私とモモカはとりあえずティーカップを8セットと紅茶、コーヒー豆、砂糖と粉ミルク、もちろん保存容器も買い、サイフォンとミル、やかんにカセットコンロを買った。
私はすぐに出来る紅茶を作って持っていき、アベルさんに渡した。
そしてテーブル上でサイフォンでコーヒーを淹れる。
「お待たせしました。紅茶でいいですか?もしコーヒーがよかったら交換しますね」
「紅茶?コーヒー?どれも私の飲んだ事のない飲み物ですね」
アベルさんは紅茶の匂いを嗅いだ。
「とてもいい香りです。それではいただきます」
アベルは紅茶を口に運ぶと絶賛した。
「な、な、なんですか。この美味しいお茶は!」
「紅茶ですけど…よかったら砂糖を入れて下さい…」
「なんて上質な砂糖なんだ。こんな砂糖見たこともない」
砂糖を入れてアベルはまた紅茶を一口飲む。
「美味しい!美味しすぎる」
アベルが感動しているとコーヒーの匂いに釣られてみんなが食堂に集まってきた。
「アカっち、僕にもコーヒーちょうだい」
「あたしも飲むわ」
「…同じく」
「アカネさん、手伝いますね」
みんなが席に着き、コーヒーを飲むと、その香りに釣られてアベルもおかわりを頼む。
「アカネさん、私にもコーヒーと言うものを頂いてよろしいですか」
「はい、よかったらミルクも使って下さいね」
アベルはまず何も入れないで一口飲む。
「うん、この苦味。ただ苦いだけではない。なんと言うか…口に表せないが美味しい!」
そして砂糖と粉ミルクを入れる。
「アカネさん、これがミルクなんですか?」
「とりあえず賞味期限の長い粉ミルクにしました」
「賞味期限?」
「簡単に言うと保存出きる期間が長いミルクですね」
「なるほど…これがミルクね…」
アベルはまた一口飲む。
「美味しい~、本当にミルクだ!しかも上質な。皆さん、これはどこで手に入れたのですか!」
アベルは立ち上がり興奮してみんなに訊ねた。
「えーーーっと、仕入れ先はちょっと言えませんがもし欲しいなら少しお譲りしますよ」
「ほ、本当ですかぁーーー!」
アベルは思わず声をあげた。
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