中学生編
味気ない小学生時代を過ごした、僕は味気ないまま中学校へ進学した。
さて、僕の人生の中でおそらくもっとも印象にないのがこの中学生の間であるとおもう。「繋がる」ことをやめたまま、惰性でネットサーフィンをする毎日を送る。こんな中学生とは思えないような堕落しきった日々を送ったせいで、僕はすっかり完成してしまったと思う、そう拗らせが。この拗らせについてはあとで嫌というほど出てくるのでその時に詳しく述べようと思う。
様々なきっかけが生まれたはずの中学生時代ではあるが、ここにだらだらと時間をかけたくはない、というより本当に覚えてないので要点のみをまとめ、残り割愛をしようと思う。
要点と言っても二点のみだ。いつのまにか、僕は人の字が好きになっていた。確か、中学三年生の国語の最後の授業で、担当かつ担任の教師が、一人一人に寄せ書き?メッセージを書くことになったのだが、そこでクラスの可愛い女子から書かれた文字にひどく高揚したのを覚えている。こればかりは原因不明で本当にやめてほしいフェチになってしまった。それ以前にもこのフェチの兆しはあったのだが気づかないふりをしていたのは内緒だ。
次に、これがこの独白の全ての始まりともいえることだ。そのきっかけも、不思議な縁があるのか寄せ書きに書かれた一言であった。書いた人物とは特に仲良くもなく悪くもないただのクラスメイトであった。ちなみに女の子だ。その、大して関係でもない子に、こう書かれた。
「もう少しネガティブ直したほうがいいよ」と。
これには驚愕した。それまで自分では気付いてなかったからだ。ネガティブどころかポジティブだと思っていた。しかし、人から言われたらそれは事実なのだろう。僕はそれを受け入れた。そして、実感するのに大した時間はかからなかった。