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あなたの望みかなえます!

ここは悪役相談所。

沢山の物語のキャラクターが自分の望みをかなえる為にはどうすればいいのか相談しに来る場所です。ただし相談できることは悪役に関係することだけです。

従業員は2人。

美人上司のベルと今日が初出勤の元売れないラノベ作家の金子。

さて今日も沢山のキャラクター達が相談しようと悪役相談所にやってきます。


~死んでから今日まで~

ふと目を開けると、俺は今いかにも神様という感じの老人の前に立っていた。

誰だこのじいさん?

と心の中で呟いていると、相手は心の声を聞き取ったらしく

「誰がじいさんだ。もっと私の顔をよく見ろ。この売れないラノベ作家」

誰が売れないラノベ作家だと?

余計な一言に少しイラつきながら俺は顔を見るために見上げた。

するとおっかなびっくり。さっき見た老人の顔とうってかわって若い男の顔になっていた。いや、今度は女の顔になった。

どうやら、顔がずっと同じではないらしい。すると天使のような赤ちゃんの顔になった。どうやらこの顔で話すらしい。

「ふむ。わかったなら結構。単刀直入に言おう…私は神だ。」

「でしょうね」

ヤバい。神の前で反抗してしまった!もうこれは終わったな。

「いやいや、もうおまえの人生終わってるぞ」

え?今何て言った?この神様

「だからおまえはもう死んでて、ここ最後の審判」

嘘だろ。これは絶対に夢だ!じゃなきゃなんで俺は死んでるんだ?てか最後の審判って想像上のものかと思ってた…

「ちゃんとどんな人間だって天国に行くか地獄に行くかぐらい本人の前で言うわ。それとおまえの死因だがどうやらこの記録の限り、原稿の締め切りが間に合わなくて、徹夜するためにエナジードリンクを一夜で7本飲んだ事が原因でハイになって心臓発作を起こしたのが原因のようだな」

と、神は空中に突如現れた紙を読みながら言う。

え…マジかよ。俺の死因めっちゃダサくない?

「ああ。ダサいぞ。」

うおーーーーーーー!何だこの神様!さっきから子供っぽい口調でズバズバ言ってきやがる!

「そりゃ私は全能の神だからな。」

おまけに人の心を読んでくる!

「うるさい奴だな。さっさとおまえの判決を言うぞ」

待ってーーーーーーーー!

「待たん。おまえの行き先は…」

ゴクリ

「悪役相談所だ」

「はい?」

「聞こえなかったか?おまえの行き…」

「聞こえました!聞こえました!」

「何だ。聞こえてたのか。で、質問か?」

「あ、はい、質問があります。悪役相談所って何ですか?」

「そうか、人間は愚かだから悪役相談所の存在を知らないのか。いいか、悪役相談所っていうのは要するに悪役に関することをいろんなキャラクター達が相談しに来る場所だよ」

「で、俺がそのキャラクター達の相談にのって解決してあげればいいのか?」

「そーゆーこと」

「でもなんで俺がそんな場所に?」

「良い質問だ!私は君の現世での職業、ラノベ作家というのに目をつけたわけなんだよ」

頭大丈夫か。この神様

「頭はしっかりしとるわ、失礼な。まあいい。近頃おまえみたいなつまらん話を書く作家が異常に増えてきている。そいつらから生み出されたキャラクターが今この世界で自分の望みをかなえるために全能の神である私に押しかけてきてるんだ。わかるか?毎日何千ものキャラクターが来て強くしてくれだのなんだの懇願してくる。正直もううんざりだ。ただでさえ人間で手一杯なのにキャラクターまで受け付けてられるか!と、いうわけで私はいわゆる心の汚い欲をかなえるのはやめて、自らの地位を下げるような願いや、元悪役の願いだけをかなえることにした。しかし私は多忙なので他の者にやってもらうということにしたわけだ。わかったか?そこでおまえ達ラノベ作家だ!」

「理解した。でも俺現世では全然売れてないよ?そんな奴でもいいのか?」

「別に問題はない。新たな道を見つけられる奴なら誰だっていい。ただ、ラノベ作家とかの方がそうゆうストーリーのバリエーション考えるのは得意かなっと思って。で、それを決めてから最初に死んだのがおまえってわけ」

なんだよそれ。適当かよ

「まあとりあえず頑張ってくれ。向こうにおまえの上司がいる」

「おい!ちょっと待ってくれ。まだ心の準備が…」

「知るか。問題を起こすんじゃないぞ。金子」

こいつ最後になってやっと初めて俺の名前言ったよ!

「なに、そんなにうれしかったのか?さて次に会う時は私に報告するときか、それとも裁きを受ける時か楽しみだ、フハハハハ!」

神が高笑いしながら指をパチンとならすと、一瞬で神は消え、目の前にメルヘンチックな小屋が建っていた。

壁には「悪役相談所」と書いてある。どうやらここがこれから俺が働く職場のようだ。

恐る恐る俺は扉をノックすると中から若い女性の声で

「どうぞ。入って」

という声がした。

そして俺は心臓がバクバクしながら悪役相談所に足を踏み入れた。






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