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12曲目 冒険者登録

 俺はフィン達に彼女達の冒険者登録を頼み、護衛中に出くわしたジャイアントベアの件でギルド長モーリッツに報告にいった。


 トントン…


 するとギルド長の秘書ハンナが扉を開けてベンを中に通すと、早速ジャイアントベアの件を聞かれた。


「本当にジャイアントベアだったのか?」


「本当です。しかもかなり大きかったです。こんなに大きいジャイアントベアを見るのは初めてです」


「よく生きて帰ってこれたな。実はな、ここ最近魔獣の発生率が高い。今までは出てもホーンラビットやワイルドドッグ程度だったが、ここ数日でホワイトウルフやビックボアまで現れ、多数の冒険者がやられている」


「俺達が依頼を受けている間にそんなことになっていたんですか」


「そうだ、だからキリンに王都周辺を調べてもらっている」


「この国唯一のAランクパーティーが!…ですか」


「ああ、今はキリンの報告があるまでは迂闊には外に出れん。ベン、お前はよく無事だったな。倒したのか?それとも逃げてきたのか?」


「いいえ、どちらでもないです」


「じゃあ、どうしたんだ?」


「助けてもらいました」


「助けてもらった?お前達ユニコーンより強い奴等はキリン位だろう?もしくは同等の力を持つBランクパーティーのケルベロス位か。ケルベロスに助けてもらったのか?」


「まさか、私達ユニコーンとケルベロスの仲を知っているでしょう!あんな奴等には死んでも助けを乞いません。私達を助けたのはたまたま出会った女性達です」


「女性達?どこの国の冒険者だ」


「いえ、彼女達は冒険者じゃありません。しかし身分証が欲しいという事なので、今このギルドで冒険者登録をしてもらってます」


「おお、そんなに強い女性がうちのギルドで冒険者登録は期待できるな」


「私が見た所、キリンよりも遥かに強いと思います」


「そんなにか!」


「あんなにでかいジャイアントベアを女性三人で瞬殺です」


「な!なにぃ~~~!すぐに呼んで来てくれ」


「分かりました」


 すると1人のギルド職員がノックもせずに部屋に入ってきた。


「何ですか、いきなり」


 秘書のハンナが止めようとすると


「す、すいません。ギルド長!喧嘩です。すぐ止めてもらえませんか」


「今は大事な話をしている。ったく、誰だ喧嘩しているのは」


「はい、ケルベロスと今冒険者登録している女の子ですぅ」


「「なにぃ~~~」」


 モーリッツとベンは思わずしゃくれた顔で声を出した。


   ★   ★   ★


 アカネとアオイは席に座り、後ろではフィンが見守りながら冒険者についてソフィアは説明した。


「それでは説明させて頂きます。まず冒険者にはランクがあります。最初に登録するとFランク冒険者として活動してもらいます。Fランク冒険者が受けれる依頼はFランクになります。ただし3名以上でパーティー名を登録して活動すると1つ上のランク、つまりEランクの依頼を受ける事が出来ます。ここまでで質問はありますか?」


「仕事はどこでもらえるんですか?」


「はい、もちろん私達を頼って頂いてもいいのですが、そちらに依頼ボードがあります。そちらで探して私達に言って頂ければ仕事を受理する事が出来ます」


「分かりました」 


「アカネさんは質問ありますか?」


「私は平気ですので話を進めて下さい」


「はい、続いてFランク冒険者は1週間以内に必ず仕事を受けて下さい。もし1週間以上仕事をしないと有効期限切れで再発行に小金貨1枚かかってしまいます。また依頼を受けて失敗しますと、違約金として小金貨1枚かかります。依頼が無事成功致しますと依頼が払われますがそこから2割引かせて頂きます。この2割のうち1割はギルドが手数料として頂きますが、残り1割は税として国に支払われます。ですので冒険者は他の仕事と違い働いた時に税を納めるので身分証にもなるのです。また何か質問はありますか」


「はい、ランクはどうしたら上がるのですか?」


「ランクはポイントを上げると昇格試験が受けられます」


「ポイント?」


「依頼内容、つまり難易度により成功するとポイントが加算されます。例えばFランクの依頼で一番簡単な薬草採取を選び成功すると、1ポイント付きます。FランクからEランクに上がる為には100ポイント貯めて初めて昇格試験が受けられます。もちろん受かれば晴れてEランク冒険者になります。ただし依頼を失敗しますとマイナスポイントと失敗履歴が付きますので、早く昇格したいからといって、あまり無理な依頼は受けない方が身の為です」


「あのぉ~ランクが上がると何か良い事があるんですか?」


「そうですねぇ~、Eランクになれば2週間以内に受ければ有効期限切れにはなりません。Dランクなら1ヶ月、Cランクなら半年、Bランクなら1年、Aランクなら3年、Sランクなら失効無しです。更にBランクは税が半分、AランクとSランクは税が無くなります」


「ランク上げた方が得という事ですね」


「そうとも言えないんですよぉ。SランクとAランクは税が無くなる代わりに国の一大事の時は緊急召集に応じなければなりませんし、AランクとBランクは年に一度の武闘大会に傘下しなければなりませんので少し自由がきかなくなるというか、見世物になるというか、税が無くなる代わりに国の為に働かないといけなくなるんですよ」


「なるほど、そんなに上手い話は無いって事ですね」


「まぁ今まで最速でBランクになった人でも5年はかかりますからね。ポイントがたまっても昇格試験が難しいですから」


 アカネとアオイは振り向くと、フィンが誇らしげに腕を組んでいた。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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